[CML 042569] Re: 今日の言葉(2)――むしろ問われねばならないのは、これほどまでに問題の多い『帝国の慰安婦』を「良心的」な本としてもてはやした、日本の言論界の知的頽廃です。

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2016年 3月 20日 (日) 17:01:00 JST


前田 朗です。
3月20日

東本さん

鄭さんの本、待望の書です。

前から出ることは聞いていましたが、日本を離れているため、まだ手にしていま
せん。

実は、私が編集している本に、鄭さんの文章を収録したいと考えたのですが、

すでに鄭さんが1冊本を出すことに決まっていたため、断念しました。

私編集の本には、徐京植さん、金富子さんの文章も収録していますが、

日本人がきちんとしなければならない問題ですので、

鈴木裕子さん、早尾貴紀さん、今田真人さんなどの文章も収録しています。

そのうち宣伝しますのでよろしく。



----- Original Message -----
> 帝国の慰安婦』の登場と日本の言論界における礼賛現象の意味】
> 今月末に拙著『忘却のための「和解」 『帝国の慰安婦』と日本の責任』が世
織書房より刊行されます。この一年半にわたり
> ブログや論文で書いてきた『帝国の慰安婦』批判の論考を大幅に加筆・修正し
たものですが、半分以上は新たに書き下ろし
> ました。この本では、『帝国の慰安婦』と礼賛論の主張をそれぞれ検証し、本
書には日本軍「慰安婦」制度についての日本
> 軍の責任の矮小化、被害者たちの「声」の恣意的な利用、日本の「戦後補償」
への誤った根拠に基づく高い評価などの致
> 命的な問題があることを指摘しました(詳しくは末尾に目次を添付しますので
参照してください)。著者の朴裕河氏や擁護者
> たちは『帝国の慰安婦』への批判はいずれも誤読によるものであると反論して
いますが、こうした主張こそが本書を「誤読
> 」しており、被害者たちの怒りには相応の根拠があるというのが私の結論です。
むしろ問われねばならないのは、これほど
> までに問題の多い本書を「良心的」な本としてもてはやした、日本の言論界の
知的頽廃です。なぜほとんどの日本のメディ
> アは、日本軍「慰安婦」問題に関する日韓外相「合意」を歓迎し、違和感を示
すことすらせず、むしろ嬉々として少女像の「撤
> 去」を韓国政府に求めるのか。その思想的な背景を探るためにも、『帝国の慰
安婦』の登場と日本の言論界における礼賛
> 現象の意味を考えることは重要であると私は考えます。この本が、『帝国の慰
安婦』がもたらした混乱と安易な「和解」論をた
> だし、日本軍「慰安婦」問題のまっとうな解決とは何かを考える一助となれば
幸いです。ぜひ手にとってお読みください。
> (鄭栄桓ブログ 2016-03-15)
> 
> 
> 以下、省略。全文は下記をご参照ください。
> http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1833.html
> 
> 
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/ 
> 
> 




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