[CML 042018] オーストラリアの闇の奥

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2016年 2月 17日 (水) 22:01:03 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 オーストラリアと言えば、広大な大地と豊かな資源、珊瑚礁の海にオージービー
フを思い浮かべるでしょう。

 そんなステレオタイプのオーストラリア像を揺るがす小説が翻訳出版されまし
た。

 『闇の河』
 http://www.jca.apc.org/gendai/onebook.php?ISBN=978-4-7738-1519-1
 ケイト・グレンヴィル著
 現代企画室

 19世紀初頭、産業革命真っ盛りのロンドンからオーストラリアに新天地を求
めて移住したイギリス人夫妻が、先住民族アボリジニーと出会います。
 イギリスと全く違う文化を持つアボリジニーとの衝突と和解を描いたこの小説
は、オーストラリアでは国民的ベストセラーと呼ばれるくらい広く読まれました。
 オーストラリアは南北アメリカ大陸と同様に、先住民族の土地強奪、虐殺と同
化が行われました。
 
 なおこの小説のタイトルは、19世紀末、ベルギー国王レオポルド二世の「私
有地」であった、アフリカのコンゴ(旧称ザイール)で行われた植民地支配の狂
気と恐怖を描いた小説『闇の奥』(ジョセフ・コンラッド著)から来ています。
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
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