[CML 042190] この国の「大政翼賛会」化を阻止するために私たちにできること。また、いま私たちがしなければいけないこと ――「安倍政権を『支持する』広島平和研究所」という記事に触れて考えたこと。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 2月 28日 (日) 20:03:32 JST


田中利幸さんのブログ(2016年2月28日更新)から。
http://yjtanaka.blogspot.jp/2016/02/blog-post_32.html

      「中國新聞2016年2月26日記事(上記アドレス参照)

      要するに、広島平和研究所は、安倍政権に「服従する」、つまり安倍政権を「支持する」研究所に堕落してしまった
      ということを、この記事は意味しています(「服従」と「支持」の関係については、このブログの「『罪』と『責任』:ハン
      ナ・アレントに学ぶ『戦争責任』の解釈」を参照されたし)。

      恥を知るということを知らない安倍政権の下では、大学を含む日本社会のいろいろなところで、恥を知るということ
      知らない輩がのさばるようになってきました。日本は、広島は、本当に恐ろしい事態になっていますね。救いがたい
      日本の知的荒廃は、現在の首相と閣僚たちの言動からも明白ですが、大学にもすでに現れています。広島平和研
      究所の状況は、その一証左です。

      情けないのは、研究所や大学当局による若手の優秀な研究員に対するアカハラ的な処遇に対し、他の研究員の
      ほとんど(私が知る限り1人だけを除いて)全員が反対意見の声を全くあげないということ。「服従」することは本質
      的には「支持」することであるという、ハンナ・アレントの言葉の重みを痛感する次第です。」

同日の中國新聞には同時に以下のような記事も掲載されています。

      市立大平和研 専門2講師契約打ち切り 被爆者研究 広島の役割は…
      http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=56611
      「広島市立大広島平和研究所(安佐南区)が昨年来、安全保障の研究者らを防衛省など国から教授陣に招く一方、
      被爆者に関わりの深い研究に取り組んできた講師2人に相次いで契約の打ち切りを通告した。」

広島平和研究所といえば2005年から2011年までの6年間、元外交官で革新(社共統一戦線論者)の理論家として著名な
浅井基文さんが所長を務めていたところです。また、何よりもこの記事の筆者の田中利幸さん自身も昨年(2015年)の3月ま
で教授=研究員として在籍していたところとしても著名です。

そういうしだいで私はこれまで同研究所を文字どおりの良心的な「学問の府」として認識していたのですが、その広島平和研
が「安倍政権を『支持する』研究所に堕落してしまった」とは驚き以外の何者でもありません。

メディアの状況も以下のとおり。
https://twitter.com/hirakawah/status/703451343499886592?ref_src=twsrc%5Etfw

メディアばかりでなく大学までも安倍政権の軍門に下ってしまうとはなんとも。この国の「大政翼賛会」化は予想をはるかに上
回る速度で進行しているようです。

しかし、前便でご紹介した辺見庸の指摘(神奈川新聞 2016年2月27日付)のようにそこまで来ている「大政翼賛会」化につい
てもその右傾化に対抗する理念も勢力も持たないというのが政党、市民運動を含むいまのこの国総体の右傾化の現実です。
なす術はひとつしかありません。いわゆる「革新」が自らの右傾化の誤りに気づいて即刻その過ちを改めることです。私たち
にできることは政党の決定に「服従」せずに政党の理念の誤りについて「それは誤りだ」と声をあげることです。田中利幸さん
もハンナ・アレントを援用して言っているように「服従」することは本質的には「支持」することでしかないのです。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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