[CML 039794] 今日の言葉 ――いま、直ちに必要なことは「安保関連法廃止法案」の国会提出であって、それは安倍政権の「大衆の忘却力は大きい。これに依拠せよ(アドルフ・ヒトラー)」戦術に抗する有効な手段となるだろう。

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2015年 9月 21日 (月) 11:19:05 JST


【「連隊長」が指揮した文字通りの「クーデター」へのノーの持続】
1 9日未明、安保関連法が成立した。9割の憲法研究者、最高裁元長官、最高裁元判事、内閣法制局長官経験者、日弁連と54弁
護士会すべてが違憲とする法案が参議院で可決・成立した(裁判官75人の声明も参照)。その時、国会議事堂周辺では、降りしき
る雨のなか、たくさんの市民や若者たちが「戦争法案直ちに廃案」「憲法守れ」と叫んでいた。

当日、現場でスピーチした樋口陽一氏(憲法学者)は、デモや集会に参加する若者たちについて、「この憲法13条がうたう個人の
尊厳が具現化された姿だ。・・・彼らは誰に指示されたわけでもなく、今まで当たり前だと思っていたものがなくなる危機を感じ、自
分自身の判断で行動している。まさに個人の尊厳のありようが身についているのです。あの若者たちの姿は、安倍首相がどんな
に壊そうと思っても壊せないものですよ」と語った。(略)この市民や若者たちの声に支えられて、まともな野党は一致して最後まで
院内でのギリギリのたたかいを続けた。

NHK政治部(「官邸広報部」改め)の記者たちは、「与野党の攻防」だの、「法案に対して国民の意見が分かれている」だのといっ
た解説をしていたが、とんでもないミスリードである。(略)採決が議事録に記載なしという異常事態が起きていたのであって、「法
学的にはクーデター」(石川健治東大教授)であるだけでなく、「連隊長」が指揮した文字通りの「クーデター」と言って差し支えない
だろう。あの強行採決を、与党も野党も「どっちもどっち」と冷笑的にコメントする態度は、この暴挙を正当化する以外のなにもの
でもない。この安保関連法案は違憲であって、「意見が分かれる」といった問題ではない。「一見極めて明白に違憲無効」の法案
が、特別委員会で強行採決され、本会議で可決・成立したのである。(略)

いま、直ちに必要なことは、「安保関連法廃止法案」の国会提出である。すでに、盗聴法、政党助成法など、いくつも先例がある
が、一番参考になるのは、「イラク特措法廃止法案」である。衆議院には3度、参議院は1度提出された。実は参議院では可決
されたのである。メディアがあまり報道しなかったので、世間の注目を浴びなかったが、違憲法律の問題性をクリアにするには、
この廃止法案という手法は有効である。19日に成立した安保関連法に対するさまざまな訴訟が準備されているが、訴訟は時間
がかかる。参議院選挙前に最高裁判決が出ることはむずかしい。(略)この法律が憲法違反であるという緊張感を持続させ、こ
の法律の正当性を剥奪するたたかいを続けることが大切である。参議院選挙まで安保関連法について国民の関心を持続させ
ることで、安倍政権の「忘却戦術」(大衆の「忘却力」は大きい。これに依拠せよ。アドルフ・ヒトラー『わが闘争』)に抗する有効な
手段となるだろう。(水島朝穂「今週の直言」2015年9月21日)

【これでは敗走を「転進」と呼んだ旧軍部と同じだ】
多くの人々のかつてない努力にも関わらず,戦争法案が国会を通過してしまった.問題は今回の運動の総括の仕方だ.最も恐
ろしいのは,かつてない規模で,また多様な新しい形の運動が行われたことだけを取り上げて,まるで勝利したかのような言説
で終わってしまうことだ.これでは敗走を「転進」と呼んだ旧軍部と同じだ.プラスの面を正当に評価し,自らのエンパワーメント
につなげるのは当然だが,なぜ負けたのか,どうしたら勝て「た」のかを(あるいはもともと勝つ見込みはなかったのかを),深く,
多面的に分析しなければならない.これには想像力が必要で,また骨の折れる作業だ.最近では,教育基本法改悪に始まって
秘密法まで,民主運動の敗北が重なっている(どちらもアベの「業績」).これらの敗北のあと,上のような本格的な総括が(主要
な運動団体で,または影響力のある個人で)行われたとは思えない.はっきり言えば「かつてなく闘いが盛り上がった」式の粉飾
決算しかなかったのではないか.これこそが民衆が敗北を続ける最大の原因ではないか.そもそも「総括」という言葉自体が死
語になっているようだ.「過去のことを言っても仕方がない」式に,過去の運動から将来のための教訓やアイデアをまとめる作業
をしない習慣.運動の途中では見えなかったことが広く見渡せるようになり,また記憶も鮮明な時点で,そのような作業をしてお
くことは死活的に重要なはずだ.(略)「運動で阻止することははじめから無理だった,運動の重点は法案の問題点を広く知って
もらうこと」と思っていた人も多いのではないか.ある野党系の地方議員に「総括が重要ですね」と話しかけたら,「今回は総括と
言っても・・・結局は議席数の問題だから・・・次の選挙が重要」という反応に驚いてしまった.もしそのような立場なら,「絶対に止
める」というスローガンは単なるお題目だったということになる(もっとも,この議員だけでなく多くの運動の参加者がそれを内心承
知だったというフシがある).単純に考えればそのとおりだ.しかしこれは社会運動のダイナミズムを,物理の言葉で言えば「非線
形性」を理解しないものだ.(略)政治プロセスについて議席数だけを偏重した態度と言わざるを得ず,「選挙がすべて」というとこ
まで行ってしまう恐れがある.(ペガサス・ブログ版 2015-09-19)

【山中人間話】

上智大学教授の中野晃一さんが今回の安保法制反対運動の中核のひとりとなって獅子奮迅の活躍をされたことは衆目の認め
るところだと思いますが、その中野さんが本日21日付けのツイッターでも以下のような野間易通さんのツイート(その総体として
のツイートの問題性に気づかず)をノーテンキそのものにリツイートしています。

(中略)

私はこの間、中野晃一さんのツイートを連日のようにチェックしていて、その発信する情報のほかに彼が真率な人柄であろうこと
もおおよそ理解できました。中野晃一さんには下記のような宮城康博さんの「怒り」の出所のゆえんも理知の目でよくよく考えて
いただきたいものだと思います。

      宮城康博
      この男がやってきたファシストとしかいえない罵倒の数々や、そのことをもってしても、いまだに何者かであるかのごとく
      存在している現実。それだけで、この国の現在がダメダメなんだとわかる。リベラルの結集だってよ。ほんと笑かす
      ------
      罵倒は極右と、彼らが嫌いな極左や左翼に向けられてきた。そして、安保法案が成立したらリベラル勢力の結集を呼
      びかける。お笑い芸としか思えない。おまえはハーメルンの笛吹きか。

そういう「怒り」への真摯な検討と理解がないから下記のような意見が出てくることにもなるのではないか。私はそう思っています。

      野間やBcxxxなどの罵倒主義者諸君も雪崩をうって、「一点共闘」による選挙だ、「国民連合政府」だと言い始めている。
      共産党に従うしか、能力も戦略も持たない単なる迎合主義の本質があらわになっている。
                                                         (Katsuaki Sakai 2015, 9月20日)

以下、省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1545.html


東本高志@大分
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http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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