[CML 042935] 「村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝」 栗原康 岩波書店

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2016年 4月 14日 (木) 12:40:27 JST


「村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝」 栗原康
<http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/da9bc7155f3ad6db352c66840cfb4212> 岩波書店
<https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0022310/top.html>

この題名だと「殺人よりも大罪の火付けして、白痴になって責任能力逃れしようぜ刑法39条」ということかと思ってしまうよ。大きく書いてあるだもん。伊藤野枝も岩波も知らない若者が手にとって、
栗原康 <http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/da9bc7155f3ad6db352c66840cfb4212>
流のりのりになったら、おもしろいな。

瀬戸内春美の「美は乱調にあり、諧調は偽りなり。」だったか、井出文子の「自由それは私自身
評伝・伊藤野枝」筑摩書房とかに書いてあったこととか、何十年も経って忘れてしまったので新鮮に読めた。

青鞜社の庭に、うんこばらまいたのに爆笑。赤ちゃんのおしめについたうんこを庭に捨てるんだ。

魔子のおしめは、絞って干すと。洗わないから臭い。大杉たち男どもが洗うんだって(微笑)。

料理の話も面白かった。平塚らいてう&ツバメ組は順繰り調理を提案されたが、金盥を鍋に使い鏡を裏返して俎板にするのに...さぞや動揺したことだろう。そして野枝の汚くて不味い料理に逃げて行ったとさ。

かたや大杉&貧乏人組は、早くて旨いと評価する。この違いは、なんだ。
*はじめに*

あの淫乱女! 淫乱女!/野枝のたたりじゃあ!/もはやジェンダーはない,あるのはセックスそれだけだ

*第一章 貧乏に徹し,わがままに生きろ*
お父さんは,はたらきません/わたしは読書が好きだ/わたしはけっしてあたまをさげない/きょうから,わたし東京のひとになる

*第二章 夜逃げの哲学*
西洋乞食,あらわれる/わたし,海賊になる/ど根性でセックスだ
/だれかたすけてください,たすけてください/恋愛は不純じゃない,結婚のほうが不純なんだ/究極の夜逃げ

*第三章 ひとのセックスを笑うな*
青鞜社の庭にウンコをばら撒く/レッド・エマ/野枝の料理はまずくて汚い?/もっと本気で,もっと死ぬ気で,ハチャメチャなことをかいて,かいてかきまくれ/
(一)貞操論争/(二)堕胎論争/(三)廃娼論争
/大杉栄,野枝にホレる/急転直下,自分で自分の心がわからぬ!/約束なんてまもれない,結婚も自由恋愛もしったことか/カネがなければもらえばいい,あきらめるな!/オバケのはなし――葉山日蔭茶屋事件/吹けよあれよ,風よあらしよ

*第四章 ひとつになっても,ひとつになれないよ*
マツタケをください/すごい,すごい,オレすごい/亀戸の新生活――ようこそ,わが家へ/イヤなものはイヤなのだ/あなたは一国の為政者でも私よりは弱い
/主婦たちがマジで生を拡充している/魔子は,ママのことなんてわすれてしまいました/結婚制度とは,奴隷制のことである/ひとつになっても,ひとつになれないよ/友情とは中心のない機械である――
そろそろ,人間をやめてミシンになるときがきたようだ/家庭を,人間をストライキしてやるんだ――この腐った社会に,怒りの火の玉をなげつけろ!

*第五章 無政府は事実だ*
野枝,大暴れ/どうせ希望がないならば,なんでも好き勝手にやってやる/絞首台にのぼらされても,かまうものか!/失業労働者よ,団結せよ/無政府は事実だ――非国民,上等!
失業,よし!/村に火をつけ,白痴になれ
/わたしも日本を去り,大杉を追っていきます/国家の犬どもに殺される/友だちは非国民――国家の害毒は,もうバラまかれている

*あとがき*
いざとなったら,太陽を喰らえ/はじめに行為ありき,やっちまいな

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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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