[CML 041617] IK改憲重要情報(126)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2016年 1月 19日 (火) 17:38:24 JST


IK改憲重要情報(126)[2016年1月19日]



私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)



弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策



連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所電話
03-6914-3844,FAX03-6914-3884



河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。

http://www.southcs.org/

___________________

(以下の見解は、河内個人の見解です。市川の見解は、必ずしも河内の見解と同一で
はありません。御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。)



        ASEANについて



 私は、南シナ海問題についてアピールを発信していますが、この問題の帰趨を左右
する要素の一つがASEANの動向であることは言うまでもないと思います。

 このASEANに、昨年末、重大な事件が発生しました。昨年の12月31日に、ASEAN経済
共同体(AEC)が発足したのです。発足したAECは、人口が6億2000万人でEUを上回る
というのですから、その今後に注目せざるをえません。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H56_Q5A231C1NN1000/

  私は、最近のASEANの動きについて勉強したいと思いましたが、INTERNETでの以下
の分析は不十分で、何かないものかと考えてきました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%
E8%AB%B8%E5%9B%BD%E9%80%A3%E5%90%88



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E7%B5%8C%
E6%B8%88%E5%85%B1%E5%90%8C%E4%BD%93



http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol133/index.html

http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/east_asia/



 そうこうしている内に、千野境子著『日本はASEANとどう付き合うか 米中攻防時
代の新戦略』(草思社)を見つけました。同書は昨年9月の出版ですが、少しも古く
ありません。千野氏は、ジャーナリストなので、視野は広く、柔軟です。そもそも
ASEANは、などと振りかぶっていないので不満は残りますが、賛成するにせよ反対す
るにせよ、今後ASEANを議論していくうえでの共通の出発点になる本だと思います。
御一読をお勧めします。



 私は、以下に、千野氏の若干の主張を紹介させていただきますので、そのような主
張をしている本であれば読んでみたいと考えていただければ幸いです。



著者は、「ASEANはアジア太平洋のセンターかと問われれば、現状においてはイエス
である」と述べています。ASEANは、「政治安全保障共同体(APSC)」「経済共同体
(AEC)」「社会・文化共同体(ASCC)」の3つの共同体よりなる「ASEAN共同体」を
めざしている。その牽引役が「経済共同体である」と述べています。



 著者は、「アジア太平洋を舞台にアメリカと中国によるパワーの攻防が激しさを増
している」という認識のもとに、「中国は、西側の経済制裁によって孤立を余儀なく
されたミャンマー軍事政権を真っ先に承認して取り込んだように、ASEANの中の弱い
環に照準をあわせて、自陣営に囲い込む」、ASEAN各国の対中関係には温度差があり
「対決姿勢の強い順にフィリピン、ベトナム、中立的なミャンマーやインドネシアに
タイ、シンガポールはケース・バイ・ケース。やや中国寄りのマレーシア、対中依存
度の高いカンボジア、ラオス」と述べています。



 「南シナ海をめぐる米中の攻防は、一方が絶対的優位性を確立するか、反対に断念
しない限り、今後も続くだろう」と見ています。



 ASANと日本の関係については、戦前にまで視野を広げていることがこの本の特徴で
すが、安保改定の時に総理大臣であった岸信介の役割に注目し、「ナショナリストに
して、どこまでもプラグマティスであり、リアリストであった」「岸にとっての日本
は「大東亜共栄圏の盟主」から「アジアの自由主義陣営における指導者」へと転換し
た」と述べています。



 ASEANの指導者は「最も信頼する国は日本だが、米中との関係は外せない」と考え
ている。従って日本が「ASEANと名実ともに身近な隣人同士になるためには、それぞ
れの加盟国についても、もっと知ること、そして長いスパンで見ることが必要だ。

ASEAN外交には粘り強さやきめ細やかさ、

そして対話の継続性が何より大切になるということである。日本はもはやアジアの盟
主ではないし、必要以上に指導者意識を持つこともあまりプラスにならない。しかし
ASEANとしっかり手を携えていくことの戦略的価値は高まることはあってもなくなら
ないだろう。」と結んでいます。



               以上



 







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