[CML 045991] 防衛省「南西地域の防衛態勢の強化」についての全文公開4
MAKOTO KONISHI
shakai at mail3.alpha-net.ne.jp
2016年 12月 14日 (水) 15:44:58 JST
社会批評社の小西です。
先島諸島ー南西諸島への自衛隊配備問題が、3/28の与那国島駐屯地の開設
を初めとして、急ピッチで進展していますが、メディアではまったく報道され
ません。国会も、ほとんどの反戦勢力も「沈黙」していますが、現地の市民・
住民たちは必死の抵抗を続けており、全国の支援を求めています。与那国島に
続き、宮古島・奄美大島の駐屯地工事の着工が迫っており、石垣島でも前倒
しで駐屯地開設を行おうとしています(沖縄本島の自衛隊は、この1年で千名
以上の増強)。
本来、辺野古・高江の米軍基地問題と同様な問題でありながら、沖縄本島で
も注目が今ひとつです。
下記に、情報公開請求で出された自衛隊の非公開文書を明らかにします。
当局側の資料ですが、自衛隊の南西諸島配備の全体像が記されています。実際
は、ここに書かれている以上に、人員・部隊などの増強が進んでいます。
どうぞ、ご覧下さい。
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防衛省「南西地域の防衛態勢の強化」についての全文公開
――情報公開請求で提出された非公開の防衛省・自衛隊文書
(拙著『オキナワ島嶼戦争』の資料からの引用)
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907127213)
私は、2016年9月冒頭から、防衛省本省ならびに防衛省沖縄防衛局・九州
防衛局に「南西諸島における自衛隊の配備状況」に関する、いくつかの情報公
開請求を行った。その理由は、宮古島・石垣島などの南西地域における自衛隊
配備予定地の、駐屯地建設の正確な実状が、地元住民にも明らかにされておら
ず、時には明らかな隠蔽が行われていたからだ。
この開示請求の内容は、石垣島・宮古島・奄美大島における「陸自駐屯地建設
業務計画」全容(協議書など)と関連する文書、および防衛省・自衛隊での南
西諸島配置計画の全てを開示することである。
この結果、奄美大島については、「奄美大島への部隊配備について」「基本構想
業務の概要及び位置図」など23枚の文書が開示された(一部は拙著本文で紹
介)。しかし、宮古島などについては、2カ月以上たっても、「開示調整に時間
がかかる」として開示されていない。この理由は明らかだろう。現地での住民
運動への影響を恐れて開示を渋っているのだ。
こういう中で、同年11月初め、防衛省は「南西地域の防衛態勢の強化」とい
う文書を、この請求に基づき開示した(2カ月引き延ばした挙げ句)。この文
書は、作成日付も作成機関の名前も明記されていないが、内容からして、おそ
らく与党の国会議員向けの「宣伝文書」である。
しかし、ここには先島諸島――南西諸島への自衛隊配備に関する全体像が示さ
れているので、画像のまま掲載することにした。少し読みづらいが参考にして
ほしい(特に注意してほしいのは、沖縄本島での空自の急激な増強。つまり、
先島諸島から沖縄本島までの「島嶼防衛戦」=海洋限定戦争=「東シナ海」
戦争態勢が形成されていることだーー詳細は拙著を参考にしてください)。
以下、その全文です。
http://www.maroon.dti.ne.jp/shakai/nansei-jsdf20.pdf
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