[CML 043892] <テント日誌6月22(水) 経産省前テントひろば1747日目>

木村雅英 kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2016年 6月 24日 (金) 06:03:34 JST


(転送します)

テント日誌6月22日(水)
経産省前テントひろば1747日

 今日は参議院選挙の告示日だった
九州や中国地方では激しい雨に見舞われているようだが、関東地方では空梅雨が心配されている。しばらくすればやってくるだろう暑い日々に水不足になるのはごめんだということが頭を掠めるからか。天候の予想はどうなるか分らないが、最近は割とあたるから気になるのだろう。「風雪に耐えて」なんて古典的な言葉は似合わないが、テントはそれこそ黙々と日々を重ねている。近くで金曜日に展開されている官邸前抗議行動は200回目を数えたという報道があった。テントも官邸前行動もかつてとは異なる政治的意思表示として展開され維持されている。
これらに触発されてとは言わないが、国会周辺の光景も変わった。国会包囲等の行動は珍しくなくなり、ごくありふれたものとして出現している。何人かメンバーは毎日夕方から国会正門前での行動を続けている。国会周辺の光景は変わったのだ。

 いつものようにテント前で椅子に座りながら、足早に通り過ぎて行く人々を眺めているのだが、それにしてもあまり選挙の宣伝車も見かけない、と思った。今日が参議院選の告示日だったのに。選挙といえばいろいろのことが想起される。散々の悪評の中で足早に都庁を去った舛添だが、彼を都知事に選んだあの都知事選の事が思い浮かぶ。テントでも候補者のことであれこれ論議もあったからだ。

その舛添だが、9年前の参議院選挙では彼と街頭宣伝車で出くわしたことがある。この年の参議院選挙は第一次安倍内閣が憲法改正を打ち出し、国民投票法案を強引に通したこともあって安倍内閣への批判が高まっていた。当時、僕らは安倍の憲法改正に対抗すべく「9条改憲阻止の会」を作り運動をはじめていた。選挙にも参加したのだ。舛添は自民党が不人気中、比例代表でトップ当選をした。舛添は政治学者から転身した政治家として期待されていた。
僕は猪瀬も含めて日本の知識人なるものに、幻滅を感じる。石原慎太郎の『天才』を読んだが、田中角栄に比べてこれはと思ってしまうところがある。田中角栄は異才だったのだろうが、魅惑的な存在でもあった。彼は晩年にロッキード事件を闘い抜いたところがすごいが、舛添は権力と闘う政治家として再生するのか(?) 

安倍はこの選挙では大敗し、それがトラウマとしてあると言われている。解釈改憲である集団的自衛権行使容認と安保法案で先行的にことを進め、選挙に勝利したら一挙に憲法改正というのが安倍の政治戦略(政治的手法も含め)であり、今回ではアベノミクスを前面に出しての選挙をやろうとしている。見え透いた手法であり、選挙の争点に憲法改正問題が浮上せざるをえなくなっている。野党共闘を押し上げた人々の力だ。国会周辺で声をあげた人たちの成果である。こういう時のためにこそ、安倍はメディアへの介入と統制を強めてきたのだろうが、そうそう上手くはいかないわけで事態は争点化になっている。ますますそうなっていくだろう。

安倍の「戦争ができる国」への政治方向が基本として明瞭になった今、人々がこうした争点隠しにはごまかされなくなっているともいえる。多くの選挙予測があるが、安倍を相当なところまで追い込めると思っている。アメリカの大統領選挙の結果で幾分かは違うにしても、いずれにしてもオバマが去ればアメリカは中近東への軍隊の派遣が表立って出てくると予測される。トランプもクリントンも戦争に対して積極的だし、地上軍の派遣は進められると思える。今度はイギリスがかつてのようにアメリカに協力するのは難しいだろう。この役割はEUのフランスなどが反テロ戦争として協力体制をとるかも知れない。

そして、安倍は小泉内閣時と違ってより積極的に戦地に自衛隊を派遣するだろう。非戦闘地域という制限なしに、戦闘地域に自衛隊を派遣する。安倍は自衛隊が戦地で戦闘行為に参加し、血を流すことで日本人の戦争についての意識を変えることを目論んでいる。イランに派遣された自衛隊の幹部はそれを目論んでいたと言われる(ひげの佐藤隊長の言動)。こうした政治的な構想(日本人の非戦-反戦意識の払拭と国軍の形成)を持っているのが安倍であってこれは小泉純一郎にはなかったものだ。
安倍の憲法改正の動きには戦争への具体的な道がセットになっている。第一次世界大戦後の反戦―平和意識の広がりをはじきとばしたシベリア出兵のことを想起するといいのかもしれない。中国大陸での戦争のこれが導火線になった。当時の帝国軍隊は現実に戦争へ足をいれることで反戦や平和意識を吹き払おうとした。その役割は果たされたのだ。

 安倍が政治的にやりたいのは「戦争ができる国」にすることであり、彼が口にするアベノミクスなどは本気に考えたものではない。政治的な人気を生み出すために官僚が入れ知恵したものに過ぎない。いうまでもなく、アベノミクスは金融化した経済の領域の活性化に機能することはあっても、産業経済には効果の薄いものである。安倍は三本の矢ということで、金融経済の領域から産業経済の領域にまで政策は浸透すると宣伝するが、そういう構想にはなっていない。多くの人たちがいう実体経済(産業経済)は停滞状況が続く。景気がよくなったという実感がもてないというのは当たり前の事である。
個人消費は停滞を脱しえない。日々の暮らしは景気がよくなったどころか、息苦しさをますばかりだ。消費税をあげたのを契機とする物価上昇は人々の暮らしを直撃している。

スーパーでの買い物をすこしやってみればすぐに分かる。ここ数年で日常の生活必需品は2~3割は上がっている。庶民は少しでも安いとところを探し歩きなら生活必需品の値上がりに対処している。かつて日本の産業経済を支えていた重化学工業ですらアベノミクスは届かない。重化学工業の維持を果たしながら、生活の再生産に不可欠な領域での生産(消費)を構造的に創出して行く戦略も思想もないアベノミクスが産業経済の活性化に寄与することはできない。つけ刃的な対応では暮らしを豊かにはしない。言葉遊びのようなスローガンは失笑ものである。

重化学工業も含めた産業構造の構造転換(生活に必要なものの生産(消費)を産みだすこと)が構想されないでは経済の停滞を破ることはありえない。日本の実体経済(産業経済)の停滞を破る道としてアベノミクスがやろうとしていることは軍需経済の拡大であり、産軍複合体制の道である。大企業が安倍を支援する理由でもある。アベノミクスは浜矩子が指摘したようにアホノミクスである。高度成長経済の後に経済はどこに誘われていくのか。安倍の経済政策は金融経済と軍事経済に行きつくほかなかったアメリカ経済を遅れて模倣するだけのことである。

この道ではない、日本経済の展望はあるはずだ。生活の再生さんに必要な生産(消費)の創出、これには文化まで含まれるが、ここに展望はある。安倍の戦争とセットになった経済ではない経済の道はあるし、その構想も可能だ。アベノミクスを看板にした安倍政治はそれを看板にすることで安倍政治が目論んでいる憲法改正を目くらましにすることにおいて、また、それが日本型の金融経済と軍事経済に進む道だけである点において批判されなければならない。暮らし(生活)のあり方を変えて行く経済のためにもアベノミクスという花見酒経済の現代版から解放されて行かねばならない。

あるネットの画面で自民党の女性議員が「國を守るために血を流す覚悟が必要だ」とい絶叫しているのを見た。「血を流す」なんて安易に使うなよ、本当に血を流す人たちはそんな言葉を使わないし、使えないものだぜ、というの口をついた。それが戦争の現実だ。血を流す当人ではなく、その周辺にいる人間がそういう過熱状態をつくりだすこと、それが戦争である。政治家やメディアや国防婦人会の面々が戦争を作りだすとわれることだ。こういう女性議員は沖縄の人々が何に怒っているのかを知るべきだ。そこへ出かけて行って頭を冷やせ、とでも言っておこうか。

日本の戦後国家は戦争という物語を国家物語にできなかった。どこの国にも戦争の物語は国家物語としてあるが、日本の戦後国家はそれを持たなかった。それは国家の下で生きる人々にとっては画期的なことだった。現在の英雄はイチローであろうが、軍人は何処にもいない。勲章をぶら下げた軍人たちが英雄である時代を招来させてはいけない。安倍晋三と女性議員は軍人が英雄であった時代を願望している点で同士なのだろうが、僕らはこれを何においても否定しなければならない。
「戦争さえなければ…」に、「原発さえなければ…」、「格差さえなければ…」をつけくわえながら、僕らは時代に向かって意思表示せねばなない。選挙もまた、僕らの政治的意思表示の場だ、それを生かそう。僕らが選挙で託す面々は舛添のように頼りないものばかりだろうが。そういう苦い思いは消せないが、さりとて無視もできないのだ。明日からは街頭宣伝車はもっと目につくのだろうか。眠気を覚ましてくれる分にはいいか。(三上治)

6月24日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
18時30分~官邸前抗議行動(反原連) 
福島原発告訴団からお知らせの
東電汚染水問題 集会&デモ◆
福島地検が不起訴処分とした東電汚染水海洋放出事件。告訴団はこれを不服として、福島検察審会に申し立てています。
集会では、2011年3月から東電記者会見に通い、取材されてきた木野龍逸さんに、汚染水問題などについて詳しくお話しいただきます。
日時 2016年6月22日(水)
13:30~ 集会 福島市市民会館 第2ホール
 *講師:木野龍逸さん(フリーランスライター)
    2011年3月より現在まで東電記者会見に通い続ける
 *弁護団からの報告 大河陽子弁護士
 *ノーマ・フィールドさん(シカゴ大学名誉教授)
 告訴団ブックレット「これでも罪は問えないのですか!」英語版翻訳者
15:00~ デモ (コース)福島市市民会館~福島駅周辺

◆7.18海の日集会「これ以上 命の海を汚さないで!」◆
 福島原発事故により海に流れ出た大量の放射性物質。事故から5年がたっても、いまだ解決には程遠く、規制委員会や経産省は「トリチウム汚染水の海洋放出」を推奨しています。
放射性物質は海へ流れ込み続け、環境への影響が懸念されます。それは巡り巡って私たちの生活に影響を与えます。その海は世界につながっています。
7月18日の海の日には、夫婦漫才師にして東電の記者会見に通いつめ、福島第一原発の状況や東電の事故対応などに精通している、おしどりマコ・ケンさんをゲストに招いた集会を開催いたします。
日時 7月18日(月曜祝日)13:00~15:30
場所 いわき市文化センター 4階大会議室
講演 おしどりマコ・ケン(よしもとC.A.所属夫婦漫才師、DAYS JAPAN編集委員) 海渡弁護士
☆☆☆
福島原発告訴団
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279  Eメール  1fkokuso at gmail.com
ブログ  http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

(転送者追記)
◆原子力規制委員会全国一斉抗議行動
「新規制基準」施行3年
~川内原発直ちに止めろ、伊方原発を動かすな~
 原子力規制委員会全国一斉抗議行動
日時:2016年7月8日(金) 11時~13時
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク
以上


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