[CML 045587] 10・27、国連で核兵器禁止条約締結に向けての決議がなされたことを大歓迎する . 。 同時に、この決議に反対表明した安倍日本政府の態度豹変を徹底的に批判する。     塩見孝也

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2016年 11月 9日 (水) 00:17:31 JST


 皆さんへ、若干、遅くなりましたが、−−余りにも重大極まりない事柄なので、調査
し、思考を練りつつ、それを整理し、決断しなければなないことが多すぎました。−−
この問題に態度表明をしておきます。 
●10月27日、国連総会第一委員会(軍縮)で、核兵器禁止条約締結に向けた交渉を
2017年に開始するよう求める決議案が、賛成多数で採択されました。 これは、具
体的で、着実な「核兵器なき世界」に道筋をつける、日本国民、民衆にとって、待ちに
待った、喜ばしい限りの、大歓迎すべき事態と言えます。 
 決議案はオーストリアやメキシコなどが共同提案し、123カ国が賛成し、米・ロ等
38カ国は、執拗に反対し、これまでにない切り崩し工作を激しく展開した。が結果は
前述の如くであります。 
 中国ら16カ国が棄権した。様々な流動があるにしても、年内にも総会本会議で採択
される見通しである。 
  決議案提出国ないしは賛成国の中にキューバは当然にも入っていた。北朝鮮(?!
レレレ!)、イランなども入っていた。核保有国で、この提案に反対したのは米、ロシ
ア、英・仏らに加え、米国の「核の傘」に依存する国=日本・韓国、ドイツ、カナダな
どであった。 
 核保有国で棄権した国は中国、インド、パキスタン、その他で、スイス、オランダ、
スーダン、ニカラガなどが棄権した。 
●ところで、注目すべきは、日本がこの決議に対して、どういった態度を表明したか、
です。 
 これまでのわが国(すなわち日本、安倍政権)は核問題に対して、次のような態度を
とってきました。以下、a,b,cの三点です。 
 「a,被爆国としてあらゆる核武装・核実験に反対する。」「(この建前を一応残し
つつの)、b,アメリカ国の<核の傘>に依存し、核戦争の危険に対処する」「c,実
践的には国連などの公の場では、態度表明を留保し、≪棄権≫の態度、立場を堅持する
。」。 
 ところが、今回の10・27のメキシコやオーストリアなどの「核兵器禁止条約締結
提案」に対しては、この様な従来のa,b,cのような態度、立場をとらず、これまで
の立場、態度を反故にし、驚くべきことに、米国ら連携し、反対の態度を公にしたので
ある。これは、核問題に於ける、路線転換と言ってよい,変化であります。 
 菅義偉官房長官は「日本は核兵器国と非核兵器国との亀裂を深め、核兵器のない世界
実現が遠のく」(10月29日、毎日新聞朝刊)と言う人を煙に撒くような談話を行っ
た。 
 この談話は、婉曲で、分かりにくいのであるが、本音のところは以下のような内容と
言えます。 
 「超大国の米国(やロシアなどの)等の旧来の核兵器の独占国のみが、核戦争の危機
を食いとめ、抑止できる」という厚顔無恥、夜郎自大の見地を表明した、ということで
ある。 
 言いたいことは、次のことである。核戦争阻止、抑止は、超大国アメリカの核武装、
核独占によってのみ、抑止、阻止できる、ということである。 
 言うなれば「反核、非核」と「超大国の核独占による核戦争の抑止」という二枚舌の
折衷主義の旧来の玉虫色の態度を根本的に改め、核戦争阻止、抑止は、超大国アメリカ
の核武装、核独占の体制を維持することによってのみ、可能である、他のアメリカの同
盟国は、右に習えする以外にはないという見地に立っことを意味する。 
 つまり、従来の『二枚舌政治』を否定、清算し、超大国米国(とロシア)の核武装強
化、核独占の強化に身を委ねんとする方向転換をやってのけたと言えます。 
 朝鮮国の唯武器論に基づく、核兵器を弄ぶ大変危険な冒険主義の『度重なる核実験・
ミサイル発射などの核武装化』に象徴される現今の<核拡散の世界情勢>に対して、最
早、背に原は腹は変えられぬ、という切羽詰まったった、情勢把握ともいえる。 
 ところで、こういう、アメリカ一辺倒の態度を公式に表明してゆけば、当然にも、「
何かの理由で、アメリカが同盟国に対して、他国からの核先制攻撃を撃退できない事態
が生じた場合、日本はどうするのか?このような事態に対する備えを今から準備してお
くべきである」と言う見解が、背後で台頭してこざるを得なくなります。 
 「アメリカ一辺倒というだけには行かず、他国からの核挑発、核戦争攻撃を跳ね返す
力を、他方で涵養しておくべきだ。」「それは、<日本自主核武装論>以外にない」と
言う見地が、背後、というか陰の動きとして、同時に背後で台頭してくること。僕等は
このことにも、強い警戒心を持つべきです。 
 ともあれ、このような重大極まる路線転換を安倍晋三が、一存で決定し、野党も態度
表明をせず、国会でもなんら議論がなされず、マスコミも殆ど論陣を張らない状況が生
まれています。これは、まったく空恐ろしい限りの状況といえます。安倍自民党政権の
独断専行、ここに極まれり、です。 
 この問題について、非核・反核の立場から、はっきりと声を上げたのは、唯一、広島
・長崎のヒバクシャの方々のみです。なんと危機的な状況ではないしょうか! 
 しかし、希望は十分にあります。これから、国際的に核兵器禁止条約締結の動きは、
大たい的に、引き続き高まって行くことは必定であり、僕等日本民衆、国民は、広島・
長崎のヒバクシャの方々と固く連帯し、たとえ、「愚直な理想主義」と揶揄されようと
、被爆国の責務に賭けて、理想を高く掲げ、「核兵器禁止条約」締結に動き始めた12
3カ国の諸国とそこの人々と連帯し、安倍やアメリカ・ロシア等の核大国の横暴を包囲
し、孤立させ、核戦争の危険を除去してゆかなければなりません。 
●僕は、ずっと前から、全ゆる核実験、核武装に反対する、見地を採ってきました。こ
の見地で、朝鮮国(北朝鮮)の核実験、ミサイル発射実験に対しても、その初めから、
断固として反対してきました。 
 この見地から、国連第一部会の、メキシコ、オーストリアら非核・反核(核実験、核
武装をしていない)の諸国の核兵器、核実験を禁止する提案、条約締結作業はまったく
喜ばしく思っています。 ようやく、ヒバクシャの思いと共通する思いを持つ非核の諸
国が、具体的に姿を現し、連帯、団結し、「核兵器無き世界」を拓いてゆく、もっとも
手堅い足掛り、手がかりを持ったのですから。 
 この点で、国際的陣形が自主的に切り拓かれてきている、と僕は大いなる希望を持っ
て、事態を捉えています。 
 ★日本国民、民衆は、広島・長崎の被爆体験を基にした、被爆者(ヒバクシャ)の思
いを原点にして、全ゆる核実験、核武装に反対しよう。 
 ★「核兵器なき世界の創出」の訴えを、ヒバクシャと共に、たとえ『愚直な理想主義
』と言われようと、日本民衆、国民は、あくまでも、まっすぐに、この理想を高く掲げ
続け、この提案の賛成国と連帯し、「核なき世界」をめざし、歩んでゆこう。 
 ★九条改憲阻止と共に、<あらゆる核実験、核武装に反対する>メッセージを世界に
発信してゆこう。 
●アメリカを始めとする旧列強の英、仏ら帝国主義とロシア帝国主義のこの提案に反対
する諸行動を徹底的に批判して行こう。極く一部の超大国が核を独占し、核実験・核武
装化を進めることが、核戦争を抑止する道である、このことで地球と人類の運命を決め
て行けるという、自己尊大も良い所の、身勝手、傲慢極まる見地を葬り去ってゆかなけ
ればなりません。超大国の核実験・核武装強化の道は、核戦争を抑止する力とならず、
逆に核戦争の危険性を増大させる。核大国に、非核の諸国民、民衆を従がわせんとする
、大国のエゴイズム、傲慢性を打ち破らなければなりません。自分達こそが、全知全能
的存在と錯誤し、思い上がる身勝手さは、これまでの帝国主義的覇権主義、拡張主義政
治のまったくの延長と言えます。 
 ★中国は、この提案に棄権したが、旧列強やロシアと何処がどう違うかを鮮明にせよ
。 
● 憲法9条削除と同じように、自主核武装を狙っていることにも、強い警戒心を持と
う。 
●朝鮮国(北朝鮮)は、自己の先軍政治、核兵器を弄ぶ核武装国家化の間違いの限りの
狂想の路線を改め、核実験・核武装を即時やめよ! 
 朝鮮国は、この提案国の諸国に紛れ込んで、核兵器を弄ぶ路線を正当化するな! 

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