[CML 039542] IK改憲重要情報(94)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2015年 9月 6日 (日) 18:17:50 JST


IK改憲重要情報(94)[2015年9月6日]

 私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)
   
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
(電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884)

 河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/

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(以下の見解は、河内の個人的見解です。なにとぞ、御理解のほど、よろしくお願い
申し上げます。)

   米中会談をめぐって

 今月下旬に中国の習近平国家主席が訪米し、アメリカのオバマ大統領と会談する予
定が報道されています。この下準備の実務者レベルの「調整」は進行しており、この
会談の成り行きが、現在、世界の注目を
集めています。
 この会談の中心的テーマが、サイバー攻撃問題と南シナ海問題であろうということ
は、衆目の一致するところです。
 現在、さまざまな情報が飛び交っています。
 「夕刊フジ」9月2日号は、オバマ政権が、中国の企業や個人を対象にした経済制裁
案の策定を進めていると報じています。
同紙は、「サイバー空間で最新技術や企業秘密などの知的財産が盗まれ続けることへ
の米側のいらだちを示している」というワシントンポストの見解を引用しています。
 南シナ海問題については、オバマは抗議はするだろうが、この問題で意見が一致す
るはずはないのだから、結局腰砕けになるのでは、という見方が強かったように思い
ます。それを裏付けるかのように、以下の記事では、米政府の高官が「硬軟両様のか
まえ」を強調していました。
http://www.recordchina.co.jp/a118374.html

 ところが、中国海軍の軍艦5隻がアラスカ沖で、アメリカの領海に侵入するという事
件が発生しました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM05H0L_V00C15A9NNE000/

 そこで、オバマ政権内でも、南シナ海の人工島の12カイリ以内に米艦船を侵入させ
る案の検討が始まったようです。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM05H3E_V00C15A9FF8000/ 


 しかし、アメリカが「弱腰」を克服すると、戦争に一歩を踏み出すことになること
が、南シナ海問題の憂鬱なところです。結局は、民衆の平和への意志と力量を高めつ
つ、米日中の支配層に平和的解決を迫っていくしかないと河内は考えます。
 いずれにしても、米中会談のニュースには、最大限の注意を払う必要があると思い
ます。

 南シナ海問題にかける中国の意図

 なぜ中国が南シナ海にこだわっているのか、ということについては、このサイトで
も、中国にとってのシーレーン問題、南シナ海の資源問題、南シナ海の戦略的位置等
を指摘してきましたが、最近は、中国にとっての南シナ海の軍事的重要性を強調する
議論が目につきます。
 「週刊東洋経済」2015年8月22日号は、次のように述べています。
「(東シナ海と南シナ海の制海権を握る)拠点となるのが、南シナ海に浮かぶ海南島
だ。すでにここは中国海軍の一大拠点となっている。海南島は将来編成される空母艦
隊の拠点であり、また保有する原子力潜水艦の主要基地となる。海上には空母、海中
には核弾頭つきの長距離弾道ミサイルなどを搭載できる原子力潜水艦を配備する方針
だ。
東シナ海や渤海は浅く、潜水艦の活動が制限される。水深が深い南シナ海はそれだけ
重要になる。中国側が「九段線」と呼ぶ境界線の内側の制海権を握れば、太平洋の東
から侵入してくる米国の軍事的圧力を抑止できる。これが、中国が南シナ海を手放さ
ない最大の理由だ」

 カナダの軍事メディアが、すでに原潜が海南島に駐留していることを報道していま
す。アメリカが、中国の原潜を閉じ込めるため、日本の航空自衛隊の哨戒能力(空か
ら中国の原潜の動きを監視すること)に熱いラブコールを送っている理由がここにあ
ります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150831-00000017-xinhua-cn

 9月3日に北京で、抗日戦争勝利70年記念の軍事パレードが行われましたが、そこで
世界の注目を集めたのが対艦弾道ミサイル「東風21D(DF-21D)」でした。東風21D
は、このサイトでも何回かとりあげてきています。河内は、日高義樹氏の、アメリカ
は東風21Dに対抗する軍事技術を開発したという見解に疑問を表明させていただき
ました。
 いずれにしても、南シナ海での戦争が勃発すれば、中国がアメリカ等の軍艦に対抗
する「主役」になると思われる兵器を軍事パレードで誇示したということは、中国が
「戦争というならやってやる、中国の軍事力が怖くないか」と世界の平和勢力に挑戦
したことを意味すると思います。
 大変な事態です。

_______________
             以上



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