[CML 042159] 米国の政治はいまどこに向かおうとしているのか ――バーニー・サンダースの「信じられないほどの成功」と「大統領選でトランプ氏がリードする米国の病理」との対比において

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 2月 26日 (金) 18:45:34 JST


米国の政治はいまどこに向かおうとしているのか? バーニー・サンダースの「信じられないほどの成功」と「大統領選でトラン
プ氏がリードする米国の病理」についてそれぞれ指摘している2本の記事の対比においてそのことを考えてみたいと思います。
また、そのこととも関連して、冒頭に最近バーニー・サンダースの躍進に着目した記事を連日のように発信している保立道久
さん(東大史料編纂所名誉教授)が新9条論者の松竹伸幸氏(元共産党参院議員候補者)の日米安保条約容認論を無批判
にリツイートしている問題について私の批判コメントも掲載しておきます。

(略)

      Blog「みずき」:保立さん。『編集長の冒険』ブログの記事を好意的にツイートしていますが賛成できません。同ブログ
      の筆者である松竹伸幸氏(元共産党参院議員候補者)が上記記事でいう「現存するものの合理性」とは、現在の日
      米安保を「現存するもの」として肯定した上で同日米安保を日本の国際的、国内的な政治状況に即して「合理」的に
      運用しようというものです。すなわち、日本を再び軍国主義化しようとしている安倍政権と同様の日米安保容認論で
      しかありません。松竹氏は新9条論者のひとりでもありますが、新9条論の本質はこれもまた安倍政権と同様の明文
      改憲論でしかありません。保立さん、あなたまでこのような人たちと連携しようとしているのですか? いま、私は、あ
      なたの思想を見直さなければならないと考えています。下記のような翁長氏批判もあります。ご参照ください。

(略)

さて、1本目の記事はフランスのルモンド紙(2016年2月14日付)に掲載されたトマ・ピケティのコラム。

【サンダースは新時代を開くか】
米国大統領選の候補者指名争いで、「社会主義者」バーニー・サンダース氏が信じられないほどの成功を収めている。私たち
はどう解釈するべきなのだろうか。バーモント州選出の上院議員サンダース氏は、いまや50歳以下の民主党支持層ではヒラ
リー・クリントン氏をリードしている。それでも、彼女が全体で優勢を保てるのは、ひとえに50歳以上の支持層のおかげだ。「ク
リントン・マシン」と呼ばれる支持者や保守的な主要メディアに、サンダース氏の勝利は阻まれてしまうかもしれない。だが近い
将来、彼のような、でももっと若く、白人でもない候補者が大統領選で勝ち、国の「顔」をすっかり変えてしまう可能性があること
が証明された。1980年の大統領選でのロナルド・レーガン氏(元大統領)の勝利で始まった政治イデオロギーが、様々な局面
で終わりを迎えている。私たちはその終焉に立ち会っているのだ。(略)

現在のサンダース氏の成功から分かるのは、米国のかなりの数の人たちが、不平等の増大と見せかけの政権交代とにうんざ
りし、革新的な政策で平等を目指す米国の伝統と和解しようとしているということだ。クリントン氏は、08年の大統領選の候補
者争いでは、特に健康保険制度についてオバマ大統領よりも左翼的な政策を掲げて戦ったが、今日ではレーガン=クリントン
=オバマの政治体制を継承する、現状維持派に見えるのだ。サンダース氏は、高い累進性を持つ税と時給15ドルという高い
最低賃金を復活させると提案している。さらに、国民皆保険と公立大学の無償化も唱えている。現在、教育を受ける権利には
極端な不平等が生じているからだ。この現実と、「能力主義」という現体制の勝ち組が使う論法との間には、明らかに大きな亀
裂が走っている。

一方の共和党は、極端なナショナリズム、反移民、反イスラム教の論調に傾斜し、際限なく白人富裕層を賛美している。レーガ
ン氏とブッシュ氏に任命された判事たちが、政治献金の影響力を制限する法的規制をすべて取り払ってしまったため、特にサン
ダース氏のような候補が大統領選で戦うのは難しい。だが、新しい動員のスタイルと参加型の資金調達によって勝利することで、
政治を新しい時代へと向かわせるかもしれない。私たちはいま、歴史の終わりにまつわる陰鬱な予言とは、かけ離れたところに
いるのだ。(仏ルモンド紙「ピケティコラム」、2016年2月14日付、抄訳)(朝日新聞 
 2016年2月24日)

2本目の記事は沖縄タイムス(2016年2月23日付)に掲載された平安名純代・米国特約記者の記事。

【大統領選でトランプ氏がリードする米国の病理】


以下、省略。全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1803.html


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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