[CML 041857] Re: IK改憲重要情報(131)
T.kazu
hamasa7491 at hotmail.com
2016年 2月 6日 (土) 17:54:53 JST
河内先生(菊と天秤バッチの)、
>長谷川慶太郎氏は、日本の保守派のイデオローグの重鎮<
なるほど
若いとき共産党で鍛えて右にいった人の<想像力>は共通していますか?
河内先生も同じですね。
ni0615田島拝
From: 河内 謙策
Sent: Saturday, February 06, 2016 3:14 PM
To: 河内 拓哉
Subject: [uniting-peace:7309] IK改憲重要情報(131)
IK改憲重要情報(131)[2016年2月6日]
私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信します。
(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由です)
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策
連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所電話
03-6914-3844,FAX03-6914-3884
河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
__________________
(以下の見解は、河内個人の見解です。市川の見解は、必ずしも河内の見解と同一ではありません。御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。)
長谷川慶太郎、小原凡司・両氏の
びっくり、仰天の問題提起
長谷川慶太郎、小原凡司の両氏が、『米中激突で中国は敗退する』(東洋経済新報社)を出版しました。
長谷川慶太郎氏は、日本の保守派のイデオローグの重鎮であることは、御存知と思います。小原凡司氏は、自衛隊の勤務を経て、現在は、外交問題・中国問題等の評論家、東京財団の研究員です。
この両氏の出版した今回の本が、きわめて大胆な問題提起をしているのです。詳しくは、この本の御一読をお勧めしますが、私は、両氏が問題提起をしている内容を2点紹介し、コメントを付させていただきたいと思います。
両氏の問題提起の第一は、南シナ海情勢です。両氏は、アメリカは、昨年9月の米中会談以降、アメリカは態度を変えた、自由の航行作戦で分かる通り、アメリカと中国の軍事力の差は圧倒的で、習近平は、水面下でなんとかアメリカと取引したいと考えている、という点で、認識は共通です。
中国は、南シナ海で撤退すれば、国内はもたない、そうかといってアメリカと対決すればアメリカの軍事力にしてやられる、ということで「中国は必至に落としどころを探っている」と両氏は見ています。そして長谷川氏は、落としどころとして、九段線の主張の放棄、いくつかの人工島の国際化
(中国が独占的に使用しない)を考えています。小原氏は、中国の民衆に目に触れない形での譲歩(たとえばサイバー攻撃の自粛、宇宙にある人工衛星を破壊する技術の自粛)を考えているのではないか、と述べています。
私の、現在の南シナ海問題をめぐる情勢認識は大体両氏と共通ですが、アメリカ内の対中融和派の動き・オバマの評価は、少し甘い気がします。また「航行の自由作戦」は、表面上は南シナ海の航行問題ですが、実質は、アセアンへの影響力をめぐる闘争です。この点の両氏の分析の弱さが気になります。
自信はありませんが、私(河内)は以下のとおり考えます。
落としどころを中国が探っていることは、そのとおりだと思いますが、私は習近平の力量・中国国内の諸勢力の状況から考えて、落としどころに落とすことは、当面不可能だと思います。またアメリカの方も、アセアンの状況、アメリカ国内の反中ムードの高まりから考えて、両氏の考えている線での決着は困難と思います。私は、当面は、「航行の自由作戦」がダラダラと続いていくことになるのではないかと考えています。兵頭二十八氏によれば、北極海をめぐって10年間航行の自由作戦が継続した例があるそうです。
両氏の大胆な問題提起の第2点は、中国の国内情勢の評価です。この点につき、小原氏は留保していますが、長谷川氏は次のように述べています。
「私が見るところ、ここへきて企業倒産が増えだしています。倒産すると厄介なのは、何十万人、何百万人という規模のホームレスが出現してしまうことです。そのホームレスが生きようとすれば暴動しかない。しかもそれが沿海部の大都市だけでなく、奥地で起こるんですよ。だから怖いんです。」
「食えなくなった地方の農民が暴徒化しはじめたら、それを制御するための組織は解放軍しかない」
「解放軍が出て暴徒化した人民を機関銃で撃ちまくったとすると、街角には射殺体とホームレスの凍死体がごちゃまぜのまま積みあがるといった阿鼻叫喚の地獄絵図が広がることになります」
私は、中国の現在の経済的危機が循環性のものではなく、構造的なものであり、間もなくハード・クラッシュがくるという分析は支持します。しかし、長谷川氏の提起しているとおりになるかどうかは、残念ながら、私の力量・私の持っているデータから分からない、としか言いようがありません。申し訳ありません。
以上
CML メーリングリストの案内