Re: [CML 045836] 「うつに非ず うつ病の真実と精神医療の罪」 野田正彰 講談社

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2016年 12月 2日 (金) 08:16:48 JST


檜原転石さん

定年退職してから8時間、しっかり寝るようになりました。でも、質が良くないので少し困ってます。

大山千恵子

2016年12月2日 7:33 檜原転石 <hinokihara at mis.janis.or.jp>:

> 檜原転石です。
>
> 大山さん、こんちは。
>
> 私の周囲にも結構「うつ病患者」がいるので、別の視点からちょっと言及します。抑うつ状態の人は、多くの場合睡眠不足なので、ベンゾジアゼピン系の薬(
> ハルシオン・デパスなど)を処方されている人が結構います。このての薬が日本では濫用されていて、当然その弊害も多いわけです。ただし、ネットで探せば、
> 以下のようなサイトも見つかります。正しい断薬の方法が詳述されています。
>
> 処方薬ではないのは睡眠改善薬とかいう名前で街の薬局で売られています。この薬はアレルギーに対して処方される抗ヒスタミン薬(
> ドリエルなど)の一種です。試してみたところ、習慣性はなく、社会悪に激怒して興奮状態がおさまったころやめれば、簡単にやめることが出来ます(笑)。
>
> 睡眠時間は8時間は必要なので、皆さんちゃんと眠りましょう。
>
> またうつ病は心だけでなく身体もボロボロにします。
>
> ▼ベンゾジアゼピン - それはどのように作用し、
> 離脱するにはどうすればよいか
> (通称アシュトンマニュアル)
> http://www.benzo.org.uk/amisc/japan.pdf
>
> ▼2010年05月10日
> 喫煙率はうつ病の人で2倍に 米CDC調査
>
> http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2010/000297.php
>
>
>
>>
> 心筋梗塞発症の危険因子:抑うつとストレス
>
> https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-05-003.html
>
>
> 急性心筋梗塞をはじめとする循環器疾患は、老化や高血圧・喫煙・肥満・糖尿病など全身血管の動脈硬化をきたす疾患が原因となっていますが、
> 発症の引き金としてストレスやうつなどの影響が大きいことが知られています。成人病予防と同時に心の健康維持も循環器疾患の予防のためにとても大切です。
>
> 循環器疾患なかでも心筋梗塞や脳梗塞は、血栓により突然動脈が閉塞して発症し、重篤な結果を引き起こす疾患です。加齢以外に喫煙・糖尿病・
> 高血圧・脂質異常症・肥満などの動脈硬化をきたす生活習慣病が原因疾患として最重要視されています。
> しかし色々なデータベースから心筋梗塞の発症理由を調べてみると、ストレスやうつが関わっていることが明らかになっています。
> 古くはA型性格と心筋梗塞との関連が指摘されています。目標達成感が少なく常に完全性を切望したり、
> いつも認められることを望み多くの事にかかわり時間に追われるように加速度的に思考や行動する、精神的身体的にてきぱきとした行動をする、
> という特徴を持つ人に心筋梗塞が多いと報告されました。また湾岸戦争の際に、警報やミサイル着弾にともなって心筋梗塞発症数が増加することが
> イスラエルより報告されました。
>
> このような精神的・身体的ストレスが、直接・間接的に心筋梗塞を発症させる現象は日本人においても同様です。一般的に心筋梗塞の発症は、
> 午前中の血圧上昇や血小板凝集能亢進の日内変動に合わせて午前中に多いですが、働き盛りの比較的若い男性喫煙者では夜の遅い就業中に発症するな
> ど、社会・経済的要因の関わりがあるようです。また有職者男性では海外同様ブルーマンデー(憂鬱な月曜日)
> の発症が多いですが、高齢女性では土曜日の発症が多く、週末に主婦への依存度が高いことで女性配偶者へのストレスとなっ
> ている日本独自の発症要因として注目されています。
>
> また、うつも心筋梗塞などの冠動脈疾患に多いこと、うつを持つ心筋梗塞患者さんの予後が悪いことも知られています。
> 死因を検討すると、癌などのその他の死因ではなく、うつの存在が心血管疾患を介し生命予後に強く影響するという結果でした。
> うつが生命予後に影響するメカニズムとして、うつ症状群の喫煙習慣、暴飲暴食による糖尿病、運動習慣の欠如など不健康な生活が一因と推測されています。
> もうひとつはうつに伴い分泌されるストレスホルモンが直接的に循環動態に悪影響を及ぼすもので、例えば血中カテコラミンの高値による自律神経異常(
> 交感神経優位)、血小板凝集能の亢進、血管内皮機能の低下などが報告されています。大阪地区の心臓救急病院25施設で組織する大阪急性冠症候群研究
> 会のデータによると、SDSテストにより抑うつ気分を約42%に認めています。
>
> ストレスやうつが新しい冠危険因子として重要であるならば、その治療により心臓病疾患の良化が可能であるかもしれません。
> 現在経済・社会状況からは、右肩あがりの経済成長はできず、仕事中心の生活スタイルの限界が予感されます。
> ストレスやうつに対する精神的ケアーが予防医学の点からも今後ますます重要となりそうです。
>
>
> 関西学院大学  佐藤 洋
>
>
> ▼うつ病は身体疾患(脳卒中・心筋梗塞・糖尿病・がん)の予後を悪くする
>
> http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkou/bunka3/dai2/siryou4-6.pdf
>
>
> 国立精神・神経センター武蔵病院
>  樋口 輝彦
> うつ病と脳卒中
>  「うつ病はその後の脳卒中発症の危険因子(相対危険度は1.73)」
>  「うつ病は脳卒中死亡の危険因子(相対危険度は1.66、1.25)」
>  「うつ病症状ある群は脳卒中発症が2.3-2.7 倍」
> うつ病と心筋梗塞、心不全
>  「冠動脈疾患患者の1/5 に、うっ血性心不全患者の1/3 にうつ病を認める」
>  「うつ病は冠動脈疾患発症の危険因子(1.5-2.0)で、うつ病を合併する冠動脈疾患患者の死
>  亡相対危険度は1.5-2.5」
>  「中-重症うつ病を合併するとバイパス術死亡の相対危険度2.4」
>  「29 報告のメタアナリシスで、うつ病症状を合併する冠動脈疾患患者の死亡(平均2
> 年観察)
>  相対危険度は2.2、調整後1.8」
>  「22 研究メタアナリシスで、うつ病を合併する心筋梗塞患者の死亡(平均13.7
> ヶ月観察)オッズ
> 比2.4」
>  「うつ病を合併したうっ血性心不全患者の3 ヵ月後再入院オッズ比1.9、1
> 年後で3.1」
>  「うつ病患者に発症した心筋梗塞の6 ヶ月死亡比は5.7」
> うつ病と糖尿病
>  「糖尿病患者のうつ病有病率は14%(と一般人口と比較して約3 倍)」
>  他研究では、糖尿病患者のうつ病有病率は23-26%」
>  「うつ病を合併する糖尿病患者のfunctioning は低い」
>  「うつ病を合併する糖尿病患者に対するうつ病治療により24 ヶ月治療費が$952
> 減少する」
>  「うつ病を合併する糖尿病患者は治療へのadherence が低い」
>  「糖尿病にうつ病を合併すると健康関連QOL が低下する」
> うつ病とがん
> [総説:うつ病を合併するとがん患者のQOL
> は更に低下する、うつ病は免疫低下を介して発が
>  ん、がん進展に悪い影響を及ぼす可能性がある。]
> うつ病患者の職場復帰
> [(部分参照)精神障害による休業者調査:調査対象は10 企業において過去3
> 年間に精神障
>  害により1 ヶ月間以上疾病休業した労働者108
> 例である。対象者の大多数がうつ病であり、
>  年齢層では30
> 代が最も多いが、各年齢層に分布している。発症要因としては、業務外の要因
> に比べて業務上の要因が多く、その内容としては、業務負荷、職場の対人関係、異動、昇進
> などとなっている。職場復帰において、良好な転機はおおむね2/3、不良な転機は1/3
> であり、
>  職場復帰支援体制を強化する必要性が示唆された。職場復帰転機不良に寄与する要因は、
>  低い発症年齢、未婚・離別・死別、気分障害以外の精神障害、非職場発症要因である。]
>
>


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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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