[CML 042765] 今日の言葉 ――日本の核依存を強める方向でのバックラッシュが進んでいるように見えます。新たなる戦前、言論統制社会に忍び寄っている気配が感じられます。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2016年 4月 2日 (土) 20:25:09 JST


【こんな日本にしたのは、いったい誰なんでしょうか】
数週間日本を離れていたあいだに、風景が変わったように感じられます。戦争法=安保法制が施行されて、自衛隊の海外
派遣・戦争参加が可能となりました。3.11五周年なのに、原発再稼働はすでに実施され、東日本大震災・福島原発事故の
教訓は政治に生かされていません。むしろ、安全保障からもエネルギー政策からも、ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマの
体験に眼をつぶり、日本の核依存を強める方向でのバックラッシュが進んでいるように見えます。寒い季節から桜満開への
自然の営みと平行して、新たなる戦前、言論統制社会に忍び寄っている気配が感じられます。(略)

それなのに、世論調査では、内閣支持率・自民党支持率がアップ、野党再編・選挙共闘への期待は薄く、アベノミクス期待
の幻想は残ったままです。北朝鮮の核を脅威と見てか、既成事実化された戦争法の容認も増えていて、このまま衆参同時
選挙に入れば、安倍政権与党勝利の公算大です。(略)

暴力と抑圧が常態化してくると、言論文化の自由が狭まります。宣伝と煽動の情報操作が強まります。新聞・出版物から電
信・電話・ラジオ、映画・テレビからインターネットへと情報媒体=メディアが広がっても、その内容=メッセージが画一化さ
れると、民衆のイメージ・夢、身体の動きと仕草にまで支配が浸透していきます。世論が「美しく強い国」や「強力な指導者」
を求めるようになります。ジョージ・オーウェル『1984年』の描いた世界です。一見いつもと変わらぬ日常生活世界も、自由
に交信できるソーシャル・ネットワークの世界も、ちょっと外界から眺めて見ると、萎縮しつつあるように感じられます。(略)

外から日本を眺めたのが、アメリカ合衆国であったことが、こんな気分にさせたようです。彼の地の方は、大統領予備選の
真っ最中。(略)一方の民主党は、日本の報道ではヒラリー・クリントン圧勝を既定の道としていますが、ダークホース・サン
ダース候補の健闘こそ、アメリカ大統領選のもう一つのドラマです。(略)現地で意外だったのは、初の女性大統領になりう
るヒラリー・クリントンの女性の中での不人気。トランプやサンダースの支持層にとっては、ヒラリーは、既成エスタブリッシュ
メントの代表、格差社会の頂点にある1%の特権階級です。

オキュパイ・ウォールストリート(OWS)の活動家たちが、サンダースを草の根で支えています。こうした米国二大政党の変調
に右往左往しているのが、日本大使館をはじめとした在米日本人社会。日米安保を揺るがすトランプの過激な発言に眉を
ひそめても、いまや中国の台頭によって影響力も存在感も示し得ないもどかしさ。安倍首相の頼る日米同盟も、所詮は日
本の片想いで、ホワイトハウスの動向に左右されます。こんな日本にしたのは、いったい誰なんでしょうか。
                                                                             
                                                         (加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2016.4.1)


以下、省略。全文は下記をご参照ください。
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東本高志@大分
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