[CML 046216] 2016年の一年間に亡くなった日本軍「慰安婦」被害者追悼式及び第1263回日本軍「慰安婦」問題解決のための定期水曜デモ声明書
maeda at zokei.ac.jp
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2016年 12月 29日 (木) 11:31:52 JST
前田 朗です。
12月29日
韓国挺身隊問題対策協議会からのメールを転送します。
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2016年の一年間に亡くなった日本軍「慰安婦」被害者追悼式
及び第1263回日本軍「慰安婦」問題解決のための定期水曜デモ声明書
「ナビの夢」は永遠に
2015年12月28日、日韓両国政府の「合意」という残酷な二次被害により、日本軍
「慰安婦」被害者たちと彼女たちの訴えに共感する世界中の市民たちは、これま
でになかった痛みと悲しみの中でこの一年を送らねばなりませんでした。2016年
は日本軍「慰安婦」問題の歴史において最悪の年でした。その苦痛に満ちた一年
の間に、私たちは7名のハルモニを見送る事しかできませんでした。
「2015日韓日本軍『慰安婦』合意」は明白な誤りでした。日本政府の「謝罪と反
省」は既に1995年に被害者たちにより拒否された「国民基金」当時の曖昧なレベ
ルにとどまりました。それに先立ち1993年の「河野談話」で日本政府が明らかに
した、強制性の認定と持続的な真相究明及び歴史教育に対する決意は全く見られ
ず、むしろ20年前よりも明らかに後退しました。それにも関わらず、韓国政府は
「最終的かつ不可逆的解決」と「国際社会での批難・批判を控える」ことに合意
し、更には平和の碑(少女像)への日本政府の「憂慮」に対し、「適切に解決され
るよう努める」と約束までしたのです。被害者と市民が合意直後から「絶対反対」
と「無効化」を切々と叫んだのは、日韓「慰安婦」合意がこのように話にならな
いような合意であったからに他なりません。
「代読おわび」という傲慢な行為を強行した安倍総理は、自身の口で「謝罪と反
省」に言及する事を最後の最後まで拒絶しました。韓国政府が卑屈に要請した追
加措置すら「毛頭考えていないと」冷酷に切り捨てられました。代わりに安倍政
権は「強制連行の証拠はない」、「性奴隷ではない」と言い張り、「約束通り少
女像を撤去しろ」と圧迫しました。そして「2015合意」を「外交業績」とし、最
長寿政権を狙い、日本を「戦争のできる国」にするよう邁進しています。
安倍政権の最大の援軍として名乗り出た朴槿恵政権は、被害者と市民の明白な反
対にもかかわらず、軍事作戦を繰り広げ「2015合意」を押し付けました。「一歩
後退」であることが明白なのにもかかわらず「一歩前進」だと言い張りました。
「賠償金か?」という問いに「癒し金だ」、「賠償金だ」、「賠償金的性格の癒
し金だ」と度々言葉を変え、しどろもどろに迷走を続けました。合意を規定事実
化するため、率先して財団をつくり、率先して日本政府から10億円を受け取り、
率先して「現金支給」事業を推し進めました。高齢の被害者たちに無理矢理会い
に行き、事実ではない嘘と巧みな話術で懐柔・圧迫し、「反対とは言わなかった
から賛成」と被害者たちを反対派・賛成派に分断し、「過半数」が「現金支給」
事業に申請したから「成功」であると宣伝しました。過ちを犯しながらもそうで
ないと言い張り、頑として押し付けようとする「朴槿恵式壟断」の典型です。
「普遍的女性の人権」に対する認識は勿論の事、日本軍「性奴隷」という惨憺と
した被害を受けた高齢の被害者たちに対する基本的な礼儀すら見受けられない恐
るべき態度です。
しかし、私たちは鮮明に覚えています。過去一年間の間に「少女像」を守るため
に雨風に吹かれながらも、昼夜を問わず活動した、数多くの若者たちがいる事を。
「正義記憶財団」を共につくり、共に引っ張っている市民たちがいる事を。何よ
りも、最後に残った血の一滴、汗一滴まで流しつくし、真の解決とは何かを体を
張って見せてくれるハルモニたちがいる事を。
犯罪事実の認定、公式謝罪、法的賠償、真相究明、歴史教育、追悼、責任者の処
罰!これまで四半世紀以上叫び続けて来ました。困難に打ち勝って立ち上がった
被害者たちと彼女たちの訴えに共感した市民たちが、数十万とも言われる被害者
たちの悲痛なまでの痛みを叫んできました。「普遍的女性の人権」への深刻な侵
害に対し、「最終的かつ不可逆的な解決」は有り得ません。「普遍的女性の人権」
への深刻な侵害の解決は、韓国人と日本人が別々に成しえることは出来ません。
だからこそ、私たちはこの場で世界市民としてまた叫ぶのです。韓国政府は「和
解・癒し財団」を即刻解体せよ!韓国政府は「2015合意」を即刻破棄せよ!韓国
政府は日本軍「慰安婦」問題の正義の解決のために率先して取り組め!日本政府
はしかるべき責任を真摯に誠実に履行せよ!
私たちはまたこの場で世界市民として再確認します。日本軍「慰安婦」犯罪に対
する認定と謝罪、真相究明と教育は永遠に続けなければなりません。「ナビの夢」
は永遠に繋げなければなりません。私たちの行進は続きます。
2016年12月28日
2016年に亡くなった日本軍「慰安婦」被害者追悼式及び第1263回日本軍「慰安婦」
問題解決のための定期水曜デモ参加者一同
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