[CML 041489] 今日の言葉 ――韓日両国政府が手を組んで被害者に「もうこれ以上は言うな」と押さえ込む構図を作った。今回の合意では慰安婦問題は解決されない。白紙に戻してもう一度考えなければならない。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 1月 11日 (月) 08:16:22 JST


      Blog「みずき」:日本軍「慰安婦」研究の第1人者の吉見義明さんのインタビューに応える形の論は、日本共産党が
      先の日本軍「慰安婦」問題に関する日韓外相会談を「前進」と評価した直接的な同党の認識批判ではありませんが、
      内容的には同党の認識とはまったく逆の認識を述べており、間接的な同党の認識批判といってよいものです。

【「前進」といえるものではなく明らかに河野談話より後退している】
-先ず12・28合意に対する評価を聞きたい。
「結論から言えば、今回の合意では慰安婦問題は解決されないと考える。今回の合意は日本政府が韓国政府を追い詰めて
(慰安婦問題の正しい解決に向けた)被害者の願いを封じ込める狙いがあると見られる。 
 色々な問題があるが、最も大きいの
はやはり、(慰安婦制度を作り)女性に対する重大な人権侵害をした主体は誰か、という点だ。 責任の主体が相変らず曖昧だ。
(岸田文雄外相が先月28日に発表した内容によれば)『慰安婦問題は軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を傷つけた
問題』という表現が出てくる。 『軍の関与』ではなく『軍が』として主語を明確にしなければならない」

「業者が介入した場合にも軍が主体で業者は従属的な役割をした。軍に責任があるならば政府は被害者に“賠償”しなければ
ならない。 しかし岸田外相は10億円の出資金は『賠償でない』と言った。 『日本政府は責任を痛感する』という表現で(以前と
異なり)道義的という表現を抜いたとして喜ぶ人々もいる。 しかし結局、賠償ではなく法的責任を認めたものでもない。 結局、
日本が痛感する責任とは何かという疑問が起きる。 業者が悪いことをして、日本政府がこれをまともに取り締まれなくて謝ると
いうことに過ぎない」

-韓国政府は1993年に出された河野談話と比較して進展だと主張している。
「日本は河野談話の時とは違い、“再発防止”については何も約束しなかった。 河野談話では『歴史研究、歴史教育を通じて、
このような問題を永く記憶にとどめ』という内容が含まれている。 しかし今回の合意は10億円さえ出せば何もしなくても済む構
図が作られた。 河野談話より後退している。 一方で韓国政府は少女像の撤去のために努力するという義務を負うことになっ
たし、国際社会でこの問題を再び取り上げないという約束までした。 岸田外相は、韓国政府が慰安婦関連証言と記録をユネ
スコ世界記録遺産として登録しないと話している。 こうして見ると、韓国政府が外交的に失敗したのではないかと考える。 被
害者の立場からはとうてい受け入れられる内容ではない」(略)

-今後、慰安婦運動は何を目標にすべきなのか?
「結局、韓日両国政府が手を組んで被害者に『もうこれ以上は言うな』と押さえ込む構図を作った。今回の合意は常識的に考
えればありえない内容が含まれており、白紙に戻してもう一度考えなければならない。 
 時間がかかっても、困難に陥った時は
根本に戻るしかない。 被害者たちが韓国社会で孤立した状態ならば困るが、(現在の韓国社会の雰囲気から見て)そうでない
ことは幸いだ。 この合意では日韓の相互信頼関係は作られない」(吉見義明「ハンギョレ」2016.01.08)

【山中人間話】

(略)

Blog「みずき」:この山口智美さんの論も先の日本共産党の日韓外相会談「前進」評価を間接的に批判する論といってよいで
しょう。

(略)

Blog「みずき」:朝鮮日報日本語版(1月7日付)の記事は「オバマ大統領が日本に圧力加えた」ことを推量させる傍証にはなっ
ても証明にはなりませんね。オバマ大統領が日本政府や韓国政府の「誰」に「いつ」「どのような形」で圧力をかけたのかの具
体的な証明が必要です。

(略)

Blog「みずき」:布施祐仁さん。私はそういう問題ではないと思いますよ。下記のツイットにある「福島での風評や差別」の問題
は人の尊厳の問題を含む人権にかかわる問題です。こうした重要な人権の問題を問題にしえない野党共闘ではそもそも政
治をうんぬんする資格はないだろうという問題なのです。「いまの安倍政治を止めたいと本気で思うのなら」という課題はその
次の課題でしかありえません。「いまの安倍政治を止めたいと本気で思うのなら」「社民党のような「福島差別を公認した」政
党までをも取り込ん」だ目先の損得勘定だけの野党共闘を目指してはならないのです。 


以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1729.html


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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