[CML 041459] 今日の言葉 ――被害国の過半の国民が拒否し、廃棄を求めている日韓合意をメディアだけでなく共産党までがこぞって「前進」と評価する日本社会の光景に私は今暗澹たる思いを募らせている。

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2016年 1月 8日 (金) 10:40:26 JST


【今は「戦争法廃止」の一点に注力する時だから、で説明がつくか?】
安倍首相の「お詫び」と10億円の資金拠出、それと引き換えの少女像の移転――被害者である元「慰安婦」も被害国の過
半の国民も拒否し、廃棄を求めている日韓合意を、日本のマスコミ、野党までがこぞって「前進」と評価する「ねじれ」、しか
も、このねじれに正面から疑問を投げかける団体も市民も現れない日本社会の光景――私は今、この光景に暗澹たる思
いを募らせている。

日韓合意が発表された翌12月29日に、日韓外相会談の結果を「問題解決に向けての前進」と評価する談話を発表した志
位和夫・日本共産党委員長は1月4日、党本部で開かれた党旗びらきのあいさつの最後で、同党が提唱した「国民連合政
府」で掲げる「立憲主義の回復」とは平和だけの問題ではなく、「国家によって侵害を受け、傷つけられている『個人の尊厳』
を回復し、守り、大切にする社会をつくろうということにほかなりません」と発言している。その真意を私は全く疑ってはいな
い。ここで問いたいのは、志位氏がいう「個人」とは日本人だけなのか、朝鮮半島で暮らす元「慰安婦」の女性は含まれてい
ないのか、ということである。もちろん含まれているという答えが返って来ることを百も承知している。

しかし、それなら、「日本軍慰安婦として強制動員され、人間の尊厳と価値が抹殺された状態で、長期間、悲劇的な人生を
過ごした被害者たちの、毀損された人間の尊厳と価値を回復させるべき義務は、大韓民国臨時政府の法統を継承した今
の〔韓国〕政府」にある(韓国憲法裁判所決定(略)、2011年8月30日)だけでなく、第一次的には加害国である日本政府に
あることは自明である。その日本政府が、たとえ政府資金とはいえ、性格も理由も明かさないまま、10億円を拠出するのと
引き換えに、「従軍慰安婦」問題を蒸し返すなと一札をとったり、韓国市民が平和の碑として建立した「慰安婦像」(少女の
像)の移設を10億円拠出の条件にするかのような合意を、なぜ「問題解決に向けての前進」などと評価できるのか? 韓国
国民の76.6%が「誠意を感じない」と受け止める安倍首相の「心からのおわび」がなぜ前進なのか? 金で被害者、被害国
の国民の口を封じようとする野卑で傲慢な安倍政権の外交が「人間の尊厳」を守り発展させると謳う日本共産党の党是と
合致するのか?

今は「戦争法廃止」の一点に注力する時だから、で説明がつくか? 戦争法廃止のための政権構想として提案した「国民連
合政府」が掲げる「立憲主義の回復」とは平和だけの問題ではなく、「国家によって侵害を受け、傷つけられている「個人の
尊厳」を回復し、守り、大切にする社会をつくる」ことを目指すものなら、日韓合意を「前進」と評価した談話をそのままにして
おいてよいのか? 国会の代表質問で日韓合意が元「慰安婦」の尊厳を回復するものかどうかをなぜ、正面から質さないの
か? 私は前記の暗澹たる思いで立ちすくむのではなく、日本社会のこうした光景が何を意味するのかを考え、自分なりの
見解を持ちたいと資料を集め、思案しているところである。(醍醐聰のブログ 2016年1月7日)

【山中人間話】

全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1725.html


東本高志@大分
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