[CML 042028] 要約ver2・第22回県民健康調査検討委員会の傍聴ご報告
T.kazu
hamasa7491 at hotmail.com
2016年 2月 18日 (木) 09:59:49 JST
みなさま
2月15日福島市にて第22回県民健康調査検討委員会が開かれました。
傍聴いたしました暫定報告です。
ご吟味ください。
ni0615田島拝
=暫定報告ver.2=
2月15日福島市にて第22回県民健康調査検討委員会が開かれました
傍聴にいって参りましたので、できるだけ手短かにご報告します。配布資料は
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-22.html
【要約】
1、事故後4ヶ月間の県民一人ひとりの外部被ばく線量を推定する「基本調査」について。
回答率が低いこの調査が、ただしく被ばく状況を反映しているのか、その「代表性」に関する検証作業が報告されました。
各エリアから抽出された人たちへの面接アンケートを行い、そこから算出した平均値が「基本調査」での平均値と大差ないことを理由に、「代表性」は証明されたとされました。線量データの「分散」については、一切考察されていません。
2、甲状腺検査の最新データについて報告されました(後述)
3、「甲状腺被ばくの線量推定」について弘前大床次真司教授より特別報告がありました。
福島では過少なことを作為的に語り、委員からは何の質問もなく承認されました。
4、「健康診査」「こころの健康」「妊産婦に関する調査」については説明が省略されました。
5、県民健康調査のデータ公開について、検討部会の設置がきまりました。
6、「中間取りまとめ」最終案が審議されました。
問題多いものです。委員の出席率も悪く、パブコメも募集せず、なし崩しに決まりそうです。
7、記者会見では、肝心要の星北斗座長、床次真司委員が途中退席しました。
Ourplanetさんのレポート
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2028
動画(検討委員会審議)
https://www.youtube.com/watch?v=JfdhD2y4UJ4
動画(記者会見)
https://www.youtube.com/watch?v=_CKTnxVbekI
私田島の質問は
https://youtu.be/_CKTnxVbekI?t=1h8m55s
藍原寛子さんの鋭い指摘は
https://youtu.be/_CKTnxVbekI?t=1h14m20s
2、甲状腺検査の最新データについて(暫定報告)
2-1 1次検査B判定で2次検査もB判定の人は、結節性の病気を持ち医療費補助の対象となる「通常診療」です。その総数は、一巡目と二巡目累計で2,150人を超えています。(「悪性ないしは悪性疑い」を含む)
2-2 その内の167人が細胞検査で甲状腺がんの「悪性ないし悪性疑い」と認定され、手術適用とされました。
2-3 さらにその内の117人が手術をうけ、1人は良性腫瘍でしたが、116人が悪性腫瘍(うち低分化がん3)でした。
2ー4 ほかに50人がげんざい手術を待っています。
2-5 二巡目で「悪性ないし悪性疑い」とされたのは、51人です。スクリーニング効果論が成り立つとすれば、二巡目の51人は0人に限りなく近くなるはずでした。
2-6 二巡目で「悪性ないし悪性疑い」とされた51人の内、25名が一巡目「所見なし」のA1で、22名が結節5ミリ以下もしくはのう胞20ミリ以下のA2でした。2年間でのがんの進行が、とても早いことがわかります。
2-7 「悪性ないし悪性疑い」とされた一巡目116名、二巡目51名の市町村別内訳は、以下のとおりです。
(数字は一巡目、二巡目の順です)
川俣町(2、0)、浪江町(2、2)、南相馬市(2、4)、伊達市(2、7)、
田村市(3、2)、富岡町(1、0)、川内村(1、0)、大熊町(1、1)、
福島市(12、8)、二本松市(5、1)、本宮市(3、3)、大王村(2、0)、
郡山市(25、15)、桑折町(0、1)、白河市(6、1)、西郷村(1,0)、
泉崎村(1,0)、三春町(1、0)、いわき市(24、2)、須賀川市(4、1)、
中島村(0、1)、相馬市(0、1)、石川町(1、0)、平田村(1、0)、
棚倉町(1,0)、下郷町(1、0)、猪苗代町(1、0)、会津坂下町(1、0)、
会津若松(7、1)、湯川村(1、0)。
計(112、51)です。1巡目4名の口頭報告追加分は、所属市町村が不明です。
2-8 甲状腺検査受診率の低下は相変わらず改善されていません。特に、げんざい年齢で18歳以上の年齢層は深刻です。
2016年2月18日 田島直樹
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