[CML 042711] 今日の言葉(1)――この本は、日本軍『慰安婦』問題に対する日本の責任を極度に最小化し、戦後日本が行ってきた努力を過大評価している。このようなイメージを求める日本のマスコミの欲望に問題がある。
higashimoto takashi
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 3月 29日 (火) 12:09:28 JST
Blog「みずき」:下記記事中の発言で西成彦立命館大教授は「(慰安婦が)日本軍の『慰安婦同志』だった可能性を
言語化することを全面的にタブー視する状況になった」と述べていますが、当時の朝鮮人は大日本帝国に併合され
た日本に従属する被併合国の民でしかありません。それを「同志」という言葉でさも対等であるかのように結びつけ
るのは明らかに認識の誤りというべきでしょう。学者として失格といわなければなりません。
【それでも朴教授に対する検察の起訴は過ちであると私は思う】
「結局、この本は、日本軍『慰安婦』問題に対する日本の責任を極度に最小化し、戦後日本が行ってきた努力を過大評価し
ている。このようなイメージを求める日本のマスコミの欲望に問題がある」(チョン・ヨンファン明治学院大学教授)
28日午後1時30分、東京大学駒場キャンパスの国際交流ホールに張りつめた空気が漂った。この日、朴裕河(パクユハ)世
宗大教授の“問題”著書「帝国の慰安婦」をめぐり、日本のリベラル勢力の中でも、同書の擁護論者と反対論者たちの間で
討論会が開かれた。韓国でも論争になったが、日本でも朴教授の著作をどう評価すべきか、革新陣営の中でも少なからぬ
対立が続いている。賛成論者たちは、朴教授の著書と「全面的、実証的、理性的、そして倫理的な分析」(田中明彦・政治学
者)、「この問題(慰安婦問題)を取り上げるのに当たって避けて通れない本」(上野千鶴子・女性学者)と絶賛している。一方、
反対論者たちは「資料の引用などの方法論的な面で、基本的な要素も備えていない」と強く批判している。これに対して東京
大学の外村大教授を中心とした知識人が「慰安婦問題にどう向き合うか-朴裕河氏の論著とその評価を素材に」という討論
会を開いた。
朴教授の著書を支持した人たちが掲げたのは朴教授の“善意”だった。立命館大学の西成彦教授は、「日本と韓国の間に国
家間・民族間の政治的対立が、両国で『民族主義的暴力』をもたらした状況が、結果的に(慰安婦)問題の解決を遅らせたと
いう現実に対する打開策を模索した本」と評価した。彼はまた「(慰安婦が)日本軍の『慰安婦同志』だった可能性を言語化す
ることを全面的にタブー視する状況になったこと」自体が韓国の偏狭な民族主義を示すものとも指摘した。
これに比べ批判論者のチョン・ヨンファン教授は、「『帝国の慰安婦』が提示する歴史像が、多くの日本の知識人たちの心に
触れたことは明らかだ。この本が伝える歴史観がなぜ日本の知識人たちを魅了したのか」と問いかけた。チョン教授はまた、
朴教授が慰安婦被害者ハルモニ(おばあさん)たちの発言を恣意的に引用し、活用している点を主な問題点として挙げた。
これにより、日本政府には「兵士の(性的な)需要を作り出して、(民間)業者の人身売買を黙認した責任だけを問うている。
結局、日本政府の法的責任を否定する主張だ」と指摘した。
全体的に、朴教授に対する擁護派は、韓日間の国境の枠を越えようとした朴教授の試みを評価しようとする立場であるの
に対し、批判する側は、本の具体的な問題に焦点を合わせようとしていた。しかし、一部の賛成側の参加者は、朴教授が
犯した恣意的な引用などの方法論上の誤りは認めながらも、朴教授に対する検察の起訴は過ちであるという点については、
反対側にも同意を求めた。賛成側の西教授は、「日本の読者の欲望に答えようとした本だと指摘したが、(朝鮮人)業者の
問題などを(ともに)指摘することで、韓国と在日朝鮮人の欲望を相対化しようとする試み」だと反論した。討論をまとめた東
京外国語大学の中野敏男名誉教授は、「このようなレベルの本が日本社会で評価を受けるのは、日本人が加害者という
(韓国の)批判に日本社会が疲れたから」とし「日本社会がこの点についてもっと真剣に考えなければならない」という提言
で、この日の発言を締めくくった。(ハンギョレ 2016.03.28)
以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1848.html
東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
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