[CML 043249] バックグラウンド放射線だけでも健康被害の引き起こされることは、疫学,的に証明されている~三朝温泉の放射線量と人体に与える影響について~

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2016年 5月 4日 (水) 07:44:43 JST


檜原転石です。

NHKで今、三朝温泉が取り上げられていますが、日本では原発震災を経験して
も放射性物質に関する知識はこの程度です。

▼三朝温泉の放射線量と人体に与える影響について
http://www.iwayu.jp/about-radiation/

・・・

三朝温泉地区の屋内のラドン平均濃度は、全国の約3倍(54Bq/m3)であり、1時間
当たり約0.15マイクロ・シーベルト(1.2ミリ・シーベルト/年)の放射線量に相当
します。

よって、三朝温泉地区でのラドン吸入に伴う人体への健康障害は全くありません。
むしろ「放射線のホルミシス効果」と言われているように、微量の放射線が生体
に刺激を与え、その働きを活性化させるラドン効果が科学的に解明されつつあり
ます。

▼IPPNW情報
 電離放射線の危険について
2013年10月19日ドイツ、ウルム市で開催された専門家会議概要 

http://www.fukushima-disaster.de/fileadmin/user_upload/pdf/japanisch/Health_Effects_of_Ionizing_Radiation_Japanese.pdf
・・・
 ウルム専門家会議の個別結論:  
 1)バックグラウンド放射線だけでも健康被害の引き起こされることは、疫学
 的に証明されている。
 2)医療診断を目的とした放射線の使用が引き起こす健康被害は、疫学的に証
 明されている。
 3)原子力エネルギーの利用や核実験は、疫学的に証明可能な健康被害を引き
起こす。
 4)疫学研究の基本に集団線量の概念を用いることによって、低線量被ばくの
領域における健康リスクを確実に予測し定量化することが可能である。
 5)ICRP(国際放射線防護委員会)が未だに用いている広島・長崎で行なわれ
 た研究を基本とするリスク係数の算定は、時代遅れである。
 6)被害を最少に抑止する原則を厳格に適用しながら、リスクに基づいた放射
 線防護コンセプトを導入する必要がある。


★核戦争防止国際医師会議(IPPNW)情報
 1)バックグラウンド放射線だけでも、健康被害の引き起こされることは、疫
 学的に証明されている

低線量のバックグランド放射線(ラドンの吸入、大地および宇宙由来の放射線、
 食物とともに体内に摂取される自然放射線同位体)でさえ、健康被害を引き起
こすことは、疫学的に証明されている。そのため、ある放射線量が「自然な」
バックグラウンド放射線の線量域に収まっているから無害だとする論拠は、誤解
を招くものである。1-17

 ▼【世界を見渡せば自然放射線量がこうした地点より高い地域もある。】と書い
 しまう愚者

http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/40255117.html

 ▼[CML 039454] 科学者は社会的慣習に従った 〜ベンジャミン・フランクリン、
トーマス・ジェファーソン、リンカーンの人種差別〜
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/39930442.html


 ▼セシウムは心臓に非常に危険だ
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38987599.html

 ▼ 元ゴメリ医大学長、バンダジェフスキー博士の『人体に入った放射性セシウム
 の医学的生物学的影響』
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=267585 

 福島でも、放射性物質による体への影響が報告されつつありますが、日本では報
 道規制が強く地元のマスコミでさえなかなか実態を報道できないようです。

 以下は、チェルノブイリ事故後に行われた、元ゴメリ医大学長、バンダジェフ
 スキー博士による『人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響―チェル
 ノブイリの教訓セシウム137による内臓の病変と対策―』からの報告です。

 以下、リンクより転載させて頂きます。

 「食物中のセシウム摂取による内部被曝の研究がほとんどない中、バンダジェ
 フスキー博士は、大学病院で死亡した患者を解剖し、心臓、腎臓、肝臓などに蓄
 積したセシウム137の量と臓器の細胞組織の変化との環境を調べ、体内のセシウ
 ム137による被曝は低線量でも危険との結論に達しました。」

それによると、

 【体全体への影響】
 * セシウム137の体内における慢性被曝により、細胞の発育と活力プロセスが
 ゆがめられ、体内器官(心臓、肝臓、腎臓)の不調の原因になる。
 * 大抵いくつかの器官が同時に放射線の毒作用を受け、代謝機能不全を引き起
こす。
 * セシウムの濃度に応じて、活力機構の破壊、たんぱく質の破壊が導かれ、組
 織発育が阻害される。
 * セシウムの影響による体の病理変化は、合併症状を示し、長寿命体内放射能
 症候群(SLIR)といわれる。SLIRは、セシウムが体内に入ったときに現れ、その
程度は入った量と時間とに相関する。
 * SLIRは、血管、内分泌、免疫、生殖、消化、排尿、胆汁の系における組織的
 機能変化で明らかになっている。
 * SLIRを引き起こすセシウムの量は、年齢、性別、系の機能の状態に依存する
 が、体内放射能レベルが50Bq/kg以上の子供は機関や系にかなりの病理変化を
持っていた。心筋における代謝不調は20Bq/kgで記録された。
 * 汚染地帯、非汚染地帯の双方で、わずかな量の体内セシウムであっても、心
 臓、肝臓、腎臓をはじめとする生命維持に必要な器官への毒性効果が見られる。

 【心臓への影響】
 * 生命維持に必要な多くの系で乱れが生じるが、その最初は心臓血管系であ
 る。心筋のように、細胞増殖が無視できるかまったくない器官や組織は、代謝プ
 ロセスや膜細胞組織に大きな影響が生じるため、最大の損傷を受ける
* ミンスクの子供は20Bq/kg以上のセシウム137濃度を持ち、85%が心電図に病理
 変化を記録している。
 * ミンスクの子供で、まれに体内放射能が認められない場合もあるが、その
25%に心電図変化がある。このように濃度が低くても、心筋に重大な代謝変化を
起こすのに十分である。

 【血管系への影響】
 * 血管系が侵され、高血圧が幼児期からも見られることがある。
 * セシウムは血管壁の抗血栓活性を減退させる。
 * 血管系の病理学的変化は、脳、心臓、腎臓、その他の機関の細胞の破壊を導く。
 * 体内のセシウム濃度の高い子供の間で、白血球の数の減少が見られた。最初
に減ったのがバチルス核好中球と単球であり、同時にリンパ球の数が増大した。
 * 動物実験では、絶対的赤血球数と相対的核好中白血球の数の減少が起きた。
 * 40キュリー/km2以上の地域から汚染の少ない地域に移住した子供の骨髄球
の生理状態が回復したことは注目に値する。

 【腎臓への影響】
 * セシウムは腎臓機能を破壊し、他の器官への毒作用や動脈高血圧をもたら
 す。ゴメリにおける突然死の89%が腎臓破壊を伴っている。
 * 腎臓もセシウムの影響を強く受けるが、放射線による腎臓の症状は特徴があ
 る。また病気の進行が早く、悪性の動脈高血圧がしばしば急速に進む。2-3年す
 ると、腎臓の損傷は慢性腎機能不全、脳と心臓との合併症、ハイパーニトロゲン
 ミアを進展させる。

 【肝臓への影響】
 * 肝臓においては、胎児肝臓病や肝硬変のような厳しい病理学的プロセスが導
かれる。
 * 免疫系の損傷により、汚染地ではウィルス性肝炎が増大し、肝臓の機能不全
と肝臓ガンの原因となっている。

 【甲状腺への影響】
 * セシウムは、甲状腺異常にヨウ素との相乗関係を持って寄与し、自己免疫甲
 状腺炎や甲状腺ガンの原因となる。

 【母体と胎児への影響】
 * セシウムは女性の生殖系の内分泌系機能の乱れをもたらし、不妊の重要因子
となりえる。また、妊婦と胎児両方でホルモンの不調の原因となる。
 * 月経サイクルの不調、子宮筋腫、性器の炎症も見られる。
 * 母乳を通じ、母体は汚染が低くなるが、子供にセシウム汚染は移行する。多
くの系がこの時期に作られるので、子供の体に悪影響を与える。
 * 1998年のゴメリ州での死亡率は14%に達したが、出生率は9%(発育不全と先
 天的障害者含む)だった。妊娠初期における胎児の死亡率がかなり高かった。
 * セシウムは胎児の肝臓病を引き起こし、その場合胎児は肝臓に限らず、前進
の代謝の乱れが生じる。

 【免疫系への影響】
 * 免疫不全により、結核が増加している。
 * 免疫系の障害が、体内放射能に起因することは、中性白血球の食作用能力の
減退で証明されている。

 【神経系への影響】
 * 神経系は体内放射能に真っ先に反応する。脳の各部位、特に大脳半球に影響
を及ぼし、さまざまな発育不良に反映される。
 * 生命維持に不可欠なアミンや神経に作用するアミノ酸の内部被曝による変動
は外部被曝と比べ、顕著である。
 * セシウム137の体内量と自律神経系の機能障害は相関する。
 * 動物実験で発情期のメスに神経反応の組織障害が起こる。
 * ウクライナの学者は、大脳の差半球で辺縁系小胞体組織の異常があると述べ
 ている。

 【消化器系】
 * セシウムが体内に長期間は言っている子供に、慢性胃腸病を引き起こす。

 【視覚器官】
 * ベトカとスベチロビッチ(15―40キュリー/km2)に住んでいる子供では、子
 供の視覚器官の変化はそれぞれ93.4%と94.6%だった。
 * 白内障発生率とセシウム137の量に明白な正比例関係が見られた。

 【相乗作用】
 * セシウムの影響は、ニコチン、アルコール、ハイポダイナミアと相乗して憎
 悪される。

 【男女差】
 * セシウムは男性により多く取り込まれやすく、女性より男性により強い影響
が出ており、より多くのガン、心臓血管不調、寿命の低下が見られる。

 【疫学調査】
 * 1976年と1995年のベラルーシの比較。悪性の腎臓腫瘍が男4倍以上、女2.8
倍以上。悪性膀胱腫瘍が男2倍以上、女1.9倍以上。悪性甲状線腫瘍が男3.4倍以
 上 女5.6倍以上。悪性結腸腫瘍は男女とも2.1倍以上。
 * ゴメリ州では腎臓ガンは男5倍、女3.76倍。甲状線ガンは男5倍、女10倍と
 なった。

 【セシウム排出製剤】
 * セシウムの排出に、カリエイ土を加えたペクチン製剤のペクトパルは最も将
 来性がある製剤のひとつだが、セシウムが人体に入るのを防ぐほうが、それを排
 出したり乱れた代謝を正常にするより容易なことを心に留めるべきである。

 以上、転載終わり。



▼チェルノブイリ 30年の教訓を今度こそ

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160427/KT160426ETI090006000.php

 史上最大の原発事故から、きのうで30年となった。旧ソ連(現ウクライナ)
のチェルノブイリ事故である。

  爆発を起こした4号機を覆うコンクリート製「石棺」は老朽化が進む。石棺
ごと密閉する金属製シェルターが来年には完成の予定だ。耐用年数は100年。
その間に石棺と原子炉を解体する。

  溶け出した核燃料の処理方法はなお未定だ。30年の歳月は事故処理の準備
に費やされた。

  事故ではベラルーシや欧州などが放射性物質で汚染された。消火作業などに
当たった数十人が死亡し、約33万人が移住させられた。国際機関などはがんに
 よる死者を4千〜9千人と推定している。

  30年たった今こそ、事故の教訓をくみ取らなければならない。

  事故を真っ正面から受け止めたのはイタリアだった。事故の1年半後に国民
 投票を実施して、当時国内に4基あった原発の廃止を決めている。

  日本はどうだったか。脱原発の世論に対し、政府や電力会社が「チェルノブ
 イリと国内の原発は構造が違い、同様の事故は起こらない」と繰り返した。チェ
 ルノブイリはいつの間にか「対岸の火事」となっていた。

  25年後の東京電力福島第1原発事故は、「安全神話」が要因の一つだった
 ことは明白だ。

  主要な原因となった津波への対策が不十分だった。全電源が失われて炉心溶
 融が起きた。建屋は水素爆発で破壊されて放射性物質が大量に放出され、汚染水
が漏れ続けている。福島県では現在も10万人近い人々が避難している。

  事故処理もめどが立たない。溶け出した燃料がある場所すら不明だ。処理に
 は最長40年かかると見込まれている。最高レベルの技術の開発も必要になる。
 計画通り進むか不透明だ。

  二つの事故は、暴走した原発の恐ろしさと後世に与える影響の大きさを明確
に示している。

  処理を少しでも早く終わらせるため、チェルノブイリと福島で技術的な連携
を深めることが必要だ。住民の健康被害防止などの面でも協力関係を続けたい。

  過ちは繰り返されないのだろうか。ウクライナも日本も原発を維持してい
 る。再び同様の事故を起こすことは許されない。

  イタリアで反原発運動を率いた急進党(当時)のスパダッチャ元書記長は、
チェルノブイリ事故から30年を前に「地震国に原発は危険。脱原発は正しかっ
 た」と述べている。重く受け止めたい。

 (4月27日)




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