[CML 043315] 今日の言葉 ――ぼくらドキュメンタリーの作り手は、一種の異端児として細々と生き残った。ぼくがTwitterに積極的に関わる理由のひとつは、「現場」で戦い続けているジャーナリストを応援したいからである。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 5月 8日 (日) 19:29:48 JST


      Blog「みずき」:元NHKディレクター(まだ「片足は現役」のようです)のtoriiyoshikiさんの「NHK」という現場で働いてきた者
      のまなざしから見たジャーナリズム論(連ツイ)です。「あちこちの現場で頑張っていい仕事をしている後輩たちがまだたく
      さんいる。彼らは日常的に、そして懸命に戦っているのだ。彼らの「戦い」の成果が一本一本の番組として提示される。ぼ
      くは一進一退の彼らの「戦い」を熱く支持する。そして、それは民放であっても、新聞であっても同じことである。ぼくがTwi
      tterに積極的に関わる理由のひとつは、「現場」で戦い続けているジャーナリストを応援したいからである」という言葉に私
      は熱いものを感じます。

【ジャーナリズムの現場にとって「戦い」とはきちんとした報道を続けること】
ぼく自身も古巣であるNHKの報道姿勢を危惧し、批判を呟いたことは一度や二度ではないはずである。しかし、多くのNHK批判者
が間違っているのは、この組織をあたかも一枚岩のように理解していること。現実はそうではない。組織中枢の意向がどうあれ、担
当したのが誰かによって全く違う結果になる。だから、籾井会長の言動や政治部、経済部の姿勢については厳しく批判しながら、
一本一本の番組については是々非々…良いものは褒め、ダメなものは貶すという姿勢で臨んでいる。批評するなら具体的に美点
や欠点を指摘しなければダメ。NHKはダメ、民放もダメという十把一からげの議論は無意味である。受信料の不払いは視聴者が自
らの意思を伝える最後の手段。籾井さんが会長をやっている限りは受信料を払わない、というのはよく理解できる話だが、やるなら
「運動」としての広がりを保ちながらやってほしいと思う。(略)

元NHKの職員(ディレクター)として言わせていただければ、そうした批判や受信料の不払い運動をシマゲジさんやエビ・ジョンイル
さんが会長の時代にもやって欲しかったと思う。籾井さんはあまりに稚拙で、安倍政権があまりに強権的なので目立ってはいるが、
シマゲジ時代の方がよほど酷かったと思う。(略)報道内部では骨のある社会部幹部の粛清が行われた。その後、従軍慰安婦に
関する「ETV2001」番組改変事件は海老沢勝二会長の時代である。当時、自民党からの圧力が問題にされたが、要は安倍さん
(当時官房副長官)たち自民党右派と海老沢体制の連携プレーである。海老沢さんがドキュメンタリーを嫌っていたのは今井彰「ガ
ラスの巨塔」に詳しい。権力に批判的なスタンスをとることが多いドキュメンタリー番組(略)は、政治部出身者には忌み嫌われ、彼
らが権力を握るたびに弾圧され、作り手集団が解体されていったのがNHKをめぐる歴史の一断面である。

ぼくらドキュメンタリーの作り手は、ETVの番組などを作りながら一種の異端児として細々と生き残った。つまり、籾井会長になって
突然酷くなったわけではない、ということだ。しかし、件のNスペのように気概のある番組を作る連中は組織のあちこちでまだ頑張っ
ている。(略)ジャーナリズムの現場にとって「戦い」とは、誰が会長であろうと、どんな政権であろうと、きちんとした報道を続けるこ
とだ。NHKの報道姿勢がかなり酷いことになっているのは疑いない。しかし、あちこちの現場で頑張っていい仕事をしている後輩た
ちがまだたくさんいる。彼らは日常的に、そして懸命に戦っているのだ。彼らの「戦い」の成果が一本一本の番組として提示される。
ぼくは一進一退の彼らの「戦い」を熱く支持する。そして、それは民放であっても、新聞であっても同じことである。ぼくがTwitterに積
極的に関わる理由のひとつは、「現場」で戦い続けているジャーナリストを応援したいからである。
                                                         (toriiyoshiki Twitter 2016年5月7日)


以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1915.html

*最近フェイスブックもはじめました。省略部分はそのフェイスブックの記事を掲載しています。その中で私としてはかなり重要なコメ
ントも述べているつもりです。是非ご参照ください。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/



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