[CML 041668] 今日の言葉 ――気付いたら、政権をチェックする報道番組がなくなっていたという事態もあり得る。日本をそんな社会にしてはいけない。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 1月 23日 (土) 10:36:42 JST


【「批判は避けろ」という指示が露骨に下りてくる】
テレビが今春、大きく変わろうとしている。テレビ朝日「報道ステーション」、NHK「クローズアップ現代」、TBS「NEWS23」
のキャスター降板や番組のリニューアルが明らかになったのだ。政府批判を「偏っている」との言葉で封じ込める風潮が強
まる中での、異例の事態。報道番組は生き残れるのか−−。(略)

「正直に言うと、テレビがジャーナリズムとしての大きな役割を自覚しているかというと、していませんよ。娯楽にどんどん傾
いている」と懸念するのは、テレ朝の報道番組「ザ・スクープ」のキャスターを長年務めた鳥越俊太郎さんだ。鳥越さんによ
ると、報道番組が1980年代後半から盛んに作られるようになったのは時代の要請、天安門事件や東西ドイツの統一など
世界史的大事件が相次いだことが大きいという。だが商業ベースで成り立つ民放は、経済が低迷する中でCMを出す企業
の要望もあり、経費がかかる割に視聴率が上がらない報道番組を減らし娯楽番組を増やす傾向にあるというのだ。昨年6
月、自民党の勉強会で若手議員が安全保障関連法案を批判する報道に絡み「マスコミを懲らしめるには広告料収入がな
くなることが一番だ」などと発言し、問題化した。鳥越さんは「報道や言論の自由に対する挑戦で、明らかに間違った発言だ
が、テレビ局の一番痛いところを突いている」と指摘する。そんな流れに逆らって、民放ジャーナリズムの意地を見せつけ
てきたのが「報道ステーション」や「NEWS23」のはずだ。「本来、政権をチェックするはずのメディアに対して、支持率や選
挙に影響するからと細かくチェックし、気に入らなければ呼びつける政権が現れ、メディア側が切り崩されている」と鳥越さん。

なぜ押し返せないのか。「衆議院で3分の2を超す巨大与党の力です。特にテレビ局の中間管理職以上に、政権の嫌がる
ことは避けたいという空気があることは心配です」 「クローズアップ現代」を支えた国谷さんの降板に疑問を投げかけるのは、
元NHK職員で計5年間、「クローズアップ現代」のプロデューサーとして編集責任者を務めた永田浩三武蔵大教授(メディア
社会学)だ。「『クローズアップ現代』は、目線が高くなりがちなNHKへの危機感から、従来の価値観や制作体制と違う調査
報道を基本とした、奥の深い報道番組を作ろうとしてできたものです。3月末の降板が伝えられる国谷さんには、NHK内部
の論理とは一線を画した健全な物差しがある。局の上層部は、国谷さんの存在の大きさを理解しているのか」(略)特定秘
密保護法や安全保障関連法など、NHKの報道が政府寄りという批判は少なくない。「クロ現も含めNHKが政府を厳しく批
判することはない。かつてはめったになかった、批判は避けろ』という指示が露骨に下りてくると現場の職員らからも聞いて
います」(略)気付いたら、政権をチェックする報道番組がなくなっていたという事態もあり得る。日本をそんな社会にしては
いけない。(毎日新聞「特集ワイド」2016年1月22日)

Blog「みずき」:以下をもって私の感想とします。なお、言うまでもないことだと思いますが、「今日の言葉」はあくまでも抜粋
記事でしかありません。

・毎日の石塚孝志記者、頑張って書いてくれたと思う(今のご時世なので)。
https://twitter.com/roubenshiomi/status/690468374594375680?ref_src=twsrc%5Etfw


以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1750.html


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/



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