[CML 042215] 【YYNewsLive】■我々が安倍自公ファシスト政権による前代未聞の権力犯罪を徹底追及すればファシスト政権を倒せる!

山崎康彦 yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
2016年 2月 29日 (月) 22:25:21 JST


いつもお世話様です。                          

【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】を主宰するネットジャー 
ナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

☆本日月曜日(2016年2月29日)午後7時20分から【ツイキャスTV】で放送しました 
世直し
ネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!

1)No1   107分53秒     http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/246842969

☆財政支援のお願い!

皆様より【YYNews】への財政支援をお願いしておりますが、多くの方々に支援を
お願いするために、従来の年間購読支援(\5,000円)に加 えまして、1カ月間購読
支援 (\500円)、3カ月購読支援(\1,500)、6カ月購読支援(\2,500)を新たに設け
ました。

http://goo.gl/x9KPjD

1)年間購読支援:\5,000円

2)6カ月購読支援:\2,500

3)3カ月購読支援:\1,500

4)1カ月購読支援;\500円                         
     
▼【財政支援送金先情報】

1)ゆうちょ銀行からの振込みの場合

口座名:ヤマザキ ヤスヒコ

記号:10820

番号:7679021

2)他の金融機関からの振込みの場合

口座名:ヤマザキ ヤスヒコ

店名:〇八八

店番:088

種目:ふつう預金

口座番号:0767902

以上よろしくお願いいたします。

☆今日の画像

 峺道なのになぜ規制されなきゃならないの?」女性は警察に激しく抗議し 
た。=27 日午後1時頃、渋谷ハチ公前 撮影:筆者=田中龍作氏

◆悒劵肇蕁質挙戦略 現代選挙必勝のバイブル』は、1994年4月、自由民主党東 
京 都支部連合(自民党都連)事務局広報部長小粥義雄(おがいよしお)が著し 
た書籍。

☆今日の映像

 DailyMotion】 岸時代の憲法調査会の肉声テープ発見20160225 報道ステーション

 http://www.dailymotion.com/video/x3ub062

◆democracynow】悪魔のチェスボード:アレン・ダレス、CIA、米国の秘密政府 
の台頭        (2)ケネディ暗殺の陰謀

http://democracynow.jp/video/20151019-3

放送日: 2015/10/19(月)

再生時間: 17分

デイビッド・タルボットに新著『悪魔のチェスボード:アレン・ダレス、CIAと 
アメリカの隠された政府の隆盛』について聞きます。

後半のインタビューでは、グアテマラやキューバなど中南米でのCIAの暗躍の詳 
細と並んで、アメリカ近代史最大の謎、ケネディ大統 領暗殺にも踏み込んで触 
れています。

アイゼンハワー大統領時代にCIA長官に任命されたアレン・ダレスは、ケネディ 
政権の下でもその地位にとどまり、若い大統領をないがしろにして暗 殺や破壊 
工作を続け、次第に疎まれるようになりました。

ケネディ暗殺からまもなく逮捕されたハーヴェイ・リー・オズワルドは、暗殺か 
らほぼ48時間後にはジャック・ルビーに射殺されまし た。様々な疑惑や 憶測が 
ありながらも、事件から9カ月後に出されたウォーレン委員会の調査報告では、 
オズワルドの単独犯行という結論が出されました。

アレン・ダレスはキューバへのピッグス湾侵攻の対応で不信を抱かれたケネディ 
に更迭されていますが、なぜかこのウォーレン委員会のメンバーでもあ り まし 
た。メディア界のトップ達と親しく付き合い、意のままに操っていたダレスは、 
ケネディ暗殺をめぐる陰謀の追究をシャットアウトする力を持っていまし た・ 
(仲山さくら)

ゲスト

デイビッド・タルボット(David Talbot): 『悪魔のチェスボード 〜アレ 
ン・ダレスCIA 米国の隠れた政府の勃興』の著者。オンライン・ジャーナリズム 
の草分け Salon.comの創始者で元編集長。『兄弟 ケネディ時代の秘史』はベス 
トセラー

☆ 【座右の銘A】

\こΔぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治の言葉)

¬燭發い蕕此¬召發い蕕此官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この
始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られ
ぬなり。(西郷隆盛の言葉)

【天下の正道に立ち、天下の大道を行う人】とは (孟子の言葉)

どんなにカネをつまれようとも、カネの誘惑に負けて正道を踏み外すことは絶
対ない。

どんなに貧しくなろうとも、志を曲げてカネのために悪を働くことは絶対にない。

どんなに強力な権力が脅しにかかろうとも、恐れ命を惜しんで屈服することは
絶対にない。

ぅンデイー七つの社会的罪

マハトマ・ガンディーは1925年10月22日に雑誌『Young India』(英語版)で
「七つの社会的罪」(Seven Social Sins) を指摘した。

道義なき政治 (Politics without Principle)

労働なき富 (Wealth without Work)

自覚なき快楽 (Pleasure without Conscience)

人格なき学識 (Knowledge without Character)

道徳なき商業 (Commerce without Morality)               
                                    
人間性なき科学 (Science without Humanity)

犠牲なき信仰 (Worship without Sacrifice)

ァ愡笋飽豺颪猟眠澆糧行権と管理権を与えよ!そうすれば誰が法律を作ろうと
そんなことはどうでも良い。』
(ドイツ・ロスチャイルド商会創設者マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの
言葉1790年)

Α愡笋梁子たちが望まな ければ戦争が起きることはありません。』

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの妻であり5人の息子の母親でも あった
グートレ・ロスチャイルドの言葉!

☆(1)今日のメインテーマ

■我々国民・市民が、安倍自公ファシスト政権による前代未聞の権力犯罪【英国 
大使館国有地無償割譲事件を徹底追及すればファシスト政権を倒せる!

▼在日英国大使館国有地8000坪(路線価格560億円)無償割譲事件とは?

 東京都千代田区一番町の在日英国大使館は、皇居に臨んだ最高立地の土地1万坪
(土地路線価格700億円)を1872年から永久的に租借し年8129万円の地代(年間1
坪8129円)しか払わず格安で借りていたが、2013年12月に安倍晋三自公政権は国
会の承認なしにまた国民投票や 選挙による国民の許可なしに、敷地の8割8000坪
(路線価格560億円)を英国政府に無償で割譲した事件である。

この事件は、時の安倍晋三首相と麻生太郎財財務大臣と財務省高官が共謀して、 
国有財産を他国政府に国民の許可なく勝手に割譲した国家犯罪である!

▼この権力犯罪の真相を暴露し、国民に伝え、犯罪者を摘発して逮捕・起訴し、 
裁判にかけて責任者に厳罰を課すべき以下の以下の日本の機関はすべて 沈黙し 
ている以上、残されているのは我々国民・市民しかいないのだ!

与野党の国会議員

内閣

最高裁

最高検(東京地検特捜部)

警察庁・警視庁

大手マスコミ

学者・評論家

▼なぜ日本政府は1872年以降現在までの144年間も皇居を望む最高の立地に1万坪 
の国有地をタダ同然の地代(1坪8129円/年)で英国大使 館に貸していたのか?

それは、1867年-1868年に江戸幕府を武力で打倒した【明治維新】が、日本を植 
民地にするために英国政府とユダヤロスチャイルド国際金融マ フィアが外様大 
名で江戸幕府に不満を持つ薩長土肥の藩主と武装部隊の中心の各藩の下級武士と 
被差別部落民に資金援助・軍事支援・戦略支援をして幕 藩体制を武力で打倒し 
た【軍事クーデター】だったからである!

▼なぜ英国大使館は皇居のすぐそばに1万坪の広大な土地を持つ必要があったのか?

それは、孝明天皇と睦人・明治天皇を殺して15歳の明治天皇を長州田布施村出身 
の朝鮮系被差別部落民大室寅之助に差し替えて偽装して成立した明治 政府が、 
万一英国政府の言うことを聞かなくなった場合、すぐに大使館内に駐屯していた 
英国陸軍部隊を皇居に派遣して武力制圧するためだったのだ。

▼実は宗主国が植民地国の中枢近くに自国軍隊を配置するのは明治時代でも現在 
でも全く同なのだ!

米国は1960年締結の日米安保条約によって、陸、海、空、海兵隊の4軍の基地を 
皇居から50km圏内の首都圏に配置して、日本政府を今でも監 視・威嚇している 
のだ!

座間  米陸軍基地

横須賀 米海軍基地

横田  米空軍基地

厚木  米海兵隊基地

▼なぜ安倍晋三内閣は2013年12月にこの土地の80%を無償で国権の最高機関である 
国会の承認も主権在民の国民の同意もなしに英国政府に譲渡 したのか?

なぜならば、安倍晋三内閣をはじめとする歴代自民党内閣は、憲法の規定である 
『国会は国権の最高機関である』(日本国憲法第41条)ことも、日本
は主権在民の民主国家であること規定した『主権が国民に存する』(日本国憲法 
前文)も完全に無視して、内閣がすべての権力を独占して戦後ずーと独
裁政治を強行してきたからだ。

自国の領土を勝手に外国政府に割譲する、という売国行為は、戦争誘導や戦争犯 
罪や国民資産横領などの権力犯罪の中で最大・最悪の【国民反逆行為】 なのだ。

日本が主権在民、民主主義、社会正義が貫徹するまともな国であれば、これを実 
行した自公政権の安倍晋三首相と麻生財務相及び財務省幹部ら責任者全 員は即 
刻逮捕・起訴され、極刑に課されるべきなのだ。

▼我々国民・市民が今なすべきことは以下の8つである!

,海了件に関与した安倍晋三首相と麻生太郎財務相および財務省高官全員を 
【国有財産窃盗罪】容疑で最高検に告発すること。

内閣に対して、直ちに『在日英国大使館国有地8000坪(路線価格560億円)無償割譲事
件(略称英国大使館土地割譲事件特別調査委員会)』を設置して真相究明と責任者 
の徹底追及をさせること!

M震酖泙旅餡餤聴に対して、直ちに『在日英国大使館国有地8000坪(路線価格 
560億円)無償割譲事件(略称英国大使館土地割譲事件特別調査 委員会)』を内閣 
と国会に設置して真相究明と責任者の徹底追及をさせること!

ず嚢盡(東京地検特捜部)・警察庁に対して、直ちに事件に関与した安倍晋三首 
相と麻生太郎財務相および財務省高官全員を逮捕し起訴させること。

イ發靴盡〇 Ψ抻,事件の捜査と摘発をしない場合、あるいは捜査を開始して 
も摘発が遅く不十分な場合は、
特別検察官を指名して必要な予算と人員と組織を与えて徹底的な捜査と摘発を無 
期限にさせること!

ζ本国憲法第15条1項【国民の公務員選定罷免権】の規定に従い【英国大使館土 
地割譲事件】に関与した安倍晋三首相と麻生太郎財務相および財務 省高官全員 
を罷免する運動を全国で展開すること。

Ш嚢盧曚紡个靴董英国大使館土地割譲事件】に関与し逮捕起訴された安倍晋三 
首相と麻生太郎財務相および財務省高官全員に刑事罰の極刑を課しかつ 損害を 
賠償させること。

┨餡颪汎盂佞蓮英国政府に対して、安倍自公内閣が国会の承認も国民の許可な 
く無償で割譲した在日英国大使館の土地8000坪を直ちに日本に返還 させること。

▼我々国民・市民がこの安倍自公政権による権力犯罪を徹底追及すればファシス 
ト政権を倒せる!

我々国民・市民が、安倍自公ファシスト政権による前代未聞の権力犯罪に対し 
て、以上の8つの具体的な行動を通して、権力犯罪者の安倍晋三首相と麻 生太郎 
財務相および財務省高官の責任を徹底的に追及すれば、安倍自公ファシスト政権 
を打倒できるのだ!

,修Δ垢譴弌我々国民・市民は、今年の7月に予定されている参議院選挙で安倍 
自公政権を敗北させることができるのだ!

△修Δ垢譴弌我々国民・市民は、安倍自公政権が今年と来年に強行しようとし 
ている【憲法改正】という偽名の下での
『憲法破壊クーデター』を完全に阻止し粉砕できるのだ!

そうすれば、我々【市民革命派】が望む来るべき【市民革命政権】樹立も夢で 
はなくなるのだ!

い修Δ垢譴弌◆攣毀嘘很神権】よって以下の10の主要政権公約が実現されれば 
日本社会は劇的に良くなるのだ!

1)日銀の100%国有化・民営化 →

2)民間銀行の準備預金制度の廃止 →

3)政府による国債発行の全面禁止 →

4)天皇制の廃止  →

5)日米安保条約の一方的破棄 →

6)永世中立宣言と世界各国との平和友好条約の制定 →

7)『日本国市民憲法』の制定 →

8)憲法裁判所の新設  →

9)昭和天皇の戦争犯罪と戦後の売国犯罪の徹底的な検証 →

10)明治維新から現在までにいたる日本の支配と搾取の歴史を再検証し隠されて 
きた真実と事実を明らかにする。

イ修Δ垢譴弌日本をモデルにして世界各国で【市民革命政権】が樹立され、上 
記のような政権公約が実行されることで、世界支配階級による以下の 【支配と 
搾取の基本構造】は解体され世界各国の社会は劇的に良くなるのだ。

1)金融支配の解体

2)軍事支配の解体

3)政治・官僚支配の解体

4)CIA,DIA,モサド、MI6などの暗殺・謀略機関解体

 5)宗教支配の解体

6)天皇制・王族支配の解体

7)大企業支配の解体

8)メデイア支配の解体

9)教育支配の解体

10)洗脳支配の解体

11)暴力団・マフィアの脳力支配の解体

【関連情報1】

▼在日英国大使館と皇居の地図

【関連情報2】

▼1872 年から賃貸 政府、英に大使館の敷地譲渡へ

2013/12/20 日経新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF20004_Q3A221C1EB1000/

財務省は20日、イギリス大使館の敷地として活用されている国有地の一部を返還 
してもらう代わりに、残りの土地の所有権を英国に譲渡することで基
本合意したと発表した。財務省は来年から土地の鑑定評価を実施し、最終的には 
8割程度が譲渡の対象になるとみられる。政府は1872年から英国に
東京都心の3万5000平方メートルの国有地を貸し出している。賃料は2013年に年 
8100万円になっている。

【関連情報3】

▼在日英国大使館とは?(Wikipediaより抜粋)

https://goo.gl/XlGs74

1872年5月(明治5年)、七戸藩上屋敷、櫛羅藩上屋敷、七日市藩上屋敷、およ 
び旗本水野兵部の屋敷跡を合わせた12306坪(明治17年の 本契約では
10833坪)をほぼ永久に貸与されることとなったが、賃料が低い水準に抑えられ 
たことが両国間の問題となっていく。その後現在にいたるまで、こ の場所が英 
国大使館(1905年に公使館から大使館に昇格)の所
在地となっている。

土地をめぐる問題

1872年以来、日本国政府はイギリスに対して3万5000平方メートルの国有地を貸 
し付け、そこに英国大使館が設置されている。賃貸料は10年 単位で両国政府間 
の協議にて決定してきたが、2013年には路線価約700億円に対し年間の賃貸料は 
8129万円と極めて低めに設定されており、 協議が難航することも多く抜本的な 
問題解決が望まれた。
2013年12月、両国政府の間で土地を日本側とイギリス側で分割することで基本的 
に合意し、最終的に8割程度がイギリス側に譲渡される見通しと なっている。な 
おイギリス以外にも、アメリカ合衆国とスペインが、日本の国有地に駐日本国大 
使館を設置している。

(終わり)

☆(2)今日のトッピックス

 峽抻,箸靴毒Г瓩覆ぁ廛魯糎前集会を強行扱い 表現の自由危うし

2016年2月27日 田中龍作ジャーナル

http://tanakaryusaku.jp/2016/02/00013085

スタッフが会場に到着するとすぐに警察が詰め寄ってきた。=27日、午後1時 
前、渋 谷ハチ公前 撮影:筆者=

緊急事態法施行の予行演習なのか? 警察が表現の自由の規制を始めた。

きょう午後1時過ぎ、母親たちが渋谷ハチ公前で「反安倍」「反安保」「反TPP」 
集会の準備を始めたところ、制服警察官約10人が駆けつ けてきた。

「通行のじゃまになったら止めますから」「強行ね」・・・班長とおぼしき警察 
官が居丈高に告げた。

主催者(ママデモ)は道路使用許可を取ろうとしたが、取れる筋のものではな 
かった。物騒な集会ではない。集会の名称は「元気女子会」。柔 らかさを強調 
するためである。その名の通り、スピーチするのは女性だけだ。

 Facebookなどで呼びかけていたこともあり、参加者が次々と集まってきた。予 
定から30分遅れで集会は始まった。

 制服警察官が絶えず外周を回った。「駅から出てくる人の邪魔ですから内側に 
詰めて下さい。早くやって(詰めさせて)下さいよ」。スタッフ に対してヒス 
テリックに声をあげる警察官もいた。

渋谷区役所が規制に乗り出して来た。「風船の位置が高い」とヤクザまがいの難 
クセをつけた。=27日午後1時頃、渋谷ハチ公前 撮影:筆者=

主任格の警察官がスタッフの男性に警察の方針を説明した ―

「勝手にやれる(集会を開ける)という認識を変えてもらわなければ困る。イベ 
ントは一切できない・・・強行してやっているということで警告す る」。

集会は開かせない、という内容だ。誰もが当たり前のように開いてきたハチ公前 
での集会は、もう開けなくなるのだろうか。

 制服警察官約20人が6〜7m後ろに最初から最後まで貼り付いた。いつでも集会 
を潰せるという威嚇だ。機動隊のカマボコ(隊員輸送用バ ス)1両も赤いランプ 
を点滅させながら待機した。

 約3時間の集会は、警察に威圧されながらも予定通りに終えることができた。 
主催者の一人は顔をこわばらせて感想を話した―

「なぜ圧力をかけるのか。普通のママが1番怖いのかな?…ここまで押さえつけら 
れたのは初めて。今回は本当に潰されるのかと思った」。

 彼女たちは昨年の反安保運動で幾度も修羅場をくぐってきた。制服警察官に取 
り囲まれることも慣れっこになっていた。その彼女たちが「きょ うは心が折れ 
そうになった」とまで言うのだ。

集会の終盤、警察がスタッフに通告した。「これからも同じ態勢で警備を敷くか 
らね。警察として認めない(許可しない)。黙認もしない」。

 警察の方針転換は衝撃的だった。憲法9条を勝手に破棄した安倍政権の下、21 
条で保証された「表現の自由」もなくなるのだろうか。
「公道なのになぜ規制されなきゃならないの?」女性は警察に激しく抗議し 
た。=27日午後1時頃、渋谷ハチ公前 撮影:筆者=

「公道なのになぜ規制されなきゃならないの?」女性は警察に激しく抗議し 
た。=27 日午後1時頃、渋谷ハチ公前 撮影:筆者=

〜終わり〜

改憲派の「日本国憲法は米国から押し付けられた」はデマだった! 9条が幣原 
総理の発案だったとの証拠が明らかに 宮島みつや

2016.02.28 Litera

http://lite-ra.com/2016/02/post-2017.html

左『マッカーサー大戦回顧録』(中公文庫)ダグラス・マッカーサー・著 津島 
一夫・訳/右『外交五十年』(中公文庫プレミアム)幣原喜重郎

先日の国会でも「戦力の不保持」を明記した9条2項を含む改憲を示唆した安倍首 
相だが、彼を筆頭とする改憲タカ派や保守論壇がしき りに喧伝しているのが、 
“日本国憲法はアメリカから強要された”という、いわゆる「押し付け憲法論」だ。

安倍首相自身、2012年末にネット番組で「みっともない憲法ですよ、はっきり 
言って。それは、日本人がつくったんじゃないです からね」と、現行憲法への 
敵意を剥き出しにしている。

また、昨日の『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)でも、安保法制は違憲ではな 
いと主張していた日本会議常任理事の憲法学 者・百地章氏が「日本が二度と連 
合国やアメリカの脅威とならざる、というのがアメリカの占領目的でした。その 
一環としてまさにこの日 本の憲法はつくられた」と主張していた。

しかし、彼らが言う「日本人がつくった憲法じゃない」というのは、実のとこ 
ろ、まったくのデマゴギーなのである。

2月25日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日)が、日本国憲法の成立過程 
についての特集を組み、この「押し付け憲法論」を 反証する新証拠を テレビで 
初公開した。それは、今から約60年前、「自主憲法制定」を掲げた岸信介内閣で 
設置された憲法調査会における“音声テープ” の存在。元テレビ局報 道部出身の 
ジャーナリスト・鈴木昭典氏が国立公文書館で発見したものだ。

そこには、はっきりと、こんな証言が残されていた。“憲法9条の提案者は、とき 
の内閣総理大臣・幣原喜重郎によるものだ”と ──。

まずは軽く時代背景を説明しておこう。1950年代は、岸らを始め、A級戦犯とし 
て公職追放されていた政治家が続々と政界復帰を果たしていたこ ろ。憲法調査 
会は英米法学者の高柳賢三氏を会 長に発足し、岸内閣から池田勇人内閣まで約7 
年間続いたが、このなかで最大の議題となったのが憲法制定の経緯だった。

『報ステ』では、若かりし中曽根康弘ら改憲派が「異常な状態でつくられた占領 
下の憲法」「外国の権力者がつくった憲法でありますから」「もう今日 それに 
引きずられる必 要はない」などと弁舌をふるう様が放送された。その狙いは冷 
戦下における9条の変更、軍隊保持を明記し、海外派兵を可能にすること だっ 
た。いうまでもなく、これは岸信介の孫・安倍晋三や昨今の改憲論者が論拠とす 
る「押し付け憲法論」や「安全保障の急速な変化に 対応」とまったく同質である。

だが、鈴木氏が発見した音声テープには、こんな証言が記録されていた。憲法制 
定当時に中部日本新聞の政治部長だった小山武夫氏に よる、憲法調査会公聴会 
での発言だ。

「第9条が誰によって発案されたかという問題が、当時から政界の問題になって 
おりました。そこで幣原さんにオフレコでお話を伺った わけであります。 その 
『第9条の発案者』というふうな限定した質問に対しまして、幣原さんは、『そ 
れは私であります。私がマッカーサー元帥に申し上げ て、そして、こういう ふ 
うな第9条という条文になったのだ』ということをはっきり申しておりました」

つまり、9条はGHQ側による一方的な「押し付け」ではなく、幣原首相がマッカー 
サーに直接に提言したものだったのだ。このこと は、51年5月の 米上院軍事外 
交合同委員会の公聴会でマッカーサー自身も証言していることだ。そして、マッ 
カーサーは岸内閣の憲法調査会に対しても 「戦争を禁止する条項を憲法に入れ 
るようにという提案は、幣原総理が行ったのです」と書簡で回答していた。

それでは、幣原はいったいいつ、どのようにして「戦争放棄」を新憲法に組み込 
むよう、マッカーサーに提言したのか。64年刊行の マッカーサーの回 顧録によ 
れば、〈旧憲法改正の諸原則を、実際に書き下ろすことが考慮されるだいぶ前の 
こと〉、ちょうど幣原内閣の国務大臣・松本烝治 らが新憲法草案作成に とりか 
かろうとしていた46年1月24日、幣原は私的な挨拶を名目に、マッカーサーの事 
務所に訪れていたという。

〈首相はそこで、新憲法を書上げる際にいわゆる「戦争放棄」条項を含め、その 
条項では同時に日本は軍事機構は一切もたないことをき めたい、と提案し た。 
そうすれば、旧軍部がいつの日かふたたび権力をにぎるような手段を未然に打消 
すことになり、また日本にはふたたび戦争を起す意思 は絶対にないことを世 界 
に納得させるという、二重の目的が達せられる、というのが幣原氏の説明だっ 
た。〉(『マッカーサー大戦回顧録』津島一夫・訳/中公 文庫より)

このマッカーサーの回顧録は長らく議論の的となってきた。実際、表向きにはア 
メリカ側が松本草案を明治憲法と大差ないとして突き返し、戦争放棄を 含むGHQ 
草案を作成、そして、これを日本 側が調整したものが国会に提出されたという 
のが通説ではある。

しかし、9条の基盤についての「幣原説」を裏付けるのは、マッカーサー回顧録 
だけではない。実は、他ならぬ幣原自身が著書で「押 し付け論」を明確に否定 
していた。

回顧録『外交五十年』(読売新聞社 のち中央公論新社、初版1951年)のなか 
で、幣原は、総理就任直後にこんな風景を思い出したと記している。それは、敗 
戦の日に、幣 原の乗る電車のなか で、ひとりの男が「なぜこんな大きな戦争を 
しなければならなかったのか、ちっとも判らない」などと怒鳴り散らしていたこ 
とだ。述懐は こう続く。

〈これはなんとかしてあの野に叫ぶ国民の意思を実現すべく努めなくちゃいかん 
と、堅く決心したのであった。それで憲法の中に、未来 永劫そのような戦 争を 
しないようにし、政治のやり方を変えることにした。つまり戦争を放棄し、軍備 
を全廃して、どこまでも民主主義に徹しなければなら ん(略)。よくアメリ カ 
の人が日本にやって来て、こんどの新憲法というものは、日本人の意思に反し 
て、総司令部の方から迫られてたんじゃありませんかと聞 かれるのだが、それ 
は 私の関する限りそうじゃない、決して誰からも強いられたんじゃないのであ 
る。〉(『外交五十年』より)

また、本サイトでも今年1月に報じたが、 幣原の秘書も務めた元側近議員・平野 
三郎による証言も残っている。平野は、前述の岸内閣憲法調査会に対して「平野 
文書」と呼ばれる報 告書を提出したが、そ れは1951年2月、幣原逝去の直前 
に、平野が幣原から直接聞き取った言葉を問答形式で記載したものだ。これによ 
れば、やはり幣原は 平野に対し、象徴とし ての天皇制存続と9条の同時実現と 
いうプランをマッカーサーに進言した、と語っている。これを読むと、日本側、 
アメリカ側、ソ連をは じめとする天皇制廃止 を求めた諸外国、そしてマッカー 
サーその人のさまざまな思惑を見越しての提言だったことが窺い知れる。

さらに平野文書によると、幣原は「憲法は押しつけられたという形をとった」 
「マッカーサーに進言し、命令として出してもらうよう に決心した」とも語っ 
ている。つまり、日本国内を説得するために、あえてGHQから押しつけられた形 
にしてもらったというのである。

そして、今回『報道ステーション』が報じた、幣原が新聞記者にオフレコで、自 
身が“9条の発案者”であることを認めていたという 証言。これもやはり、「幣原 
説」を裏付けるひとつの証拠である。こうした証言が複数存在する以上、少なく 
とも、日本国憲法はじめとし た戦後の民主主義、基本的人権、平和主義のすべ 
てをひっくるめて、GHQによる「押し付 け」という乱暴な理屈に回収してしまう 
改憲タカ派の主張は、どう考えても暴論と言わざるをえないのである。

前述のマッカーサー回顧録にはこうある。幣原から「戦争放棄」を新憲法に 盛 
り込むことを提案された総司令はひどく驚いた。なぜならば、〈戦争を国際感の 
紛争解決には時代遅れの手段として廃止することは、私 が長年熱情を傾けてき 
た夢〉だったからだという。〈現在生きている人で、私ほど戦争と、それが引き 
起こす破壊を経験した者はおそらく他にあるまい〉とマッ カーサー。彼が戦争 
を 嫌悪する気持ちを吐露すると、幣原は──。

〈私がそういう趣旨のことを語ると、こんどは幣原氏がびっくりした。氏はよほ 
どおどろいたらしく、私の事務所を出る時には感きわま るといった風情 で、顔 
を涙でくしゃくしゃにしながら、私の方を向いて「世界は私たちを非現実的な夢 
想家と笑いあざけるかもしれない。しかし、百年後 には私たちは予言者と 呼ば 
れますよ」といった。〉(前掲・『マッカーサー大戦回顧録』より)

果たして、このふたりだけの“会合”から70年。それは、この国が、直接的に戦争 
に参加し、それによって人を殺すことも、殺され ることもなかった70年であ 
る。それだけは、確実に言える。

だが、これからは分からない。安倍首相は9条の解釈改憲ではあきたらず、いよ 
いよ明確に“軍隊による殺戮”を合憲化しようとして いる。戦争当事者である幣 
原とマッカーサーは、この日本の現状をどう思うだろうか。残念ながらもう、彼 
らに訊ねる術はない。
(宮島みつや)

作家辺見庸が『1★9★3★7』(週刊金曜日刊)の版権を一方的に引き上げ3月に 
河出書房新社か増補版を出版する予定!

2016年02月26日

週刊金曜日 編集後記 1077号 代表取締役・北村肇

http://www.kinyobi.co.jp/from/20160226.php

▼弊社が昨年10月に刊行した『1★9★3★7』(辺見庸著)の増補版が3月、河出 
書房新社から出ることになりました。出版業界では異 例の事態であり、すでに 
読者の方からお問い合わせがきていますので、経緯を報告します。

辺見さんからは『1★9★3★7』の売り上げが好調なこともあり、増刷時期の問 
い合わせが再三、ありました。通常、弊社の初版部数は 3000?5000 部ですが、 
同書については「歴史に残る本」と考え8000部を予定していました。しかし辺見 
さんの強い希望もあり最終的には1万部にしま した。このため、 すぐの増刷は 
難しく販促に力を入れていました。
ところが12月初旬、辺見さんが増補版を他社から出したい意向であると辺見さん 
のブログなどで知りました。背景には『赤旗』のインタビュー問題 (本誌 2015 
年12月18日号奥付参照)があるようでした。刊行直後ですから、直ちにというこ 
とではないと思いました。たとえば文庫化の場合 「基本的には3年後」とお願 
いしています。ただ何らかの対応は必要と考え、前述の奥付で経緯を明らかに 
し、12月22日には『1★9★3★7』の 担当編集 者(外部)を通じ て、増刷の意 
思も辺見さんに伝えました。同月27日に辺見さんから、金曜日として 
『1★9★3★7』をどう考えているのか知りたいという ことで弊社編集部 員 
に、電話がありました。その際、「金曜日から増刷するか、増補版を他社から刊 
行するかはまだ決めていない」「初版1万部を売る権利は金 曜日にある」「増 
補版を他社から出す場合は、仁義があるので『金曜日』の北村と直接会うか、電 
話で話す」という主旨の話がありました。弊社編集部員からは 「弊社としては 
1 月下旬、2月上旬に増刷したい」旨を伝えました。

年明けに増補版の話がこなければ弊社として具体的な増刷部数を伝えようと考え 
ていたところ、1月8日に辺見さんのブログやamazonで河出書房 新社か ら増補 
版が「2月初めの刊行予定」であることを知りました。12日には、速達郵便(10 
日消印)で辺見さんから「著者の権限により、 2016年1月末日をもって版権を 
引き上げ、重版以降の印刷、発行を差し止めいたします。上記、通達いたします 
ので、何卒よろしくお願い申し上げます」と いう 旨の書面が届きま した。14 
日には河出より「辺見庸氏より貴社刊行の『1★9★3★7』につきまして、河出 
より増補版を刊行するよう依頼があり、これをお 引き受けすること になりまし 
た」という内容の手紙がきました。刊行にいたる詳細な説明は両者から一切あり 
ませんでした。

出版業界の常識としてありえないことなので、同日、同社の編集責任者に弊社に 
来てもらい「『1★9★3★7』はまだ取次会社との新刊委託期間内 (5カ 月?6 
カ月)だ。増補版が書店に並ぶ瞬間、当社の本が即座に大量返品になる。また、 
価格も同じで装丁も似ている商品が出ると書店の混乱を 招くし、書店側の 返品 
率が高まり、大変な迷惑がかかる。刊行を延ばしていただきたい」という旨の要 
請をしました。しかし、18日に編集責任者から「気持ち は理解したが予定 通り 
にさせてほしい」という趣旨のメールがきました。このため、弊誌編集長と営業 
責任者と私の3人で20日に同社を訪れ、強く抗議しまし た。その際、「最 低 
限、新刊委託期間内の刊行は避けてほしい。弊社にとっては死活問題だ」という 
ことも伝えました。

その結果、翌21日「刊行時期について、辺見さんの了解が得られなかったので刊 
行自体を取りやめる」という旨の回答が同社からありました。しかし 22日 には 
一転して「辺見さんから刊行延期の了解をえたので、やはり刊行する。ただし、 
2月末まで刊行は延ばす」という内容の連絡がありまし た。到底納得できる 対 
応ではありません。とはいえ、安倍政権下、やらなくてはならないことが山積み 
です。本当に闘うべき相手は別にいます。そこで、これ以 上、この問題を引き 
ずることはやめると判断し、「3月頭の販売」で合意しました。経営的に大きな 
損害を蒙るだけではなく、状況を知らない人からは弊社が批判 対象になる可能 
性 がある中での苦渋の決断でした。
 なお、弊社の出版契約書には「本著作物の改訂版または増補版の発行について 
は、甲(編注...著者)乙(同...(株)金曜日)協議の うえこれを行な う」とい 
う条項があります。辺見さんとは昨年10月20日付で契約書を交わしています。た 
だ、その後辺見さんより、増刷印税の表記がわか りにくいとの指摘 があり、そ 
の部分を直した契約書を送ったものの、いまだに返送されていません。この旨も 
河出書房新社には伝えましたが、金曜日と辺見さん の間に正式契約は 結ばれて 
いないと考えるとの回答でした。

『1★9★3★7』を購入していただいた読者の皆様にご迷惑をおかけしますこと 
を深くお詫びいたします。 (代表取締役・北村肇)

(3)今日の重要情報

^枌偲論考15:アメリカ大統領予備選の行方 〜 今回の予備選の意味するも 
の 〜

明治大学国際日本学部教授 小笠原泰

2016年02月28日 ハフィントンポスト日本語版

http://goo.gl/MmkFpW

今年の11月8日に予定されている第45代アメリカ大統領選挙の為の民主党・共和 
党の大統領指名候補者を選出する予備選が予想外に興味 深い展開となっている。

昨 年までの動向は、年末12月に2006年以来の利上げに踏み切ったことからもわ 
かるように米国経済は相対的に堅調で回復基調であったの で、現在政権にある 
民主党が次期大統領選挙に有利であり、有権者はヒラリー・クリントンに飽きて 
いるといった感も否めないものの、民主党の指名候補者は彼女 で決まりといっ 
た 感じであった。

その一方で、共和党は今回の選挙は勝てないと踏んだのか、これといった目玉候 
補者がいないといった状況であった。そこに、過 去の大統領選で何度となく出 
馬をほのめかしてきたニューヨークの不動産王で政治経験のないトランプ氏が6 
月に出馬表明をおこない、共和党 の大統領指名候補 レースに突如参戦した。

それ以来、イスラム教徒の入国禁止や「メキシコ系移民は麻薬や犯罪を持ち込 
み、婦女暴行犯でもある」と中傷、メキシ コからの不法移民に対し国境に壁を 
作ると言う強硬発言、ヒラリー・クリントン氏への侮蔑発言など、人種・女性差 
別といえる発言でひんしゅ くを買いながら も、世論調査では高支持率を維持 
し、共和党の最有力候補者の一人に踊りでている。

トランプ氏がいなければ共和党エスタブリッシュメント(支 配組織・階級)の 
シナリオは、2月1日のアイオワ州を皮切りに6月に終了する両党の大統領・副大 
統領の指名候補の選出レースで、最初は保 守派の急先鋒で草 の根保守派運動 
「茶会(ティーパーティ−)」系のヒーローと言えるクルーズ氏が、その急進的 
な発言で保守派有権者の支持を得るが、予備選 挙の後半で共和党 の本流である 
44歳と若いルビオ氏に一本化していく(ブッシュ氏(サウスカロライナ州予備選 
後に撤退)とケーシック氏が撤退してルビオ支 持を表明)という 流れであった 
のではないか。

ルビオ氏は、両親がキューバ系移民(奇しくもクルーズ氏も父親がキューバ系移 
民、年齢も45歳と若い)であり、 68歳のクリントン氏に対して共和党指名候補 
の若さとマイノリティの出自をアピールできるという狙いもあったであろう。ち 
なみに、現オバ マ大統領が就任し たのは47歳の時である。

しかし、アイオワ州、ニューハンプシャ州、サウスカロライナ州、ネバダ州の序 
盤の4州の予備選において、なんと、トランプ氏が3勝して トップに躍り出ている。

右 派地盤であるサウスカロライナ州の予備選(共和党では、全州で一位得票者 
が代議員数を総取りする方式(選挙区ごとなど州による細かい違い はあるが) 
を採用 していた歴史があり、比例配分を採用する州は少ない)での敗北は、急 
進右派のクルーズ氏としては面目丸つぶれであろう。続く、ネバダ州で も、ト 
ランプ氏が 勝利し、この時点で、トランプ氏の代議員獲得数は81で、ルビオ氏 
の17、クルーズ氏の17に大きく差をつけた。

一方、民主党の指名候補レースは、クリントン氏安泰から、一気に混迷の度合い 
を深めている。予想外に、バーモント州選出の上院議員であ り、アメリカでは 
珍しい民主社会主義者を自認するバーニー・サンダース氏が一気に躍り出てきた 
のである。

現 在、アイオワ州、ニューハンプシャ州、ネバダ州の選挙を終えて、獲得代議 
員数は、クリントン氏が52、サンダース氏が51と拮抗してい る。クリントン氏 
の 二勝一敗ではあるが、二勝とも僅差の勝利と言えよう。サンダース氏が20ポ 
イント以上の大差をつけて圧勝したニューハンプシャ州は、サン ダース氏の地 
元 バーモント州に隣接しており地の利と考えられるので、これをもってサン 
ダース氏有利とも言えまい。黒人票の多いサウスカロライナ州ではク リントン 
氏の優勢 が伝えられていたが、開票中である第4戦のサウスカロライナ州予備選 
ではクリントン氏が圧勝という速報が入っている。

しかし、最新の全米レ ベルでの世論調査でも両者の支持率は拮抗している。有 
力候補でもなかったサンダース氏が序盤戦とはいえ、ここまで善戦すると思った 
人は少 ないのではないか と思う。共和党と違い、民主党は予備選の結果による 
代議員数の配分を比例配分で行うので、ここまでの接戦になるとそう簡単には決 
着はつか ないのではないか と思う。

代議員の獲得数と言えば、民主党の仕組みは二重構造を有している。一般の代議 
員(誓約代議員)4,051人に加えて、特別代議員 (Super delegates)が713人い 
る。この特別代議員は、予備選や党員集会の結果に拘束されず、個人の判断で支 
持者を決定できるのである (https://en.wikipedia.org/wiki 
/List_of_Democratic_Party_superdelegates,_2016)。

現 時点での特別代議員の事前支持数をみると、クリントン氏が448、サンダース 
氏が18、「支持候補なし」が241である。この支持は、い つでも変更可能で あ 
るが、現時点で、一般代議員と特別代議員の支持数を合計すれば、クリントン氏 
が500、サンダース氏が69なので、クリントン氏が大き くリードしている と言 
える。特別議員の多くは、前大統領や上院議員、州知事など各党の中心にいる、 
俗に言う、政治のエスタブリッシュメント(支配組織・階 級)に属する人々 で 
あるので、この支持数の大差の違いはわかりやすいのではないかと思う。

共和党の方はどうかといえば、民主党と同様に、一般代議員 (Pledged)2,369 
人に加えて特別代議員と同等の代議員が103人存在する。共和党ではSuper 
delegates とは呼ばずUnpledgedと呼び、各州にいるわけではなく、民主党に比 
べれば、その数はかなり少ないと言える (http://www.thegreenpapers.com/P16 
/R-PU.phtml)。

こ のように、アメリカの大統領予備選の仕組みはかなり複雑である。一般的に 
大統領予備選と言われるが、そこには、予備選挙(Primary と呼ばれ、投票所 
での投票が基本で、政党登録をしていない有権者も投票できる州もある)と党員 
集会(Caucusと呼ばれ、党員集会での討議と採決を原則 とし、基本はアイ オワ 
州の民主党党員大会が典型であるが、党員を前提に地区からのボトムアップ方式 
を取るが、例外の州もある)の二つの方式があり、各州で 採用の方式が異な 
る。代議員の配分方式も前述したように、比例配分方式を採用する州と一位総取 
り方式を採用する州とがある。 

このようにアメリカの大統領予備選の仕組みは、民主党と共和党で異なり、ま 
た、その歴史から州の自治性が非常に強いので、州ごとに異な る。

さて、ここで旋風を巻き起こしているトランプ氏とサンダース氏の支持者をみて 
みたい。
トランプ氏の核となる支持層について識者とマスメディアで概ね一致している見 
解は、不当に下層市民扱いされ、格差を生む経済政策や移民のせ いで割を食っ 
てい ると感じている右寄り・保守的でより年配(アメリカ社会もごたぶんにも 
れず、社会の高齢化、特に白人の高齢化が進んでいる)で、低所得・ 低教育な 
白人労働 者層であるということである。その核を中心として、支持基盤は、拡 
大的解釈としてのプアホワイト(歴史的には侮蔑用語としての南部および アパラ 
チア地域の 教育程度の低い貧しい白人を指す)といえる中産階級以下の保守的な 
白人労働者層である。

彼らは、アメリカ社会の中で、人口としてのマジョリ ティの地位を脅かされ、 
その社会への影響力が大きく減じていて、現在の政治システムに裏切られたと感 
じているようである。移民の増加やグ ローバル化や技術 の急激な進歩による社 
会や労働の変化に怯え、変化を拒否し、自分たちが中心にいたと思っている古き 
良き(白人男性中心の)アメリカ社会に 戻ることを望んで いる人々である。彼ら 
は、トランプ氏の「偉大なアメリカを取り戻す」という言葉の中に昔のアメリカ 
社会を見ているのであろう。

トランプ氏 は、確かに、このような支持層を上手く取り込んでいる。彼らを相 
手に単純かつ簡単、時に過激に語ることを心がけている。トランプ氏の自ら の 
位置づけは、自 分は政策の詳細な計画や公約を有権者に提示する候補者ではな 
く、プアホワイトの心情の代弁者というところにあり、メディアを通して彼らの 
親近感を得ている のは事実であろう。

余談だが、プアホワイトは、男性優位主義の意識が強いと言われ、そこに迎合し 
てかは定かではないが、トランプ氏が演台に 上がる時に24歳若い3度目の妻のメ 
ラニアと一度目の妻との間の娘のイヴァンカ(モデル、実業家、高学歴と才色兼 
備である)というブロン ドの女性を左右に 侍らせているのは効果的な演出であ 
ろう。そもそも、トランプ氏のブロンド好みは有名であるのだが。まさに、パ 
フォーマンスのトランプ氏で ある。

そ の一方で、トランプ氏は、強硬な移民反対論者であり、メキシコ不法移民が 
攻撃の対象であるが、ヒスパニック移民の最底辺を形成するメキシ コ移民を悪 
者にす ることで、ヒスパニック票の切り崩しをしているとも言え、なかなかし 
たたかである。事実、第4戦のネバダ州では、ヒスパニックの票をかな り獲得し 
ている。

一 方、サンダース支持者を見てみると、トランプ氏とは違い、また他の民主党 
候補と比べると圧倒的に若者が多いとされている。その背後には格 差の拡大と 
高額化 する大学の学費と就職難など若者の不満がありそうである。若者が積極 
的にサンダース氏の選挙運動に参加している。現大統領のオバマ氏の時 にも若 
者が中心と なって、流れを作り、ヒラリー・クリントン氏の優位をひっくり返 
したが、この時と同様のムーブメントと言えなくもない。

しかし、8年前とは 少し様相が異なる。オバマ氏の時の若者のムーブメントは、 
「Change」という合言葉のもとで、オバマ氏が先頭を歩き、その背後には若 者 
の希望があった のではないか。しかし、今回のサンダース氏の場合は、希望と 
言うよりも、むしろ、若者の怒りとも憤りとも言えるものがあり、それが既存体 
制への反抗に結び ついてはいないであろうか。

要は、長いこと民主社会主義者を自認するサンダース氏を担いだ若者のカウン 
ター・ムーブメント(既存の支配制度 を覆す活動)ともいえよう。アメリカ社会 
においては非現実的と言える社会主義的政策を主張するサンダース氏はカウン 
ター・ムーブメントの 格好の旗頭(象 徴)であり、高齢でもあり、うまく神輿 
に乗せたといったかんじであろうか。

サンダースを支持する若者にとって、支配階層に属する政界のエリートである民 
主党候補のクリントン氏も共和党と同じく敵なので、彼らは クリントン氏も攻 
撃する。つまり、若者たちは、自分たちのムーブメントの為に、サンダース氏を 
出汁に使っているとも言えるかもしれない。

トランプ氏はプアホワイトを代弁するパフォーマーであり、サンダース氏は若者 
の憤りを源泉とするカウンター・ムーブメントという神輿に 乗る偶像であろう 
か。非常に対照的である。
 
今回のアメリカ大統領予備選の増幅する最近の様相・潮流の大きな特徴は、戦後 
アメリカを世界のアメリカとし、現在、世界経済拡大の為にグ ローバル化を牽 
引 する、アメリカを支配してきた民主党と共和党、ひいてはアメリカ社会のエ 
スタブリッシュメント(支配組織・階級)に対する非常に強い反感 であろう。 
簡単に いえば、反政治エリート主義である。サウスカロライナ州の予備選後、 
選挙戦からの撤退を表明した、父と兄を大統領に持つ、共和党のジェ ブ・ブッ 
シュ氏は、 この反感の餌食になったとも言えよう。

事実、トランプ氏は、政治家ではなく、破産を経験し、再起した不動産王である 
名うての実業家であり、 政界のエスタブリッシュメントでもエリートでもな 
い。そして、根っからの共和党員でもない。今は共和党員であるが、1987年以前 
と 2001年〜2009 年にかけては民主党員であり、民主党のビル・クリントン元大 
統領へ巨額の献金を行っていたこともある。

トランプ氏の掲げる政策は、小さな政府・民営化・トリクルダウン理論の新自由 
主義路線をとる共和党主流派(民主党の右派もこれに近い) と言うよりも民主 
党の左派に近いといえよう。これが、中産階級以下の保守的な白人労働者層の強 
い支持を得ている要因となっているといえ る。

し かし、実は、トランプ氏は政策の詳細な計画や公約を有権者に示しているの 
ではなく、支持層を代弁し、彼らが反応するであろうアイディアを 使って、政 
界エス タブリッシュメントを攻撃しているのが実情であろう。また、元GEのCEO 
であるジャック・ウェルチ氏などの大物実業家を政権の要職や政 策ブレーンに 
招く など、トランプ氏の発想は面白い(筆者は、日本でこそやって欲しいのだ 
が)のだが、実現性は極めて怪しいと言えよう。
一方のサンダース氏 は、トランプ氏と違い、そのキャリアは政治家である。 
2007年、65歳の時にバーモント州の上院議員となった。それ以前は、16年間下 
院議員を務めてい る。しかし、上院議員としてのサンダース氏は、民主党所属 
でも共和党所属でもなく、無所属を通してきた(今回の予備選の為に2015年に 民 
主党に入党して いるが)。

そして、政治家として、アメリカでは極めて珍しい民主社会主義をその政治信条 
としてきた。サンダース氏の社会主義的政治信条には、大学 卒業後に、イスラ 
エル(サンダース氏はユダヤ系である)に渡り、社会主義的生産・生活共同体を 
実践するといえるキブツ (https://en.wikipedia.org/wiki/Kibbutz) で生活 
したことが大きく影響していると言えるであろう。1941年生まれなので、映画 
「イージーライダー」(1969年)に象徴されるベ トナム戦争反対に 端を発する 
1960年代のカウンターカルチャとしてのヒッピームーブメントの世代である。こ 
の意味で、サンダース氏は、トランプ氏とは別 の意味ではある が、思想的に 
は、政界のエスタブリッシュメントでもエリートでもない。
 
サンダース氏の政策は、極めてシンプルな再分配を格段に強化する内向な社会主 
義的性格のものである。サンダース氏は、21の課題を挙げて 政策提言 
(https://berniesanders.com/issues/)をしているが、 中でも注目を集めるのは、
・A Living Wage (最低時給を$15とする)
・It's Time to Make College Tuition Free and Debt Free (公立大学の授業料を
  無料化する)
・Medical for All (国民全員が無料で医療を受けられるようにする)
・Making the Wealthy, Wall Street, and Large Corporations Pay their Fair 
Share(中産階級から搾取して富を独占するウォール街への課税を強化し、収入 
と富の平等を図る)
・Improving the Rural Economy (NAFTAのような自由貿易協定に反対するので
 TPPにも反対する)
・A Fair and Humane Immigration Policy (市民権獲得の道を開くための移民 
法の改正・・・この意味でトランプ氏ほど強硬なヒスパニック移民忌避者ではない)

こ のような政策は、望ましいかもしれないが、自助努力を尊び、北欧と異な 
り、高い税金を好まない国民の多いアメリカで、実現することは難し い。彼の 
政策は、 ウォールストリートを標的にすることに象徴されるようにトップ1%の 
富裕層が残り99%の社会保障サービスの無料化のためのコストを払う べきであ 
るという 考えに基づいているといえるが、真剣に考えれば、こうした政策は、 
アメリカからの資本逃避、それを阻止する政府による資本移動の禁止な ど、ア 
メリカ社会に 大きな混乱を招くことになるであろうから、素直に現実的である 
と思うことは難しいであろう。公平を期すために、サンダース氏の政策実現の 
為の財源調達施策 である「How Bernie pays for his proposals」 
(https://berniesanders.com/issues/how-bernie-pays-for-his- proposals/) 
を挙げておくので興味のある方は一読されると良い。

こ のように、今回の潮流の中心にあるトランプ氏とサンダース氏は、アメリカ 
政界のエスタブリッシュメントでもエリートでもなく、彼らの掲げ る政策は、 
その背 後にある民主党と共和党の伝統的な政策とも整合性はない。両者の主張 
で共通するのは、グローバル化の拒否、大きな政府、排外主義的な内向 き孤立 
主義的傾向 であろうか。

この意味で、両者は民主党と共和党の指名候補を争ってはいるのだが、まさに、 
二大政党をその基盤とするアメリカの政界のエスタ ブリッシュメントとエリー 
トとは無縁と言えよう。サンダース氏の「ウォールストリートへの懲罰課税や公 
立大学の学費無料化」、トランプ氏 の「メキシコ国境 にメキシコ政府のお金で 
壁を作る」といった政策は実現性を考えると首をかしげざるをえないのだが、し 
かし、多くの支持を得ている現実があ る。この流れの行 きつく先は、破産した 
に近いギリシャで、民意で当選した急進左派であるツィプラス政権が、当選後、 
不可能な公約を反故にしたのと同じ結果 となるのではない だろうか。

このような潮流にたいして、ファイナンシャル・タイムズのGideon Rachman氏の 
「Trump, Sanders and American Rage」
(http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9a42636c-cc22-11e5-a8ef- 
ea66e967dd44.html#axzz410RIgW00) に代表されるように、識者やマスコミの論 
調では、既存政党政治と政界エスタブリッシュメントへの反感による反政治エ 
リート主義の行きつく ところは、排外主 義・孤立主義(昔のモンロー主義)、 
そして、トランプ氏の場合は特に、ポピュリズム(大衆迎合主義・衆愚政治)で 
あるとして反政治エリー トを求める危うさ に警鐘をならすものが多い。民主主 
義が前提とは言え、ジャスミン革命と同じで、現状の体制を壊したからと言っ 
て、よりよいモノができる保 証はなく、一層混 乱を招く可能性もあるので、識 
者がこのような危惧を持つことは、理解できよう。

余談だが、今の潮流は、反エリート主義であるが、それは、政 治エリートに対 
してであって、実は、トランプ氏とサンダース氏はかなりの社会的なエリートで 
ある。トランプ氏は、全米でもトップ5のビジ ネススクールと言 われるウォル 
トンスクールからMBAを得ている。また、様々な職を経験し、たたき上げで、苦 
労人である印象があり、エリートではないよう に言われるサン ダース氏も、 
ノーベル賞を最も多く輩出する名門大学であるシカゴ大学の政治学部を卒業して 
いる。

前置きが、非常に長くなったが、筆者は、今 回のアメリカ大統領予備選の混迷 
が示す、反政治エリート主義がもたらす、排外主義・孤立主義(昔のモンロー主 
義)、ポピュリズム(大衆迎 合主義・衆愚政 治)の台頭の可能性に危惧を感じ 
ることに同意するが、実は、今後アメリカが迎える人口動態的変化のもたらす社 
会変化、つまり、建国以来、 アメリカ社会を成 り立たせている基底の変化の予 
兆ではないかと思っている。

そもそもアメリカと言う国は、映画の「コクーン(Cocoon)」(1985年) に代表さ 
れるように、「若さ」を尊ぶ社会であり、老いても「若さ」を求める社会であ 
る。しかし、今回の大統領予備選では、この「若さ」と いうシナリオはど うも 
機能していない。サンダース氏74歳、トランプ氏69歳、クリントン氏68歳と候補 
者は、高齢者揃いである。大統領就任の最年長記録 は、レーガン大統 領の69歳 
なので、上記の3人のうちの誰が大統領になっても、これに並ぶか抜くことにな 
る。若さを求めるアメリカ社会の逆流である。高齢 であることに偏見 があるわ 
けではないが、サンダース支持の若者が自分の未来を74歳の高齢者に最低4年、 
もしかすると8年も託すのかと言うことである。

サンダース氏が大統領になれば初めてのユダヤ系大統領であり、そのユダヤ系の 
出自を持つサンダースに、ユダヤ系の牙城であるウォールス トリートをつぶす 
ことを若者が期待すると言うのも皮肉である。

米 国国勢調査局(U.S. Census Bureau)の推計では、2060年までに米国の人口 
は、2014年の3億1870万人から約1億人増えて4億1680万人となるとされている。 
人口は 増加するがその増加は緩やかであり、2030年代の前半には、移民の増加 
数が国内出生数を上回るとされ、人口増加のドライバーが変わると 予想され、 
移民国 家であることが一層明確化する。その過程で着目されるのは、急激な高 
齢化と人種構成の変化である。

まず、高齢化では、2050年代の後半 に、65歳以上人口が18歳以下人口よりも多 
くなるとされ、従属人口指数(dependency ratio:18歳以下人口+65歳以上人口 
/19歳〜64歳人口)を見ると、2010年の59%から2020年の66%となり、その後 
2030年以降に は75%前後で2060年まで安定するが、その増加の主因は、65歳上 
の高齢者である。その人口構成比は、2010年は21%、2020 年は28%、 2030年は 
35%、そして、2060年には39%となると予測されている。一方18歳以下は2010年 
の38%から2060年の37% と概ね安定してい る。

人種別の2012年〜2060の平均年齢の変化をみると、白人(米国の統計ではノンヒ 
スパニックホワイトと言う)の平均年齢は42歳か ら47歳へ、ヒスパニックの平均 
は27歳から34歳へ、全体平均は37歳から41歳となる。国民全員が老いていくが、 
白人の平均年齢とヒ スパニックの平均 の年齢の差はかなり大きく、歳老いる白 
人と若いヒスパニックと言う構図である。 

次に人種構成を見てみると、2040年代の半ばには、白人 の人口は50%を割ると 
予測されている。つまり、人口的に、現在のマイノリティ(白人以外の少数派) 
が半数以上を占める多数派になると言 うことである。ア メリカは白人国家であ 
ることを疑わない現在のアメリカ人にとって大きな変化であろう。より細かくみ 
てみると、2014年から2060年の 間に、白人の比率 は62.2%から43.6%、ヒスパ 
ニックの比率が17.4%から28.6%となり、ヒスパニックの増加が目立つ。18歳以 
下の人種別の 人口で見てみる と、白人の比率は52.0%から35.6%、ヒスパニッ 
クの比率が24.4%から33.5%となり、白人と拮抗する。ちなみに、現時点 で、 
米国にいる不法 移民の数は1100万人とも言われており、そのほとんどがヒスパ 
ニックであることを考慮すると、ここにあげた白人とヒスパニックの数値 は、 
白人の数値が下 がり、ヒスパニックの数値が高くなるといえる。国の中心は年 
老いる白人から若いヒスパニックへと転換していくことを意味すると言えよう 
(https://www.census.gov/newsroom/cspan/pop_proj/20121214_cspan_popproj.pdf 
)。

このように、2060年までのアメリカの人口動態の予測を見てみると、アメリカと 
いう国家が大きく変わるであろうという興味深い予想図 が浮かんでくる。

老いていくアメリカ、白人マジョリティの終焉とそれを象徴するヒスパニックの 
台頭という構図は、いろいろな大きな問題を提起している。
現状のヒスパニックの社会的位置づけを前提に考えると、

・アメリカと言う国家の国力を維持できるのかという問題。
・一つのアメリカを維持できるのかという問題。つまり、白人、ヒスパニック、 
アジア系、
黒人という人種による地域分離が起こりうるのかどうか。その過程で、カナダと 
メキシコという国家との関係はどうなるのかと言う問題。
・極論は、世界には、中国も含めて、覇権を取る国家が存在しなくなる。つま 
り、イアン・ブレマーの言う国際社会において主導的国家が存在 しなくなるG 
ゼロの時代の行きつく先の問題。

上 記の問題は、あくまで仮定の話であるが、アメリカ社会が直面するであろう 
大きな社会問題がひとつある。それは、日本も直面している高齢者 を支えるこ 
とから 発する世代間格差による世代間の軋轢である。社会が高齢化する中で、 
豊かと言えるかどうか疑問のヒスパニックの若者が白人の高齢者を支え るとい 
う構図は、 人種問題をはらむが故に、日本以上に厳しい世代間の軋轢を引き起 
こす可能性があるといえよう。
いずれにしても、そこに至る過程でアメリカ社会が通るであろう軋轢は、弱者・ 
貧者の増加による社会主義的政策の要望の高まりと優位な地位 を喪失すること 
への反発がもたらす白人優位主義の台頭ではないであろうか。

この意味で、白人優位主義者とも取れるトランプ氏と民主社会主義者を自認する 
サンダース氏が躍進している今回の大統領予備選の様相は、 2060年に至るアメ 
リカ社会の抱える課題の前触れと捉えるべきかもしれない。
 
今後の共和党の予備選の展開は、一位総取り方式の多い共和党の予備選の方が、 
決着が速く着きやすいと言えるので、3月1日のスーパー チューズデイ (Super 
Tuesday)を境に、一気に候補者は絞られ、トランプ氏とルビオ氏の決着までつ 
くであろうか。実業家で、選挙資金を自前で賄うということを前面に押し 出 
し、政策論ではなく、過激な発言とパフォーマンスに依存するトランプ氏が、候 
補者が絞られる中で、中道・穏健派も含めて共和党支持者の 過半数の支持を得 
られるかは疑問であると言う識者の指摘は、妥当であろう。そうであるとする 
と、最終的には、まだ、一勝もしていないことが気にはなるが、 共和党の大統 
領指 名候補はルビオ氏になるという流れではないであろうか。

一方の民主党の方は、代議員数を比例配分するので、3月1日のスーパーチューズ 
デイ でも決着がつかず、オバマ氏の時のように、どこまで若者が予備選を主導 
できるかで、最後までもつれるかもしれないが、政策の現実性を問わ れ始める 
と、結 果、クリントン氏が大統領指名候補に選ばれるのではないか。

いずれにしても、トランプ氏とサンダース氏が今後どの位健闘するか、予備選の 
結果を見守りたい。まずは、3月1日のスーパーチューズデ イの結果に着目したい。

今回の予備選は、2060年に至るアメリカを考える端緒となる出来事となるであろ 
う。今回の予備選、ひいては大統領選挙の結果がどうで あれ、2060年に向かっ 
てアメリカ社会が基底で変わっていくことに変わりはない。

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【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7 at mx3.alpha-web.ne.jp
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