[CML 039655] IK改憲重要情報(98)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2015年 9月 13日 (日) 17:31:37 JST


IK改憲重要情報(98)[2015年9月13日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
(電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884)

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/

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(以下の見解は、河内の個人的見解です。なにとぞ、御理解のほど、よろしくお願い
申し上げます。)

    中国のドローン

私が「IK改憲重要情報(94)」で、9月3日の北京・軍事パレードにおける「東風21
D」
に注目すべきだと指摘したことに対し、古是三春さんから、「ドローン」にも注目す
べきだ、という御指摘を受けました。
 古是三春さんによれば、「日本と周辺国にとって特に気にすべき兵器はドローンで
す。自爆型ドローン、翼下に対地ミサイル搭載をできる攻撃型ドローン、大型の偵察
ドローンなど中国が2022年ごろまでに「4万2千機のドローン戦力を整備」とする「ド
ローン軍事大国」路線を打ち出した第一歩として重要な誇示になりました」というこ
とです。御教示に感謝いたします。
 ドローンの兵器利用については、以下の古森義久氏の指摘も御参照ください。
http://japan-indepth.jp/?p=18469

 やや昔の本ですが、大石英司氏の「米中激突」全8巻(中央公論新社)が、ドロー
ンが如何に戦争のありかたを変えるか、ビビッドに描いています。

    津上俊哉氏の警告

 津上俊哉氏といえば、経産省出身の現代中国研究家として著名です。私の見るとこ
ろでは、彼は、長年にわたり、中国の高度成長を礼賛してきました。また、今回の株
式バブルの崩壊よりも前に、早くから中国の経済成長の限界を指摘してきました。
 その彼が、自衛隊の南シナ海パトロールに反対の立場を表明しました。大きな一石
を投じたことになると思います(その論拠には、私の賛成できない点もあります
が)。いわゆる「保守派」の中での「大分裂」を予想させるのです。南シナ海への自
衛隊派遣の問題は、今回の戦争法案以上に、「保守派」の中での分裂を拡大すること
になるのでは、ないでしょうか。
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015090300001.html

    ASEAN内の動向

 日本経済新聞が、ASEAN内の動向について興味深い記事を掲載しています。同
記事によれば、マレーシアが、米軍の基地利用を認めるようになってきた、というこ
とです。日本ではASEANを美化する人がいますが、私は、もっと多面的に注意深
く分析する必要があると思います。
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDE31H01_Y5A900C1EA1000/

           偶然が回す必然の歯車

 朝日新聞が「偶然が回す必然の歯車」という面白い記事を掲載しています。
 同記事によれば、偶然=偶発的衝突が危機を招かないようにすることの重要性が強
調されています。一方、新聞記者らしくバランスをとって「軍事の「偶然」よりも危
険なのは、「必然」をもたらす「地獄の機械」かも知れない」と書いていますが、
「地獄の機械」とは何かは明示されていません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150913-00000008-asahik-soci

 私は、眼前の現実こそ「地獄の機械」だと思うのです。アメリカも中国も、そして
日本も、南シナ海の危機を自己に都合の良い方に利用して、覇権の維持、覇権の拡大
を企んでいます。この覇権の維持、覇権の拡大のメカニズムこそが「地獄の機械」な
のでは、ないでしょうか。
 この現実に立脚しないで、抽象論やフィクションをもてあそぶことの危険を考えざ
るを得ません。
 たとえば、今問題になっている空からの哨戒活動にしても、それが軍事行動の一環
だということが棚上げにされ、「空から相手の状態を観察すること」にすりかえよう
という論調が現れ始めています。このような論調によれば、哨戒活動自体は悪いもの
ではなく、その哨戒活動中の偶然の衝突こそが問題だ、とされるのです。日本の民衆
の軍事の知識の不十分さを利用した悪辣なペテンというべきでは、ないでしょうか。

_________________
               以上













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