[CML 041424] IK改憲重要情報(124)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2016年 1月 5日 (火) 20:04:22 JST


IK改憲重要情報(124)[2016年1月5日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所電話
03-6914-3844,FAX03-6914-3884

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
___________________
 明けまして、おめでとうございます。今年も、南シナ海問題、憲法問題を中心に情
報を発信させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。なお、以下の見解は、
河内個人の見解です。市川の見解は、必ずしも河内の見解と同一ではありません。御
理解のほど、併せてよろしくお願い申し上げます。

    中国の南シナ海・人工島での試験
   飛行、軍事衝突の可能性高まる

 正月早々、大変なニュースが飛び込んできました。中国が、1月2日、南シナ海・
スプラトリー諸島・ファイアリークロス礁で、滑走路を完成させたうえで、航空機の
試験飛行を行ったというのです。
 中国は「主権の範囲内の活動だ」と言っていますが、そもそも岩礁の埋め立てが中
国の主権の範囲外の活動ですから、航空機の試験飛行が「主権の範囲内」の活動にな
るはずがありません。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160105/frn1601051140001-n1.ht
m

 この試験飛行に、ベトナム、フィリピンも激しい怒りを表明しています。
 アメリカも、国務省が批判の記者会見をおこなっています。(もっとも「皆が受け
入れ可能な合意をめざすべきだ」という見解も表明していますが、南シナ海の領有問
題の話し合い以前(!)に、中国の人工島増設をやめさせなければなりませんから、
ピントはずれの見解と言わざるを得ません)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160105/k10010361201000.html

  注目すべきは、機関砲を装備した中国の海警局の公船が日本の領海侵入を繰り返し
ていることです。以下のネットの記事は、日本政府が南シナ海に手を出すなと警告を
しているのだ、という見方をしていますが、私は、それだけではなく、確信はありま
せんが、日本とアメリカを切り離すために、日本に脅迫を繰り返しているのではない
かという気がしています。したがって、2016年は、中国の日本攻撃がヒート・アップ
するのではないでしょうか。
http://newsphere.jp/world-report/20160105-1/

       最近の書籍から

 最近私の目にとまった興味ある本を紹介させていただきます。

*宮家邦彦『日本の敵』文春新書
 著者は、戦争法の国会審議のときに参考人になったことに見られるように、保守派
の理論家で、岡崎久彦亡き後の保守派のホープではないかと思います。
 保守派は、安倍談話をめぐって、親米保守と親日保守に分かれたようです。中西輝
政や西尾幹二らが安倍談話を厳しく批判しています(中西輝政「外務省に奪われた安
倍外交」『Voice』2015年12月号参照)。私は、この意見の分岐は、意味があること
ではないか、と考えています。 宮家は、この意見の分岐を十分に視野に入れて、親
米保守の立場からの「理論創造」を行っているから注目すべきなのです。

*宮崎正弘・宮脇淳子『中国壊死』ビジネス社
 本のタイトルは「ちゅうごく・えし」と読みます。これは、ごく最近までの中国の
分析をしている点でお勧めです。また、満州などの北アジア研究家の宮脇淳子氏のユ
ニークな見解がちりばめられている点でもお勧めです。たとえば、孫文は大ぼら吹き
で、人間的にも欠点が多かった、という見解が披露されています。

*黄文雄『中国捏造の歴史』宝島社
 本のタイトルの「捏造」は「ねつぞう」と読みます。一昨年、私が「中国人の国民
性として嘘つきだ」と言ったところ、多くの方から批判を受けましたが、そのような
方は、ぜひこの本を読んでいただきたいと思います。私は、リアリズムを忘れて、き
れいな言葉を振り回して自己満足をするという悪弊を克服することが日本人にとって
急務だと考えているのです。中国人も韓国人も同じ人間だと思うのは、世界に通用し
ない日本人特有の論理なのです。この論理を振り回しているから、何回も、何回も騙
されるのです。
(念のためを言えば、中国人も韓国人も同じ人間だということは、中国人も韓国人も
同じ人間としてとして扱うべきだという点では正しいのですが、現実の中国人や韓国
人が、日本人と同じ倫理をもち、同じ思考をしているという意味ではないことに注意
が必要です。)

*日下公人・上島嘉郎『優位戦思考に学ぶ 大東亜戦争「失敗の本質」』PHP研究所
 アジア・太平洋戦争についての中国や韓国の誤ったプロパガンダは、今年、昨年に
も増して強まると思います。また、正しい戦争認識・現代史認識とは何かが、憲法問
題でも重大な論点になると思います。
 そこで私が懸念するのは、民衆運動家の多くが、学校を卒業して長年月を経過して
いることです。そのため、現代史の
知識が古くなっている、ということです。
 たとえば、百田氏の「永遠のゼロ」を的確に批判することは至難です。そこで「特
攻も侵略戦争に加担したことにかわりはない」などと言えば、多くの国民は離れてい
くでしょう。
 民衆運動家の現代史の知識の不足を補うのは一朝一夕にできることではありませ
ん。しかし、その方向へ努力する必要があることは間違いないことだと思います。
 この本は、保守派が何を議論しているかを知る上で絶好の案内書だと思います。

_________________
             以上



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