[CML 041641] 今日の言葉 ――日々食うにも困るような最底辺層の怒りや悲しみを担ってるわけじゃない。なかにはそういう人もいるでしょうけど、全体としては「何としても社会そのものを深いところから変革したい」という強いパッションが見えない。

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2016年 1月 21日 (木) 14:13:09 JST


      Blog「みずき」:下記の「朝日新聞インタビュー(1)」で辺見のいう「70年代から幾何級数的に進んできた」傾向のひとつと
      して私は「民主集中制」問題をめぐる共産党内の田口・不破論争を挙げることができるだろうと思っています。この頃から
      同党は論敵を孤立化させ、排除するという形で「右傾化」の歩を進めてきたというのが私の見方です。そのことに私は最
      近気がつきました。

【SEALDs的なものに私は何も新しいものを感じない】
――夏には参院選ですね。改憲が争点になりそうです。(略)「仮に安倍政権に退陣してもらったとしても、そのあとに何かが良くなる
というのが見えません。安保法制で次のレールは敷かれてしまった。描いているのは、憲法をもっと融通無碍なものにする緊急事態
条項ですよね」――大規模災害などに備えるための条項だとしても要らないものでしょうか。「ひょっとしたら、いまは安倍政権の退陣
を求めているような勢力さえも、そういうレトリックに乗ってしまうんじゃないでしょうか。例えば尖閣諸島、あるいは北朝鮮をめぐる動
きしだいでね。全体として翼賛化していくかもしれないと見ています」「ぼくは、未来を考えるときは過去に事例を探すんです。むしろ過
去のほうに未来があって、未来に過去がある。そういうひっくり返った発想をしてしまう。いまの局面をなぞらえるとしたら、すべてが翼
賛化していった1930年代じゃないですか? 南京大虐殺が起きた37年前後のことを調べて、つくづく思いました。人はこうもいとも簡
単に考えを変えるのか、こうもいとも簡単に動員されるのか、こうもいとも簡単に戦争は起こるのか――と。現時点で、もう37年と同じ
ような状況に入っているのかもしれません」「戦争法(安保法)なんて、突然降ってわいたみたいに思われるけど、長い時間をかけて熟
成されたものですよね。A級戦犯容疑の岸信介を祖父に持つ安倍(首相)は、昭和史をいわば身体に刻み込んだ右派政治家として育
ってきたわけでしょ。良かれあしかれ、真剣さが違いますよ。死に物狂いでやってきたと言っていい。何というのか、気合の入り方が尋
常じゃない。それに対して、野党には『死ぬ覚悟』なんかないですよ。これからもそうでしょう。だから、やすやすとすべてが通っていくに
違いない。むっとされるかもしれないけれども、国会前のデモにしても『冗談じゃない、あんなもんかよ』という気がしますね」(略)

――SEALDs(シールズ)のような若者の行動は新鮮に映りましたが。「若い人たちが危機感を持つのは理解できます。ただ、あれは
『現象』だとは思うけど、ムーブメント(運動)とは考えてません。(略)ぼくはそこに何も新しいものを感じない。もっと迂遠で深い思想と
いうか、内面の深いところをえぐるような言葉が必要だと思います」(略)「例えば、日々食うにも困るような最底辺層の怒りや悲しみを
担ってるわけじゃない。なかにはそういう人もいるでしょうけど、全体としては『何としても社会そのものを深いところから変革したい』と
いう強いパッションが見えないんです」――極端に言えば、いまの自分の暮らしが保たれることだけを願っているように見えると?「そう
いうことです。『怒りの芯』がない。それは言葉の芯とともにどこかに消失してしまったんでしょう。この傾向は70年代から幾何級数的
に進んできたと思います。」(辺見庸「朝日新聞インタビュー(1) 2016年1月21日) 


以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1746.html


東本高志@大分
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http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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