[CML 039560] 今日の言葉 ――河野自衛隊統幕長とオディエルノ米陸軍参謀総長の安保法制と辺野古移設問題に関する会談は自衛隊がアメリカ軍の意思と密接な関係をもって政治的に動いていることを否定しがたい形で示している。

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2015年 9月 7日 (月) 19:33:59 JST


【自衛隊トップの文民越権行為】
安保法制の状況が目を離せない。一番大きいのは河野自衛隊統幕長が、昨年12月に訪米した際、17日、オディエルノ米陸軍
参謀総長と安保法制について先行的に議論していた問題である。

総選挙は14日。この日本共産党仁比聡平議員が示した統合幕僚監部の内部文書「統幕長訪米時の(ママ)おける会談の結果
概要について」の日付は同24日付けである。統幕長が、総選挙直後に日本をでてアメリカ軍と相談し、「現在、ガイドラインや安
保法制について取り組んでいると思うが、予定通りに進んでいるのか」と米軍に問われ、「与党の勝利により来年夏までに終了
と考える」と発言している。これは自衛隊がアメリカ軍の意思と密接な関係をもって政治的に動いていることを否定しがたい形で
示している。この報告文書の日付が、安倍内閣の発足と同じ日、24日であるというのが何ともいえない。この軍事的枠組と米軍
注視のなかで自民党と公明党が安保法制を「予定」通り進めているということである。(略)そもそも閣議決定は5月24日である。
閣議決定の五ヶ月前に、つまりキャビネットが意思を確認する五ヶ月前まえに、自衛隊トップとはいっても、一省の部下が先行し
て法案の成立について他国の軍部と相談するというのは越権行為である。早く全文が公開され、河野氏が何をどういったか、そ
れに政府および自民党がどう関わっていたかが、白日の下に明らかにされねばならない。(略)右の統幕部文書には「沖縄県知
事選挙時にはリバティーポリシーの実施、地域情勢に配慮して頂き感謝する。結果として普天間移設反対派の知事が就任した
が、辺野古への移設問題は政治レヴェルの議論であるので、方針の変更はないという認識である。安倍政権は強力に推進する
であろう」と述べて、米軍の選挙協力に感謝している。米軍と自衛隊は沖縄に対して明瞭に県民の意思とは違う政治計画をもっ
て動いているのである。これは日本が独立国であるとすれば、許されないことである。厳密にいえば2割しか支持がない政党が
国民の多数意見に反して、国の基本にかかわる問題について、その変更を強行するというのは許されないことだ。これは安保
法制が「違憲」かどうか、さらにはそれに賛成か反対かということよりも前の問題だ。(保立道久の研究雑記 2015年9月7日)

【警察車両は私たちの視界から議事堂を消した】
安倍政権の立憲主義を踏みにじる暴挙に対して、多くの人が、ふがいないメディアには期待せずに、自ら国会前に行って声をあ
げるという行動に出ている。このやむにやまれぬ行動は、全国各地で、安保法案に反対する集会やデモという形で持続的に発
展している。年齢の広がり(高校生、ママの会から高齢者の会まで)、参加層の多様性(創価学会の会員も)はかつて見られなか
ったことである。デモというのは、憲法21条により保障される表現の自由の最も「原始的」(プリミティヴ)な形態であるとともに、政
治参加の基本権として、議会制民主主義を補完・活性化する機能をもつ。近年、SNSの発展により(略)新しいタイプの運動に
発展している。こうした集会やデモは、選挙で選ばれた(といっても絶対得票率24%(略))安倍政権が、過半数の国民が法案に
反対(説明が不十分は8割)しているのに、まったく聞く耳をもたず、採決を強行しようとしていることに対するまっとうな権利行使
と言えるだろう。そうしたなか、8月30日(日曜)、国会前とその周辺に12万人もの人々が押し寄せた。(略)当日、国会正門前の
「最前線」に行って、刻々とメールや写真を送ってくれた直言スタッフの一人に、当日のルポを書いてもらった。(略)「やがてコー
ラーの声に「♪前へ、前へ」というのが混ざってきた。シールズの移動に合わせて、その場の者たちも少しずつ歩道をジワリジワリ
前進していく。私も続く。すると、給水車のあたりで1人2人3人、次々に鉄柵をまたぎ出した。10人、20人、その勢いはあっという間
に広がって、とうとう柵をずらして皆、道路へと出て行った。国会議事堂の正面まで真っ直ぐに伸びる道だ。警官らは、黄色い規
制テープを握り合ってバリケードしているが、皆それも突破して前へ。私もそのまま一番前まで進んで行った。そこからの警察の
動きは速かった。黄色い規制テープ突破の小競り合いは最低限にして、その分、行く手へ先回りし、国会正門前へ横断する手前
の道路に鉄柵を並べて、そこで人も車も通行を遮断。国会議事堂へ渡る道は封鎖されてしまった。それは思いがけないことだっ
た。そのまま議事堂の前まで行かれると思っていたから、まさかこんなに手前でバリケードされるなんて。しかも鉄柵だけではない。
ほどなく、特10、特11などと書かれた数台の警察車両が横付けされ、私たちの視界から議事堂が消えた…」
                                                     (水島朝穂「今週の直言」2015年9月7日)
      ↑
      この事態を見ても、あるいは読んでも、あなたたちは、いまだ本質として「権力の番犬(guard dogs)」(田島康彦上智大教
      授)でしかない「警察」を「民主警察」と呼ばわることに固執しようとするのだろうか? あなたたちの「提言」は運動を誤っ
      た方向に導きはしないか? いま一度再考していただきたい、と「私」(「私」は私だけではない、の意)は思います。

      参照:今日の言葉と私の言葉 ――しかし、同時にいま、「国会前12万人大集結」のこの瞬間にも「ナショナリズムが若者の
      間に広がっている」ことへの驚きは私のものとしてもあります。(Blog「みずき」2015.09.01)
      http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1505.html

【山中人間話】

以下、省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1515.html


東本高志@大分
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http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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