[CML 041783] 今日の言葉 ――リベラル・左派の「右傾化」のさまを有権者に見透かされたか自民党の復調がこのところ目立つようになった。日本の政治の状況は絶望の深さを増す一方だ。
higashimoto takashi
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 2月 1日 (月) 15:29:11 JST
Blog「みずき」:私の見るところ「きまぐれな日々」主宰者の問題提起も結局のところ共産党の「右傾化」問題にゆき着
く問題といえるでしょう。この問題を「『リベラル・左派』の側から行われている最近のなし崩し的な方向転換・右旋回の
動きは安倍極右政権以上に日本国の民主主義を根底から腐蝕させつつある」としてリベラル・左派の「思想の危機」
の問題として論を深めているのが大田英昭さんの論攷です。あわせてご参照いただければ幸いです。
【安倍内閣の支持率はともに大きく上昇して5割を超えた。なぜか?】
世論も、郷原信郎言うところの「絵に描いたようなあっせん利得」に怒るどころか、甘利明が「嵌められた」という政権や保守系
メディア(略)の宣伝の方を信じる傾向が強いようだ。甘利辞任を受けてかどうかわからないが週末に実施された毎日新聞と共
同通信の世論調査で、安倍内閣の支持率はともに大きく上昇して5割を超えた。
ことに毎日の調査では12月よりも8ポイントも支持率が上昇し、昨年8月上旬に記録した支持率32%と比較すると、実に19ポイン
トも支持率を上げて51%という数字を記録した。共同通信の調査でも、内閣支持率は昨年12月よりも4.3ポイント上昇して53.4%
となった。共同の調査でも昨年7月に37.7%を記録しているから、それ以降約16ポイントも支持率が上がった。(略)リベラル・左
派・左翼からさんざんな不興を買った
辺見庸は、1月21日に朝日新聞に掲載されたインタビューで「こう語っている。「戦争法(安保法)なんて、突然降ってわいたみた
いに思われるけど、長い時間をかけて熟成されたものですよね。A級戦犯容疑の岸信介を祖父に持つ安倍(首相)は、昭和史
をいわば身体に刻み込んだ右派政治家として育ってきたわけでしょ。良かれあしかれ、真剣さが違いますよ。死に物狂いでや
ってきたと言っていい。何というのか、気合の入り方が尋常じゃない。それに対して、野党には『死ぬ覚悟』なんかないですよ。
これからもそうでしょう。だから、やすやすとすべてが通っていくに違いない。むっとされるかもしれないけれども、国会前のデモ
にしても『冗談じゃない、あんなもんかよ』という気がしますね」(略)
改憲を目指す安倍晋三は死に物狂いだけれども反対する側はそうじゃないという辺見の指摘はその通りだろう。私がSEALDsで
気になるのは彼らにまつわるコマーシャリズムと彼らを担ぎ上げた人たちの政治的な狙いの底の浅さだ。それにヒョイヒョイと乗
ってしまって、あろうことか国民に迎合したつもりで天皇臨席の通常国会開会式に出席までした共産党にも驚かされた。毎回の
ように書くが、あれを評価して「共産党の本気度を示している」などと評価したのは反安倍系であっても保守的な連中に限られて
おり、彼らのお追従の言葉に反して共産党の政党支持率は上がっていない。もちろん共産党以外の野党は論外だ。そのあたり
を有権者に見透かされたか、予想外の大差のついた先の宜野湾市長選をはじめとして、地方選でも自民党の復調がこのところ
目立つようになった。このように、日本の政治の状況は絶望の深さを増す一方だ。(きまぐれな日々 2016.02.01)
【山中人間話】
・ジョルジョ・アガンベン「法治国家から治安国家へ」(ル・モンド紙 2015 12/23)
・非常事態宣言の延長に抗議、仏各地でデモ
全文は下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1767.html
東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/
CML メーリングリストの案内