[CML 042588] IK改憲重要情報(138)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2016年 3月 21日 (月) 18:28:28 JST


IK改憲重要情報(138)[2016年3月14日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。
(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所電話
03-6914-3844,FAX03-6914-3884

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
__________________
 
  南シナ海をめぐって

 ベトナムで、反中デモが始まりました。日本の民衆運動家の中では、ベトナムの真
の姿は、あまり知られていませんが、共産党独裁の国です。ベトナム民衆の反中感情
の強さは、ベトナム人と話せばすぐわかります。このデモが、今後どのように発展す
るのか見ものです。
http://www.sankei.com/politics/news/160314/plt1603140042-n1.html

  アルゼンチンが、不法にEEZ内で操業した中国漁船を爆破しました。南シナ海問
題を考えるうえでも、重要な動きです。また、2010年の尖閣事件の際の日本・民主党
政府や一部知識人の言動が、いかに腰の引けた妥協的態度であったかを改めて思い出
させるものがあります。
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160017-n1.html

 中国に対する国際社会の批判の高まりと中国国内での習近平指導部に対する批判の
両方があいまって、中国の膨張主義・侵略主義に対するブレーキがかかることが強く
期待されます。
 その観点から言うと、全人代で予算に対する批判票が14%あったことが注目されま
す。私個人の意見ですが、中国国内での習近平批判は、大きく高まっているのではな
いでしょうか。
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160045-n1.html

  オバマ米大統領が3月末に習近平と会談することが発表されました。中国に「口だ
け番長だ」と見抜かれているオバマ大統領がどういう態度にでるか、注目されます。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160321-OYT1T50002.html

        日本の軍事力と軍事技術

 日本の潜水艦と護衛艦が、フィリピンとベトナムに寄港する予定が発表されていま
す。何回もこのサイトで強調しているように、戦争のために寄港するのではないか
ら、と言って見逃すことは出来ないのです。
  関係者が「日本なりのメッセージになる」と言っているように、明らかに中国を意
識した広範な軍事的ネットワークの構築が意図されているのです。1960年代に、日本
で米原潜の寄港反対闘争があったことを忘れてはいけないと思います。
http://jp.reuters.com/article/philippines-idJPKCN0W902N

  現在、日本の軍事技術が、大きな注目を集めています。日本の軍事技術が、本当に
アジアの平和に役立つかが問題になっているのです。
 私は軍事技術に弱いのですが、オーストラリアの次期潜水艦の受注を、ドイツ、フ
ランスと日本が争っています。
http://newsphere.jp/world-report/20160126-1/

 日本が売り込んでいる「そうりゅう型」潜水艦については、以下の最新艦の情報を
参照してください。
http://www.sankei.com/premium/news/160316/prm1603160004-n1.html

  もう一つ注目される動きは、「平成の零戦」「心神」「X2」とも呼ばれる国産
ジェット機の開発です。この戦闘機は、米のF−35といった第5世代の戦闘機の上を
うかがう第6世代の戦闘機です。つい戦前にゼロ戦が登場した歴史を想起してしまい
ます。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/01/27/japan-first-stealth-jet-fighter_n_90
94472.html

http://www.sankei.com/politics/news/160224/plt1602240017-n1.html

  
 最近の南シナ海情勢・日本の軍事技術をめぐる問題につき、露木茂の「報道ライブ
21 INsideOUT」で特集を組んでいます。森本敏元防衛大臣と軍事評論家古是三春氏が
興味深い対談を行っています。一見に値します。お勧めです。
http://youtu.be/BheUJDqa-1I


  改憲反対運動の準備は万全か

 私は、今度の参院選で、自民党が改憲を第一の争点にするかどうかにかかわりな
く、9条改憲反対運動が9条改憲反対を大きく打ち出して前進をすべき時期が来ている
と考えています。9条改憲反対勢力が、少なくとも参議院で3分の1を上回る議席を確
保すれば、安倍政権の改憲策動はストップするのです。
 この点から考えると、9条改憲反対運動が、マスコミが大きく取り上げたら運動に
力を入れるが、マスコミがあまり大きく取り上げなかったら運動に力を入れないとい
う、マスコミ依存型の運動から脱却することが強く求められます。
 私は、9条改憲反対運動の内部で、少なくとも次の点につき、討論し、学習し、コ
ンセンサスを形成する必要があると思います。

*21世紀の世界は、どうなるのか。日本はどういう役割をはたすべきか。
*中東の戦争・難民につき日本は何をすべきか
*南シナ海の問題の解決策はどう考えるのか、日本は何をすべきか
*中国、北朝鮮は日本にとって脅威なのか、日本は何をすべきか
*日本は9条を変える必要があるのか
*日本が9条を変えたら、どういうデメリットがあるのか、とくに国民の生活や福祉
はどうなるのか
*日本の憲法に緊急事態条項をどうして設ける必要があるのか
*緊急事態条項を設けたら、どういうデメリットが予想されるのか

 私は、今回の9条改憲反対運動は、戦後政治の総決算なので、国民の中から様々な
疑問や意見が表明されることになると予想しています。とくに問題は憲法なので、
「普通の人」でも「青少年」でも意見を表明しやすく、9条改憲反対運動の構成員に
は、高くて柔軟な理論能力、説得能力が要求されると思います。間違っても「戦争に
なるから反対だ」という一本槍で国民の声を抑圧するようなことがあっては、ならな
いと思います。
 先日、インターネットで「説得力ある憲法改正に関する2つの投書」という論稿を
見つけました。私は、改憲反対勢力が「改憲派がずるい戦術を使いやがって」と見て
はいけないと思うのです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46332

_________________

               以上



















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