[CML 042636] 【3月22日】民主・共産・社民の千葉県組織に申し入れ:衆院選1人区での選挙協力/参院選千葉選挙区では民主党公認を小西ひろゆき参院議員1人に
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2016年 3月 24日 (木) 01:40:51 JST
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未来を決める千葉の会(未来千葉)による申し入れの報告です。
太田光征
【3月22日】民主・共産・社民の千葉県組織に申し入れ:衆院選1人区での選挙協力/参院選千葉選挙区では民主党公認を小西ひろゆき参院議員1人に
https://miraichiba2016.wordpress.com/2016/03/24/%e3%80%903%e6%9c%8822%e6%97%a5%e3%80%91%e6%b0%91%e4%b8%bb%e3%83%bb%e5%85%b1%e7%94%a3%e3%83%bb%e7%a4%be%e6%b0%91%e3%81%ae%e5%8d%83%e8%91%89%e7%9c%8c%e7%b5%84%e7%b9%94%e3%81%ab%e7%94%b3%e3%81%97/
未来千葉は2016年3月22日に計6人で民主党・共産党・社民党の千葉県組織に申し入れを行ってきました。
自民党が2016年参院選で候補者2人を擁立する中で、未来千葉は野党候補2人の当選を目指し、野党の立候補予定者に対する公開質問状に基づき、民主党の小西ひろゆき参院議員と共産党新人の浅野ふみ子さんを応援することに決めています。
未来を決める千葉の会は2016年参院選で小西ひろゆきさん、浅野ふみ子さんを応援することに決定
https://miraichiba2016.wordpress.com/2016/03/19/%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e3%82%92%e6%b1%ba%e3%82%81%e3%82%8b%e5%8d%83%e8%91%89%e3%81%ae%e4%bc%9a%e3%81%af2016%e5%b9%b4%e5%8f%82%e9%99%a2%e9%81%b8%e3%81%a7%e5%b0%8f%e8%a5%bf%e3%81%b2%e3%82%8d%e3%82%86/
今回の申し入れでは、参院選だけではなく衆院選の1人区での野党統一候補の調整に加え、特に民主党に対して参院選千葉選挙区で公認を小西ひろゆき参院議員1人に絞ってもらうよう要望しました。
民主党千葉県連や連合千葉としては小西ひろゆき議員でいくと決めているものの、党中央に公認権があり、水野賢一参議院議員が民主党公認となるかどうかは現時点で不明であると県連事務局長は説明されました。
県内の各党組織と市民が一致団結して参院選に臨みたいものです。
*
以下は申し入れ文書の全文です。
未来千葉・野党申し入れ書(2016年3月22日).pdf
https://miraichiba2016.files.wordpress.com/2016/03/2016e5b9b43e69c8822e697a5efbc89.pdf
沖縄の立憲主義・民主主義潮流を千葉でも!
●●御中
未来を決める千葉の会
2016年3月22日
民意を無視する安倍政権と民意をくみ取るべき野党
2015年9月19日未明に「成立」させられた安全保障関連法の廃止などの活動に取り組まれてきた貴党のご奮闘に敬意を表します。
安保関連法だけでなく、原発再稼働など、日本の政治は民意を極限まで無視して、主権者を後がない状況にまで追い込んでいます。原発輸出の問題でも、輸出先の1つであるトルコの市民が「あれだけの原発事故を経験した日本がこの地に原発を建てようとしていることを思うと悲しくなる」と語っている通り、安倍政権の政治は海外市民の民意をも無視するものです。
2014年7月1日に集団的自衛権の行使を認めた閣議決定はクーデターであり、国会運営は独裁政治だと言われています。
こうした中で多くの市民が野党の選挙協力に期待をしています。読売新聞の世論調査(1月8〜10日)でも、今夏の参院選での野党統一候補の必要性を民主党、共産党の各支持層の7割が認めています。統一のメリットは明らかであり、千葉県内の創価学会員で野党統一候補の考え方に共鳴する方もいるくらいです。
県内から全国での野党選挙協力の機運を盛り上げるよう、貴党はどうか民意をくんでください。
市民の期待に応えていない野党
しかし実際は、一部の小選挙区を除いて野党選挙協力が一向に進んでいません。野党国会議員の中にはあからさまに野党選挙協力に嫌悪感を示している方さえいます。私たちはこうした野党の姿勢に失望しています。
衆参同日選挙で野党がバラバラでは目も当てられない
当会は参院選千葉選挙区という1つの選挙区で異なる党派の野党候補者2名の当選を目指しています。こうした参院選に衆院選が重なり、かつ各野党がバラバラに小選挙区に候補者を立てるとなれば、参院選での野党支持者による一体感のある選挙戦に影響を与えます。一体感のあるなしに関係なく、そもそも小選挙区で野党分裂選挙となれば勝ち目はありません。
与党から衆参同日選挙の可能性が指摘され、また安倍内閣支持率が51%もある現在、全国の全選挙区で野党の選挙協力を進めなければならない必要性は明らかです。
参院選は3人区だから関係ないというのではなく、全国での野党選挙協力を促す取り組みを県内から貴党のイニシアチブで進めていただきたいと思います。
参院選3人区は2野党から各1人の候補が現実的
当会は民主党の小西ひろゆき参議院議員と共産党新人の浅野ふみ子氏を来る参院選で応援しますが、参院選の3人区では同一野党が候補者2人を擁立することは無謀であると思われます。異なる2党派から各1人というパターンが現実的でしょう。
太く明確な政治理念=政治潮流で結集した沖縄の選挙協力
本州では根幹に関わる問題に対する野党の姿勢が見えません。野党と市民が進むべき道は沖縄が示しているのではないでしょうか。
サンゴ礁が広がる沖縄辺野古の海に新たな米軍基地が造られようとしています。しかし沖縄では辺野古新基地反対の民意に政党が応え、2014年衆議院選挙の全小選挙区で、辺野古新基地反対の統一候補すべてが自民党候補に勝利しました。日米安保条約そのものについての見解の相違は、選挙協力の妨げになっていません。
イデオロギー対立はもはや無くなったという主張と道連れに、政策的な中身があいまいな「反自民スローガン」は健在でも、太く明確な政治理念、細かな政策的違いではなく本格的な政治の方向性を示す「政治潮流」が退潮してしまった感があります。それは例えば、日米安保条約の是非そのものは置くとしても、憲法の上にあからさまに日米安保条約を置くような状況を指します。
ただ沖縄だけは、憲法の平和的生存権をエネルギー源とする政治潮流が確固として存在しているのです。
沖縄のように立憲主義・民主主義潮流を体から匂い立つように体現する野党に主権者の政治的情熱が結合してこそ、与党に対抗する力になると確信します。
立憲主義・民主主義潮流からの退潮
厳しく申し上げます。
立憲主義と民主主義の回復と言われますが、安保関連法の廃止だけで実現するものではなく、同法廃止は立憲主義と民主主義を回復するための膨大な課題群の1つにすぎません。
例えば、辺野古新基地の建設は民意に反しているというだけでなく、地方自治特別法の制定には当該自治体における住民投票が必要だと規定している憲法95条に違反すると考えます。憲法の上に日米安保条約を置くとすれば、民主主義と立憲主義の回復は到底あり得ないのです。
沖縄で実現している選挙協力では、日米安保条約を支持する方でも、あからさまに憲法の上に日米安保条約を置くという姿勢ではないものと思われます。
民主主義インフラとして最重要の選挙制度関係は、総崩れといえます。いわゆる「1票の格差」が憲法違反であると最高裁から指摘をされていながら、是正のためのまともな国会審議がなされていません。1票の格差は立憲主義の土台である平等な国民主権(国政に対する最高の影響力)に唾を吐き掛けることで、国会審議の前提をなす国会の正統性を棄損するものです。
なぜ昨年の国会では民主主義と立憲主義の回復をと言いながら、公職選挙法以外の法案を理由に野党が審議拒否をしても、1票の格差是正に不熱心な国会状況を理由に野党は審議拒否をしなかったのでしょう。お金にまつわる法案しか国民は関心を示さないと思われているのでしょうか。
平等な国民主権の保障に基づく国会の正統性の回復は立憲主義上の最高の大義であり、国会の正統性を回復する前の解釈改憲立法は論外であるから、形ばかりの「参議院10増10減案」を通す限り、審議には応じられないとの主張を展開すれば、安保関連法を廃案に追い込む戦術としても格別であったはずです。
民意を平等に反映せず、従って平等な国民主権を院内で保障しない小選挙区制をそのままに民主主義と立憲主義の回復をというのも、理解できません。小選挙区制も1票の格差と併せて国会の正統性を棄損するものであり、野党がその廃止に最優先で取り組んでしかるべきはずです。
さらに、一部の有権者が支持しているとはいえ、国会議員の定数削減に政党が拍手することは、民主政治ではなく、民主政治の退潮による政治不信を覆い隠すための錯覚薬を主権者に服薬させるような行為です。民主政治の退潮を押しとどめるどころの話しではありません。
国会議員は消費税増税という「国民負担」を理由に「身を切る改革」として国会議員の定数削減を主張しても、沖縄に過重な米軍基地を負担させていることを「改革」の理由にはしません。国民は命より金しか理解できない、米軍基地の負担は消費税増税の負担より軽いとでもいうのでしょうか。
正直申し上げて、主権者は嘘っぽい政治を心から支持することはありません。
与党に対抗する野党の政治生命
与党の「低所得の高齢者に対する3万円の支給」に類するようなレベルで野党が張り合うことはないと確信します。実際、野党はこの政策を批判しています。しかしそれだけで野党が与党に対抗できるとも思えません。
与党に対する批判はいくらでもできますが、個別の政策・法案を越えたレベルの政治潮流から発する批判こそが、野党としての政治生命です。それでこそ主権者は政治的情熱を注ぐことができます。
自衛隊の在り方や原発の再稼働などについても、真にリアリティーのある政策を野党は提案できているでしょうか。自衛隊の海外での活用ありきの前提で与野党が競い合うことに有権者が期待を寄せるでしょうか。原発を再稼働することが現実的であるかのような土俵に歩み寄る野党に有権者が魅力を感じるでしょうか。
「自衛隊や原発の現実的な活用」という枠組みに縛られた発想をする以前に、沖縄県民のように平和的生存権に根差した強力な主張が必要です。福島原発事故を経験した日本の野党は全体として、原発事故を克服するための確固とした政治潮流を示しているとは思えません。これは相当に深刻な事態で、現在の政治状況を象徴しています。
何か与党側にすり寄っていなければ主権者の支持を得られないのではないかという自縄自縛にかかっているようであり、言い換えれば自身と主権者に対する不信の枠組みに縛られているようです。
市民も野党も労働界も一丸となって
主権者と政党が信頼関係を結べずに、政党が信頼していない主権者からそこそこの票を獲得できればいいというレベルにとどまっていれば、いつまで経っても日本の政治は発展せず、野党は与党に対抗できないでしょう。
ここ本州の市民にしても野党にしても労働界にしても、与党に競り勝つには、沖縄県民のような相当のエネルギーでもって政治潮流に結集し、信頼を高めていく必要があります。格差貧困をなくす労働政策などは野党のお株であるはずです。この分野も与党に対抗できる政治潮流になり得ます。
民主主義と立憲主義を希求する候補を一丸となって支える態勢が、市民・野党・労働界に求められていると思います。市民運動も全力を挙げます。貴党にも一層のご努力をお願いする次第です。
連絡先:未来を決める千葉の会
千葉県松戸市松戸1879-24 ほくとビル5F 市民自治をめざす1000人の会気付
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