[CML 042076] IK改憲重要情報(134)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2016年 2月 21日 (日) 18:33:19 JST


IK改憲重要情報(134)[2016年2月21日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。
(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所電話
03-6914-3844,FAX03-6914-3884

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
__________________
(以下の見解は、河内個人の見解です。市川の見解は、必ずしも河内の見解と同一で
はありません。御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。)

 中国のミサイル配備(続続)

 中国のパラセル諸島へのミサイル配備をめぐって世界が激動しています。
 中国がミサイルを配備したのは、パラセル諸島の中のウッディ島という島ですが、
その写真が公開されました。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160218-OYT1T50050.html?from=yartcl_popin

 「サウスチャイナ・モーニングポスト」紙は、対艦ミサイルの配備の可能性を報道
しています。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160219-OYT1T50088.html

中国は、「(ウッデイ島は)中国固有の領土」だから「主権の範囲内」だと弁解して
いますが、中国固有の領土ではありません。第2次大戦中は、日本軍が占領してお
り、戦後もしばらくは無人島でした。
サンフランシスコ条約でも領土確定はされませんでした。その後、中華民国、中華人
民共和国、ベトナムが自国の領土であることを主張し、争いが続いているのです。
(ビル・ヘイトン「南シナ海」による)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE18H01_Y6A210C1PP8000/

 中国のミサイル配備については、オーストラリアもニュージーランドも自制を呼び
かける声明を出しました。今まであまり前面に出てこなかったオーストラリアと
ニュージーランドが声明を出すところに、今回の事態の重大さが表れていると思いま
す。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160219/k10010415481000.html

         中国の攪乱戦術(?)

 私(河内)は、中国の覇権主義に反対し、警戒を呼び掛けていますが、中国が日本
に攻めてくる可能性はあるものの、
現実にどうか、ということは、現実を分析しなければならない、という態度を取って
いるつもりです。つまり、中国にくし、ということで、中国についての自分に有利な
情報をすべて信用しないように、気をつけているつもりです。
 2月19日の夕刊フジは、中国が尖閣強奪の決意を固めたという極秘情報を掲載して
います。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160219/frn1602191140001-n1.ht
m
 
 また、米ランド研究所の研究員の、日本は尖閣諸島をめぐる戦いで5日で敗北する
という分析が、一部で話題を呼んでいます。
http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/881.html

 これらの情報は、私に言わせるとガセネタだと思います。東シナ海の制空権は、現
時点では、日本が優勢ですから、中国軍が尖閣諸島に上陸しても、後続が続かず、孤
立無援で敗北すると思います。それが分かっていながら、東シナ海の制空権・制海権
の確保策を論じていないからガセネタだと判断するわけです。
 中国が情報宣伝・攪乱戦術に出ていることは明らかだと思います(ランド研のレ
ポートも、ランド研としての正式のレポートではありません)。その狙いは、日本に
たいして南シナ海に出ていくな、尖閣を奪取するぞと脅す事であり、アメリカに対し
ては、日本を見捨てろ、日本を守る価値はないぞ、と迫ることでしょう。

      最近の書籍から

*ビル・ヘイトン著『南シナ海 アジアの覇権をめぐる闘争史』河出書房新社
 この本は、松島暁弁護士に勧められたものです。一読して本当にいい本だと思いま
した。おそらく、現在、市販されている南シナ海関係の本で、最良の本と言っても過
言でないと思います。この本の帯に「歴史、国際法、資源、政治、軍事など、あらゆ
る角度から解説する必読書」
と書かれていますが、そのとおりだと思います。私も、この本を読んで、私の断片的
知識をつなぎ合わせた次第です。皆さんにお勧めします。ただ、欲を言えば、原書が
2014年の出版なので、南シナ海の軍事的・戦略的意義の解明が、やや薄いように思い
ます。

*山内昌之『中東複合危機から第三次世界大戦へ』PHP新書
 中東問題はパレスチナ問題だ、という時代は急速に過去のものとなりましたが、私
は、最近の中東問題全般を分析した、いい本がないと悩んでいました。山内昌之氏の
この本は、ごくごく最近の中東情勢もカバーしています。私は、アメリカのシリア政
策が破たんしていることを、この本で初めて知りました。また、中東問題の本の中に
は、アラブに肩入れしすぎているものもみられますが、山内氏は、よく冷静さを堅持
しておられます。ただ欲を言えば、中東問題の将来について、もう少し書いてほし
かった、これでは、将来は暗いのではないか、と気になりました。
 とにかく、中東情勢を理解するためには、山内氏の提起した仮説を無視することが
出来ないことは明らかです。

_________________
              以上


 




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