中東の混乱と暴力の元凶は憎しみではなくア・イ・サ! Re: [CML 041358] 【京都新聞  新年社説】「激動の1年 新年を迎えて  暴力の連鎖、断ち切るために」

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2016年 1月 1日 (金) 16:09:01 JST


檜原転石です。


内富さん、こんちは。

私たちは言葉に騙されて続けています。

例えば「人間は平等」という真理は、アキヒトを褒める人がすぐ現れて、一瞬の
うちに木っ端みじんにされます。

私たちは民主主義を何万回も唱えながら、人間としての大事なこと──基準を普遍
的に適用するという初歩の作業さえすぐ忘れてしまうのです。

そういう愚劣をしているのに私たちが日ごろその愚劣に全く気づかないのは、メ
ディア(ミーディア)に日々洗脳されているからです。答えは簡単です。天皇・
王族をあしざまに言う人など先ずメディア(ミーディア)には出てこないからです。

そこで「暴力の連鎖」という言葉です。
この常套句はテロ国家イスラエルのやりたい放題の土地泥棒・人種主義を擁護す
る言葉として余りに有名です。

植民地主義、占領に反対する抵抗運動は人間として当然の権利ですから、それに
暴力を使おうが実は正当な権利なのです。

ところがメディア(ミーディア)によればパレスチナ人の抵抗運動でさえ「暴力
の連鎖」という言葉で終わりです。まあ簡潔に言えば「暴力の連鎖」という言葉
はテロ国家イスラエルを擁護する言葉でしかないのです。

私は中東について──
★中東の混乱と暴力の元凶は憎しみではなくア・イ・サ!ア(アメリカをはじめ
とするヨーロッパの植民地主義国)イ(イスラエル)サ(サウジアラビア)

と毎日ツイートしてますが、よって京都新聞の以下の指摘──

>  ISの源流を探れば、2003年に米国主導で始まったイラク戦争に行き着
くとの指摘は多い

という指摘は大外れです。

源流はもちろんアフガンからです。こんなことはブレジンスキー本人が発言して
いるのですから、これは知らないのは怠惰と言われても反論もできないでしょう。

まあどこの世界でも民主主義や男女平等は過激宗教を煽ればすぐつぶれるので
す。これは日本も同様で日本会議という宗教勢力を核にする右翼運動によって敗
戦前まで逆流しています。もちろん日本には天皇教という遅れた宗教もあります
から、民主主義も男女平等もなかなか根づきません。

私たちは貧困だからといってすぐ暴力に走る訳ではありません。それも支配者に
とって都合の良い無差別テロに──。そこに過激宗教があれば、そこを経由して暴
力に走る場合が多々あるのです。中東には不幸にもサウジアラビアに典型に過激
宗教があるので、欧米植民地主義国はそこを煽ればやりたい放題できるわけで
す。何しろタクフィール(背教徒宣告)すれば誰でも殺せる。まさに無差別にで
す。ちなみにサウジアラビアは男女平等とは程遠い国ですが、欧米メディア
(ミーディア)からはまず叩かれません。イエメンへの侵略でさえほとんど報道
もされません。記者がほとんど入国できないのでまともな報告もありません。イ
ラクで取材する綿井健陽に聞いて見ても、まず不可能のようです。

時代は強欲企業独裁に向かっています。その独裁下では超管理社会でしょうか
ら、支配者は貧乏人を支配するために無差別テロを煽り警察国家を目指すでしょう。

この戦略が米国・フランスと着々実行されている現在に、「暴力の連鎖」などと
いうトンチンカンなことを言っていても、何の歯止めにもならないでしょう。

▼アフガニスタンへの裏切り
ジョン・ピルジャー
2003年9月22日
ZNet原文
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka//persons/pilger13.html

▼ちきゅう座

ジョン・ピルジャー:ファシズムの台頭が再度問題になる現実

2015年 3月 28日
評論・紹介・意見
松元保昭

<松元保昭:スペイン在住>
http://chikyuza.net/archives/51995


▼ジョン・ピルジャーのアフガン分析
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/32787453.html

ジョン・ピルジャー『世界の新しい支配者たち 欺瞞と暴力の現場から』(井上
礼子/訳、村井吉敬/解説、岩波書店)

(p195〜)
 一九六〇年代に、アフガニスタンでは解放運動が起こった。その中心になった
のはアフガニスタン人民民主党(PDPA)で、ザヒール・シャー国王の独裁支
配に反対し、一九七八年、ついに国王の従兄弟、マハメッド・ダウドの政権が打
倒された。それは、あらゆる意味で幅広い人民の革命だった。カブールにいた多
くの外国人ジャーナリストがインタビューしたアフガニスタン人は誰もがこの
クーデタを喜んでいると言っていると、『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じ
た。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、「新しい国旗に敬意を表する
ために一五万人が行進した・・・・・・。参加者は心の底から感激しているようだっ
た」と報じた。『ワシントン・ポスト』紙は、「アフガニスタン国民の新政権へ
の忠誠は疑いの余地がない」と書いている。
 新政権は、農村における封建制の廃止、宗教の自由、男女平等など、これまで
は認められていなかった少数民族への権利の承認などを含む改革計画を発表し
た。一万三千人以上の獄中者が釈放され、警察のファイルが公式に焼却された。
 部族主義と封建制のもとで平均寿命は三五歳で、幼児の三人に一人は死亡し
た。識字人口は、人口の九パーセントだった。新政権は貧困地域には無料医療を
導入した。強制労働は廃止され、大規模な識字運動が開始された。女性たちに
とっては、これまでに聞いたことがないような前進だった。一九八〇年代後半に
は、大学生の半数が女性となった。アフガニスタンの医師の四十パーセント、教
員の七十パーセント、公務員の三十パーセントは女性になった。
 実際、この変化は余りにも急激だったので、その恩恵を受けた者にとって今で
もありありと記憶に残っている。二〇〇一年九月にタリバーンから逃れた女性の
外科医、サイーラ・ヌーラニはこう語っている―─「女子でも皆、高校にも大学に
も行けた。どこでも行きたいところに行き、着たいものを着ることができ
た・・・・・・。喫茶店にでも行けたし、金曜日には最新のインド映画を見に行くこと
も、最新のヒンドゥー語の音楽を聴くこともできた・・・・・。ムジャヒディーンが
勝利し始めると、こうしたことすべてが悪いことになった・・・・・・。教師を殺し、
学校を燃やした・・・・・・。私たちは怯えた。こうした人たちのことを西欧が支援し
ていたのは滑稽だし、悲しいことだった。」


(p198〜)
 一九九八年のインタビューのなかで、ブレジンスキーはアメリカの役割につい
てワシントンが嘘をついたことを認めている。「歴史の公式解釈では、ソ連がア
フガニスタンに侵攻した後の一九八〇年にCIAがムジャヒディーンを支援した
ことになっている・・・・・・。実際には、今日までに秘密にされてきたが、まったく
逆だった」。一九七九年八月に、カブールの米大使館は、「アフガニスタンの将
来の経済的、社会的改革がどのように遅れようとも、アメリカの大きな利益は、
(人民民主党政権の)消滅によってもたらされるだろう」と報告している。





On 2016/01/01 12:18, uchitomi makoto wrote:
> 世界中でテロと紛争、空爆と戦争準備が進み、気候変動問題は待ったなし、1月にも高浜原発が再稼働されようとしているなど、年が改まってもまったくおめでたくはありませんが、新年のご挨拶です。京都新聞の社説です。京都の市民の意見を代弁しているのではないでしょうか?ぜひお読みください。
> 
>  内富
> 
> 
> 【京都新聞  新年社説】「激動の1年 新年を迎えて  暴力の連鎖、断ち切るために」
> http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20160101_3.html
> 
> 新年を迎えて  暴力の連鎖、断ち切るために
> 
>  新しい年が明けた。今年こそは穏やかな1年であってほしいと願うが、世界を見渡せば、胸ふさぐ風景が広がるばかりだ。
>  イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)などによるテロが深刻さを増し、暴力の連鎖の中で多くの命が奪われ続けている。昨年は日本人も犠牲になり、テロがもはや対岸の火事ではなくなった現実を思い知らされた。
>  シリアの内戦などを逃れて難民が押し寄せる欧州では、排外主義を唱える極右勢力が台頭し、不穏な空気が広がる。この亀裂と混迷の時代に、私たちはどう向き合っていけばいいのだろうか。
> 
>  犠牲への不均衡な目
> 
>  130人の死者が出た昨年11月のパリ同時多発テロの後、一人の女性によって書き込まれたツイッターの日本語訳がネット上で静かな広がりを見せた。
>  「敬愛するパリよ、貴女(あなた)が目にした犯罪を悲しく思います。でもこのようなことは、私たちのアラブ諸国では毎日起こっていることなのです。全世界が貴女の味方になってくれるのを、ただ羨(うらや)ましく思います」
>  書き込んだのは、シリア出身でUAE(アラブ首長国連邦)在住のアナウンサー、シャハド・バッラードさん。世界の目がパリの悲劇に集中する一方で、シリアなどアラブ世界の犠牲者に及ばない現実へのささやかな抗議だった。
>  振り返れば、パリの同時テロの前日にはレバノンのベイルート郊外でISによるテロが発生し、43人が死亡。さらにパリ同時テロへの報復として始まったフランス軍の空爆では、シリア北部のラッカの病院や学校が誤爆され、2週間で70人を超える死者が出たとの報道もあった。だが、こうしたアラブ側の現実は、日本でも関心の外に置かれがちだ。
>  かつて文学研究者のエドワード・サイードは、中東などに向けられてきた西洋のオリエンタリズム(東洋趣味)のまなざしに、植民地支配と結びついた意識構造を読み取った。その意識は過去のものだろうか。テロをめぐる暴力の実相に目を凝らし、もっと想像力を働かせる必要がある。メディアもまた役割が問われている。
>  ISの源流を探れば、2003年に米国主導で始まったイラク戦争に行き着くとの指摘は多い。フセイン政権崩壊を経て、米軍が撤退する11年までに戦闘やテロで犠牲になった住民は10万人を超えるとされる。この間、誤爆などで高まった反米感情が過激思想につながり、宗派や民族の対立、さらにシリア内戦にも乗じてISが登場した。そして今、米国中心の有志国連合やロシアによるIS相手の空爆の下で住民が傷つき、新たな憎しみを生んでいる。
> 
>  終わりのない「戦争」
> 
>  この負の連鎖をどうすれば断ち切れるのか。
>  同時テロの後、パリ政治学院のフレデリック・グロ教授は共同通信のインタビューに答えて、対テロ戦争の特色を「拡散する戦争」と指摘した。世界中に脅威が遍在し、誰でも、どこでも、いつでも巻き込まれ得る戦争という意味だ。明確に勝者と敗者に分かれ、この日付で終わったと言うことが不可能な点も従来の戦争とは異なるという。そんなテロを軍事力だけで根絶できるとは思えない。
>  パリ同時テロの実行犯の多くは、中東や北アフリカから渡った移民の2世で、ベルギーやフランスのイスラム教徒の多い貧困地区で育った若者だった。失業や犯罪などさまざまな問題を抱えた環境だったという。
>  若者が過激思想に取り込まれていく貧困や差別の土壌を一歩ずつでも変えていかなければ、テロはなくせない。国際社会に求められているのは、そのための結束力であるはずだ。
>  テロへの対処の仕方は、日本が今後、世界の中でどういう位置を占めていくかにも関わる。
> 
>  平和国家の役割重い
> 
>  昨年の安全保障関連法成立で自衛隊と米軍の一体化が進み、平和国家の在り方が問われている。「テロとの戦い」の後方支援などに加わることになれば、中東での平和国家としての信頼が傷つき、人道支援に努めてきたNGOがテロの標的にされたり、活動を阻害される恐れも出て来よう。
>  菅義偉官房長官は、米軍への後方支援を「考えていない」とし、難民への食料支援など非軍事面の国際貢献に徹するとしている。その方針を堅持すべきだ。同時に中東地域などの貧困と差別の解消に向け、国際社会とともに積極的に動きたい。そうした在り方こそ、平和憲法を持つ国にふさわしい。
>  そのためにも「難民鎖国」と呼ばれる閉鎖的な受け入れ状況を改めるとともに、国連人権差別撤廃委員会から再三勧告を受けている包括的な人種差別禁止法の制定も急ぐ必要がある。人権無視のヘイトスピーチ(憎悪表現)を許していては、差別解消を訴えていく資格はなかろう。
>  今夏には、憲法改正の攻防となる参院選がある。テロの暗雲が垂れ込める時代にどう向き合い、戦後70年続いた「平和」をどう未来へつなぐのか。私たちの選択があらためて問われる年になる。
> 
> [京都新聞 2016年01月01日掲載] 		 	   		  
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