[CML 041932] 差別書が出版されます
donko at ac.csf.ne.jp
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2016年 2月 11日 (木) 12:13:42 JST
坂井貴司です。
あまりにも重大な問題なので投稿します。
ラインで知りました。
最初見た時、これは冗談だろうと思いました。
1970年代から80年代にかけて、企業や興信所、警察、私立学校が、全国
の被差別部落の地名をリスト化した『部落地総鑑』なる本を購入し、採用や入学、
捜査や監視にあたって、被差別部落出身ではないか調べたと差別事件がありまし
た。
『部落地名総鑑』は学術研究や、「同和事件を避けるために」という名目で密
かに出版され高値で取引されました。
被差別部落出身者を特定し、排除するために使われた『部落地名総鑑』によっ
て多くの人々が人生を狂わされました。この本によって調べられたことで、結婚
を破談にされた、就職を断られた(ある大手銀行は胸をはって『当行には朝鮮人
と同和地区の行員はいません』と言いました)、書類審査で入学を拒否された、
不当に逮捕された、融資を断られた事件が続発しました。自殺に追い込まれた人
もいました。
『部落地名総鑑』は1970、80年代の部落解放同盟の差別糾弾闘争によっ
て回収と廃棄が行われました。
過去の忌まわしい差別書になったはずの『部落地名総監』が、なんと、今年の
4月に堂々と出版され、書店に並ぼうとしています。
『復刻 全国部落調査 部落地名総監の原典』
財団法人中央融和事業協会
http://jigensha.info/2016/02/08/zenkokuburaku/
出版社:示現舎
2016年4月1日発売予定
予約受付中
中央融和事業協会は、被差別部落の人々が結成した水平社の自発的な解放運動
に対抗して、旧内務省が1925年に組織させた官製御用団体です。
この中央融和事業協会が1936年に、日本全国の被差別部落の地名と状況を
リストアップしたのが『全国部落調査』です。
ついに「部落地名総鑑」の原典が発見される
http://jigensha.info/2016/01/06/tsubota/
この冊子の表紙は「秘」とあります。最初から秘密文書でした。これが、戦後
『部落地名総鑑』の原典になったそうです。
鳥取ループというジャーナリストが発見したそうです。
実は、『全国部落調査』の内容は「同和地区を特定するという共通の目的を持
つ人々」によって作成された「同和地区Wiki」にアップされています。
1936年の被差別部落の地名と現在の地名が対照されています。そのため、
どこが被差別部落なのか一目でわかるようになっています。地名だけでなく、そ
の場所に多い苗字や、施設、公営住宅の住所番地、さらには被差別部落出身者が
起こした犯罪まで詳細に記述してあります。
現在、誰でも自由に見ることができます。
これを、4月に本として出版しようとしています。
私は怒りよりも、信じられない気持ちです。
「旅行のお供に、あるいは図書館に持ち込んで参考資料として、手軽に活用で
きるものを目指します。」
とコピーが書いてあります。
被差別部落の地名リストによって、どれほど多くの人々が傷つき、苦しめられ
てきたことか。命を絶った人もいました。そしてこの本をなくすために、どれほ
どの血と汗が流されたことか。
それを「同和利権のタブーに挑む」と称して、公にしようとしています。
すでにネット上で内容を公開しています。
同和地区Wikiの即時閉鎖と、示現舎に対して出版の差し止めを求めるべきです。
なお『全国部落調査』の予約を受け付けていたアマゾンは2月11日にリンク
を抹消しました。
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
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