[CML 039566] 前田先生の人種差別撤廃を言いながら、トンデモ和製英語「ブラック」を使う愚劣

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 9月 8日 (火) 09:44:52 JST


檜原転石です。

以下、時系列で──

坂井貴司さんと石垣さんのトンデモ和製英語「ブラック」への批判投稿があり、
続いて、前田先生の人種差別撤廃記事とトンデモ和製英語「ブラック」拡散協力
記事。人種差別撤廃を言いながらも、ブラックにあらゆる悪を含意させて拡散さ
せ黒人への差別・偏見を広めるという支離滅裂の離れ業。

▼[CML 039544] ブラック企業は使うべきではない
2015年 9月 6日 (日) 22:26:29 JST
http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-September/039638.html

 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 9月6日、福岡市で「憲法違反の安保法案の廃案を求める市民集会」に参加し
たあと、私が所属する郵政産業労働者ユニオン九州地方本部大会に出席しました。

 大会の終盤で質疑応答が行われました。

 私は、壁に貼ってある「ブラック企業を合法化する安倍政権の労働法制改悪を
許さない」と書いた全労連のポスターを指して言いました。

 「ブラック企業なる言葉は人種差別です。

 ブラックは英語で黒人を意味します。ブラック企業という言い方は、ブラック
という言葉を『悪』の意味で使っています。しかしブラックは、人種差別を受け
てきたアメリカの黒人が『我々はブラックだ』と尊厳ある人間としての意味を込
めて使い始めました。ブラックには、差別と闘ったアメリカの黒人の誇りが込め
られたいます。

 そのブラックを現在の日本では、労働者を搾取する悪い企業と言う意味で『ブ
ラック企業』として使っています。これはブラックを尊厳ある人間という意味で
使ってきた黒人の努力を踏みにじる行為です。人種差別です。

 私はブラック企業なる言葉は使うべきではないと思います。

 労働者を搾取する企業は『極悪企業』と呼ぶべきです。

 これは、東京で開催されたある労働者の集会で、『ブラック企業と言う言葉は
人種差別だ。極悪企業というべきだ』と提起されたことです。

 現在、日本にはアフリカからかなりの数の黒人が働き、住んでいます。ブラッ
ク企業なる言葉はその人達を傷つけます。

 労働組合は人種差別の言葉は使うべきではありません」

 私の発言に対して、

 「それはその通りだ」、「差別語を使うべきではない」、「何気なくブラック
企業という言葉を使ってきたけれど、人種差別になることは理解していなかった」
という声があがりました。

 執行部は

「わかりました。労働組合が人種差別的な言葉を使うことは問題です。県労連に
提起します」

と言いました。

 ブラック企業という言葉は定着したようです。しかし、ブラック企業という言
葉を聞く度に傷ついている人々はいます。

 皆さん、人種差別の言葉を使うべきではないと、提起してください。

坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp

▼[CML 039547] ブラック企業は使うべきではない
2015年 9月 6日 (日) 23:25:28 JST
http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-September/039641.html

▼[CML 039551] 人種差別撤廃法案関連記事
2015年 9月 7日 (月) 12:07:14 JST
http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-September/039645.html

▼ [CML 039552] ブラックバイト 学生の弱み利用する経営許すな(愛媛新聞)
2015年 9月 7日 (月) 12:11:06 JST
http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-September/039646.html

 前田先生の連続投稿は、言い換えれば「差別・偏見がない表現運動(PC運
動)」への明確な異議申し立て──

 しかし、「差別扇動表現(ヘイトスピーチ)」という言葉の広がりが「差別・
偏見がない表現運動(PC運動)」から生まれたという経緯もあるようで──

▼師岡康子『ヘイト・スピーチとは何か』岩波新書、2013年

 頁38──

「ヘイト・スピーチ」という用語の誕生

・・・
 同じ1980年代には、大学への非白人および女性の進出に反発する差別事件
が頻発したことに対し、当事者や大学研究者を中心に、差別的表現の是正・禁止
など言語を中心とする文化面での差別撤廃としてのポリティカル・コレクトネス
political correctnessを求める運動が盛んになった。その一環として、多くの
大学が、ヘイト・スピーチを含むハラスメント行為全般を「ヘイト・スピーチ」
という言葉も広がったのである。

*****

 まあ要するに、「差別扇動表現(ヘイトスピーチ)」に反対する発言者なら、
当然「差別・偏見がない表現運動(PC運動)」の意味合いに賛成するのが論理
的帰結の筈だが、何故か前田先生の場合には真逆の反応をするわけである。

▼人権派の前田朗先生曰く――

文脈を無視して何でも差別だと言い募ることを、PC(Political Correctness)と
言います。PCは日本的に言えば差別語狩りです。相手に対する差別が行われてい
る場合ではなくても、言葉が気に入らないといって非難することであり、不毛な
議論の原因となります。「**が聞いたらどう感じるか」と、勝手に文脈を変え
ることは止めましょう。文脈と意味を読み変えて非難するのは、悪質な恫喝とな
ります。

*****

 言うまでもなくトンデモ和製英語「ブラック」(「ブラック企業」・「ブラッ
ク大学」など)を一番多く使っている表現者はこの私です。よって文脈を無視し
て私にトンデモ和製英語「ブラック」を使うな!と言えば、それは只のお笑いです。

 ただし前田先生の場合は、ブラックにあらゆる悪を含意して使う表現者には多
分好意的で、その拡散に積極的に荷担しているので私は批判している。私は「差
別・偏見がない表現運動(PC運動)」をしているということです。

 またトンデモ和製英語「ブラック」の採用者の今野晴貴などは「ブラック企
業」をちゃんと定義して使えなどと愚劣を言ってますが、言葉は1度採用された
らすぐ自由気ままにあらゆる言葉にくっつくのは当たり前のことで、例えばアジ
ア人に奴隷労働させる農家などは「ブラック農家」などと呼ばれます。

 まあ要するにトンデモ和製英語「ブラック」はあらゆる悪を含意して社会にば
らまかれているわけです。

 この愚劣をすぐさま止めるのは、黒人による異議申し立てですが、今のところ
日本ではその動きはありません。ただし、坂井さんの投稿記事のように労働運動
内部では異議申し立てがちらほら起きている。よって状況次第では、あっという
間に労働運動においてはトンデモ和製英語「ブラック」の不使用運動が始まる可
能性もある。

 さて前田先生は、その時にはどうするのか?もちろん不使用運動が広がれば、
その時彼はすぐさまトンデモ和製英語「ブラック」の使用はやめるはずです。だ
からこそ今の愚劣が際立つのですが・・・

 「過ちて改めざる、これをあやまちという」あるいはまた「過ちては則ち改む
るに憚ること勿れ」

追記:もちろん差別語狩りはいいことなので、このCMLでも私は山崎さんの障
がい者への差別語使用を再三非難しています。こんなことはモノカキの常識なの
で前田先生はまずこの常識を身につけて貰わないと・・・






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