[CML 043550] ポン引き大阪市長・橋下徹発言問題~低次元と日本低国民

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2016年 5月 26日 (木) 06:22:17 JST


檜原転石です。

 被差別者の暴走にはユダヤ・ナチの蛮行を繰り返すテロ国家イスラエル問題が
典型例だが、かように被害者が被害者のままのままでいることは難しいのであ
る。もちろんロマのように、ナチスに比率ではユダヤ人以上の迫害を受けながら
もいまだに迫害されている民族もいる。

韓国で起きていたことは──

▼韓洪九(ハンホング)『韓国現代史供戞聞盧蟒〇粉凸、平凡社)より―─

私たちが平和歴史記念館を建てなければならないと考えるようになったのは、日
本軍により性奴隷として連れて行かれた文明今(ムンミョングム)、金玉珠(キ
ムオクジュ)という二人のハルモニが、生前に私たちに数千ウォン[数百万円]
という大金を残して亡くなられたからです。二人のハルモニは、ベトナムで韓国
軍による不幸な出来事に見舞われた人々の話を聞かれてから、政府から受け取っ
た生活補助金と民間団体から受け取った大切なお金を、「戦争によって苦痛を受
けた他の人々に使ってもらえれば」と私たちに送ってくださいました。誰よりも
痛い戦争の傷で苦しんでおられた二人のハルモニが、同じように戦争による傷で
苦しんでいるベトナムにいる名も知らない人のために、全財産を残してくださっ
たのです。痛みの連帯、痛みに苦しむ者たちが、お互いに痛みを分かち合い、力
を合わせれば、その痛みは軽くなり、再び他の人々が痛めつけられることを予防
することもできるのです。 (引用終わり)


 一方、テロ国家イスラエルの場合──

▼『イスラエルとは何か』(ヤコブ・M・ラブキン 菅野賢治・訳 平凡社新書 
2012年) 

頁201――

ワルシャワ・ゲットー蜂起の際に闘士であった父親を殺害されたあるユダヤ人の
娘は、のちに以下のような胸の痛む問いを投げかけています。

たとえパスティナ人たちが、〔かつてナチス時代にユダヤ人がそうされたよう
に〕 一 列に並ばされて一斉に射殺されているわけではなく、一日に一人ずつ
イスラエル軍に殺されているだけであるからといって、私たちユダヤ人は、道義
性や正義について思い煩う必要がないということになるでしょうか。ナチズムな
るものがユダヤ人にとって悪を裁定する際の唯一の基準になったからといって、
いかなる行為も、それが完全なまでにナチズムの複製でない限りにおいて道義的
に許容される、という意味になるのでしょうか。ホロコーストは、ユダヤ人の道
徳的感性にその程度のものしかもたらさなかったのでしょうか(イレナ・クレプ
フィシュ『不眠症患者の夢』、1990年)。 (引用終わり)


▼お笑い馬鹿タレント橋下徹問題と部落差別問題
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/37617484.html

▼〔資料2〕 国旗・国歌の強制をめぐる国会審議録(抄録)

http://sdaigo.cocolog-nifty.com/kokkikokkasingirokushoroku.pdf

〔3〕
 「国務大臣(野中広務君)・・・


 ・・・そう考えるときに、やはり国旗・国歌を法文化して明確にして、そしてこれ
が強制じゃなく、強圧じゃなく、学校の場で自然に、そして過去の歴史のゆがめ
られたところは率直にゆがめられたところとして教育の中にこれが生かされて、
そしてそれがこれから我が国の国旗・国歌として定着をしていくように、そして
学校現場では、先ほど申し上げましたように、強制的にこれが行われるんじゃな
く、それが自然に哲学的にはぐくまれていく、そういう努力が私は必要ではなか
ろうかと思うわけでございます。」(1999 年8 月2 日、参議院国旗及び国歌に
関する特別委員会会議録より)
 



▼ポン引き大阪市長・橋下徹発言問題〜低次元と日本低国民
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38222497.html

何回も同じようなことを書いているが、この頃の日本低国の民主主義とは、テレ
ビで暴言妄言を吐くアンポンタンを民が熱狂支持して権力者に仕立て上げる制度
のようなものになっている。私たちはかようにテレビのお笑い馬鹿タレントの戯
言になれてしまっていて、例えば東京のポン太郎・石原慎太郎の「ババア発言」
( 石原慎太郎発言、「閉経した女性が生きていることは罪であり無駄であ
る」)やゴロツキ弁護士(お笑い馬鹿タレント)・橋下徹の「買春旅行は中国へ
のODA」発言などに接しても何も思わないというわけだ。さらに深刻なこと
に、日本低国では女を性の道具としか思わないのお笑い馬鹿タレントでも女性か
らも熱狂支持されるわけで、この異様さはDV男を赦してしまう被害女性の心理
でぐらいしか説明もつかない。あるいは「自分程度の馬鹿が政治屋には向いてい
る」(政治屋はオレたち並みのバカでいい)という思い込みもあるのかしれない
が、いずれにせよ、これらお笑い馬鹿タレントが繰り出す低次元の舌禍騒動は、
日本低国民全体が馬鹿に向かって収縮しているという現象かもしれず、本当は恐
ろしことなのだ。

  奴隷廃止運動だって大昔に英国で起きていて、日本低国民全体がその大昔以
前に倫理面でも知性面でも退化しているなら、性奴隷問題でまっとうな社会の反
応を期待する方が無理だからだ。ポン引き大阪市長・橋下徹の弁明に40%もの
人間が納得してしまうという社会は、近代以前と言ってもいいのかもしれない。 

▼鶴彬の川柳

 初恋を残して村を売り出され
 ざん濠で読む妹を売る手紙
 修身にない孝行で淫売婦
 村中の娘売られて女学校へゆける地主のお嬢さん
休めない月経痛で不妊症

▼「日本低国の民主主義とは、テレビで暴言妄言を吐くアンポンタンを民が熱狂
支持して権力者に仕立て上げる制度のようなのである」と私は以前書いたが、太
田昌国によれば「選挙とは、もっとも性悪な人物を自らの代理人として選ぶ儀
式」となる。

  しかしそれにしても日本低国の貧乏人とは何者なのだろうか?なぜ真逆の選
択をするのだろうか?

  小説『火車』のモデルにもなった弱い者の味方――宇都宮健児とは正反対の高
利貸しの味方の悪徳弁護士――橋下徹に熱狂し、オバアには価値がないと言う石原
慎太郎に熱狂し、高速道路の維持管理コスト3割カットを提言した猪瀬直樹が、
手抜き検査で結果的に笹子トンネルの天井崩落事故で9人の死者が出たにもかか
わらず、その責任が何ら問われることもなく400万票超という大量得票で当選
という悪い冗談といい、理解不能な事態が頻発する。

  そういえば1万円札の野郎(福沢諭吉)が、権力者にとって貧乏人が知恵が
つくと最悪だと、性悪人間の統治の本質を吐露していたが、今現在の日本低国の
貧乏人とはまさに福沢諭吉にとっては理想の貧乏人である。あの世も地獄もない
が、この世の地獄を満喫中の貧乏人、それを見て今頃福沢諭吉は地獄で高笑いを
しているのだろう。


▼「橋下徹はテレビがひり出した汚物である」と辺見庸が講演で言ったと佐野真
一は紹介しているが、要するにテレビのお笑い馬鹿タレント(注:お笑いタレン
トとお笑い馬鹿タレントとは明確に違う)は、トンデモを言っても許される存在
なのであり、例えば北野武が社会的にトンデモ発言してもお笑い馬鹿タレントゆ
えに許されるというわけだ。そうテレビがなければ――あるいは彼らがテレビに出
るようなことがなかったら――橋下徹などという権力者の存在など今現在あり得な
いのである(石原慎太郎も石原裕次郎の存在を含めて同様である)。どうやら日
本低国の民主主義とは、テレビで暴言妄言を吐くアンポンタンを民が熱狂支持し
て権力者に仕立て上げる制度のようなのである。そこでテレビの側に視点を移せ
ば、エセ民主主義をもたらす日本低国のテレビの効用は、テロ国家アメリカが毎
日毎日海外で殺人公共事業をするために国民を毎日テレビで洗脳している効用と
双璧をなすものだろう。

  テレビは一部では報道を担うが、それについては――「私の国であれだけ政府
に都合のいい報道をさせようとしたら、ジャーナリストを拷問することになるで
しょう。いったい日本政府は、どんな方法を使っているのですか?」〜ジプ
シー・トーブ(ロシア人ジャーナリスト)、という発言もあるが、私が問題にす
るのはそれ以前の問題である。テレビでは暴言妄言が野放しにされる。そうテレ
ビではそれらが言いっ放しにされ、正当に批判されることがない。簡単にいえ
ば、10秒の批判発言で木っ端みじんにされるデタラメが容易に生きのびてしま
う。それらが積み重なり、橋下徹・石原慎太郎が今現在も権力者として生きのび
てしまっているということである。
  
  これから得られる結論は簡単である。商業テレビ放送をできるだけ見ないこ
とだ。たまに見るとしても眉につばをしてみることだ。橋下徹の浜の真砂の悪政
の数々に悪政という判断ができないなら、致命的な誤判断に加え油断大敵落とし
穴の連続で、これからも貧乏人はケツの毛まで抜かれ続けるという未来になる
が、ケツの毛などなくても生きて行けるとのんきに生き地獄を笑って生きればい
いのである。

▼侵略強かん軍においては絶対起こらないことが正義の戦いでは起きる
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38149646.html

ゴロツキ弁護士橋下徹の戯言に耳が慣れてしまうと、利己的で品性下劣なゴロツ
キ程度の倫理感とか正義感しか持ち合わせない人間しか生まれないだろう。よっ
てここでは下方へ落ちていく倫理感と鈍い感性を少しは引き上げるかもしれない
話をしよう。
  橋下徹を簡潔にいえば権力欲の肥大した拝金利己主義者の典型である。よっ
て私たちが目指すものはその対極にある人間であることはいうまでもない。よっ
てそのような人間の存在に気づくことが肝心なのだが、ここでは橋下徹が言及し
た性奴隷に関するもので「他人を生かすために自分が死ぬ話はそこらじゅうに転
がっていた。」という話をしよう。

  利他的行為と聞いてすぐ三浦綾子『塩狩峠』を思い出すひとは多分いい人
だ。だって多少とも利他的行為について考えた人であることは確かだからだ。私
の場合、例えばソウル・フラワー・ユニオン 『平和に生きる権利』を聞いて涙
が止まらないのは、それがすぐさま「しかし、キエンの戦争の記憶の中で、最も
悲惨なのはホアのことだ。」の記述で始まる道案内ホアが仲間の負傷兵を助ける
ために、【強かんされるために、(そしてしかる後に射殺される・・・)】米兵た
ちをおびき寄せる話をすぐさま連想してしまうからだ。

・・・

▲正義の戦争でも良い人から死んでいく

 「正義の戦争などない」という馬鹿げた言説を得意げに言う人間もいる。

  しかし・・・

 皇軍が中国を侵略しなければ戦争は起こらない。米兵がベトナム国土に侵攻せ
ねば戦争は起こらない。米軍が大嘘をこいてイラクを侵略しなければ戦争は起こ
らない。侵略された側が抵抗の戦いを始めれば、それは正義の戦争なのである。
他国を戦場にしないため、自国を戦場ににしないために、私たちには多分やるべ
き事が多すぎるほどあるのだが・・・。

   ・・・
 
  アメリカはベトナムに負けたのか?ベトナムの小説家バオ・ニンは「惨勝」
と表現した。ベトナムが負ければどうなっていたのだろう?例えば現在のハイチ
のようになったかもしれない。アリステッド大統領は米兵に拉致されて出国した
という。まったくハイチの中南米の最貧国から脱却は難しい。テロ国家アメリカ
の近くに位置したばかりに・・・。

  チョムスキーもウィリアム・ブルムも言うのだが、アメリカは目的を達成し
たのだから勝った。目的?ベトナムは戦争の傷跡の修復に50年以上を要し、第
三世界の見本となるべき革命的実験は放棄させられた。チリの選挙で選ばれた社
会主義政権、あんなことが起こるなんて・・・、あれこそはテロ国家アメリカに
とって絶対あってはならないこと。それならばやることはきまっている。つぶせ!

  ・・・

 ベトナム「惨勝」のベトナム戦争で想起してほしい。アメリカ人の女性がベト
ナム兵に強かん・輪かんされることは絶対起こり得ない。戦場になるということ
は、すべてのものが破壊されるということ。戦場になれば、女は幼女から老女ま
で強かんされるだろう。

  よって侵略強盗強かん軍においては絶対起こらないことが正義の戦いでは起
きる。・・

 以下『戦争の悲しみ』バオ・ニン著/井川一久訳(めくるまーる)より―─

([*]は筆者:注釈)

[* 傷病兵15人と搬送班員とキエンの部下達は、ホア(女性ガイド)道案内
で米軍の攻撃から逃走していた]


 キエンは
「俺たち、迷ってるんじゃないか」と女性ガイドのホアに言った。
  ホアは「大丈夫です」と自信たっぷりに答えた。

  (中略)

 「君はこんな泥臭い湖へ俺たちを連れてきたんぜ。立派なガイドさんだね」
 「あたし、間違ったみたい」と、ホアは自分を怨むような口調でつぶやいた。
 「間違いじゃすまんよ。こりゃ相当な罪だぜ。君なんかアメリカ兵に撃たれち
まえ。何発ぶち込まれたって文句は言えないかもな」
  ホアの両目は涙に濡れ、唇は震えていた。

[*キエン(手榴弾のみ)とホア(拳銃のみ)は、傷病兵と搬送班員を残し、逃
走の道を捜している最中に米海兵隊パトロール隊4人と軍用犬シェパードと遭遇。
  彼ら(傷病兵など)はまもなくパトロール隊に見つかるだろう。
  ホアはキエンと離れて・・・]



 ホアは跳びかかろうとする犬の体に弾丸を2発続けざまに送り込んだ。弾丸は
それで尽きた。犬が倒れると、彼女はいったん右腕を下ろし、拳銃を米兵たちの
方へ下手投げで放り出した。
  
  米兵たちはなぜかホアを撃たなかった。相手は拳銃一挺しか持たぬ若い女性
で、しかも彼女は犬だけ狙っていた。だから撃つ必要がなかった。いや、この美
しい獲物を撃たずに生きたまま捕まえたかった、というのがおそらく事態の真相
だろう。
  
 一人のパトロール隊員がホアに襲いかかった。ホアは身をひるがえし、道から
全速力で遠ざかろうとした。米兵たちはいっせいに追いかけた。

 (中略)

  ホア。哀れな娘。だが天女のように限りなく美しい魂の持ち主。君は多くの
他者のために、進んでおのれを犠牲に捧げた。あの捜索犬を殺し、さらに自分の
体に米兵たちを誘いよせて、味方の傷病兵15人と搬送班員たちを、また俺と俺
の部下たちを救おうとしたのだ。俺は君のその気高いこころざしを無にすること
ができない。米兵らと闘って死ぬことは許されない。キエンは手榴弾の安全レ
バーを静かに元に戻した。彼は結局、苦悩に凍りついた目で、なすすべもなく残
酷場面を見つづけたのだった。

  米兵たちは、後方に立っていた数人を除いて、次々にホアを犯したようだっ
た。彼らはこの日のパトロール活動を集団レイプで終えようとしていた。


★【他人を生かすために自分が死ぬ話はそこらじゅうに転がっていた。】

 (注:【 】部、バオ・ニン『愛は戦いの彼方へ(原題:戦争の悲しみ)』大
川均訳/遊タイム出版より引用、原本に対して日本語翻訳本2冊がある。)
 【しかし、キエンの戦争の記憶の中で、最も悲惨なのはホアのことだ。】
・・・
【しかし、あなたや私が生き残り、その代わりに優秀で素晴らしい、この世に生
きる資格を人より多く持った人々が死んだという事、血みどろの戦争の機械に噛
み砕かれて微塵になり、暗黒の暴力に辱めを受けて殺され、葬り去られ、跡形も
無く消えたというのは、今の平穏無事な日常から見ると、とんでもない皮肉だ。
正義は勝った。仁愛の心は勝った。しかし、同時に、大量虐殺、非人道的暴力、
つまり悪も勝ったのだ。・・・】

 以上引用終わり
 
 ******
  
  悪は勝った。テロ国家アメリカは勝ったのだ。だから反省もせず、借金を返
させ、戦後補償もせず、復興支援の約束も果たさず、枯れ葉剤被害者を無視し
て、・・・そしてアフガニスタンをイラクを侵略する。

・・・

 本当の仲間のために命を投げ出す「この世に生きる資格を人より多く持った
人々が死んだという事」が正義の戦争の実相なのだ。毎日がテロ国家アメリカが
まともな戦争映画を作り得ないのは当たり前のことなのだ。どう仲間のために戦
おうとも、殺し屋として他国へ来ているという愚劣な本質を隠すことはできない
からだ。

  多くの人間は利己的の程度はともかく利己的に生きている。それは本能とし
て組み込まれているし、そうでないと生命を保持できないのかもしれない。だか
ら問題はその程度なのかもしれない。地位・金・権力のためなら他人を蹴落とし
てもいい(あるいは最終的には死んでも構わない)と思う人は確実存在する。た
ぶんその利己的欲望を肥大化した最悪の集団がテロ国家アメリカの支配層なのだ
ろう。

  ベトナム戦争とは、最悪の利己的集団と最良の利他的集団の戦いでもあった
のだろう。そして結局、無傷で生き残ったのが最悪の利己的集団なのだから、勝
者はもはや明白だろう。


▼ソウル・フラワー・ユニオン 『平和に生きる権利』
http://www.youtube.com/watch?v=jTPD6cPym_M

▼橋下市長に反論! 吉見義明さん語る〜「強制連行」はあった 
http://www.ianfu-kansai-net.org/2012-10-23.html

▼若者には生まれていなかった、知らなかったと済ませる問題でも、私たちは
ちゃんと知っていた重要な問題
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/39858925.html


CML メーリングリストの案内