[CML 039538] 今日の言葉 ――現代のヨーロッパと中東・アフリカの国境いにある無色透明の壁はNATO諸国の空爆や内乱誘発により住処を失った人間を阻んでいる。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 9月 6日 (日) 15:08:54 JST


「今日の言葉」は昨日の言葉」の対の言葉として引用しています。「空爆や内乱誘発により住処を失った人間」を死に至らし
めた者(国、政府)の責任を厳しく問うことと「誰かの死をテコにして社会を変えよう」とすることとはむろん性質を決定的に異
にすることです。ある生者の個人を深く追悼する思いが国家、社会の暴虐への抗いの強い意志へと転化することはあっても、
それはあくまでも生者の思いであって、死者の思いではありません。死者はただ深く眠っているだけです。そうであれば、生
者の思いを死者の思いに重ねることは死者に対して不当です。池澤夏樹のいう「誰かの死をテコにして社会を変えようとして
はいけない」ということです。しかし、生者は死者の無念を自分の意志として国家、社会の暴虐への抗いの意志に転じること
はできます。それが「今日の言葉」としてあります。

【NHKは「難民の大量発生をシリア政府の責任に転嫁」】
かつて、ドイツのベルリンには壁があり(略)、そこを乗り越える者に厳しい罰が与えられた(見張りの兵が見逃すケースも多
かった)。今、その壁はヨーロッパと中東・アフリカの国境いにあるようで、この無色透明の壁はNATO諸国の空爆や内乱誘
発により住処を失った人間を阻んでいる。フランス、イギリス、アメリカを中心とした欧米諸国の空爆、反政府組織への支援
活動が内戦を誘発し、結果、大量の難民が発生した。今、彼らはそのツケを払わせられそうになっているが、案の定、難民
の受け入れを渋り、場合によっては自国への立ち入りを厳しく禁じている。ベルリンの壁は労働者の確保のため、東ドイツ
が設けたものだが、現代の壁は排外主義が蔓延した西側社会によって建てられた。この独善的な振る舞いについて、イラ
ンラジオは的を射た見解を述べている。<アメリカが、中東・アフリカ難民の問題に対して見せ掛けの反応を示し、ヨーロッ
パにはこの問題に真剣に取り組む責任があるとしました。ドイツDPA通信によりますと、ホワイトハウスのアーネスト報道官
は、3日木曜、ヨーロッパは難民問題を単独で解決できるとし、「アメリカは、2011年以来、シリアの難民に対して40億ドルの
人道支援を行ってきた」と主張しました。アメリカ国務省のトナー副報道官も、記者会見で、新会計年度の終わりまでにシリ
ア難民1800人を受け入れる可能性を明らかにし、「アメリカ政府は、シリア難民のすべての状況を検証するが、それには1年
半ほどかかるだろう」と語りました。アメリカは、中東諸国、特にシリアの難民問題について語っていますが、彼ら自身が、テ
ロリストを支援し、シリアの人々が現在の状況に陥る元凶となっています。>NHKのニュースでは、難民の大量発生をシリア
政府の責任に転嫁しているが、おそらく、欧米のメディアも似たり寄ったりの見解を述べていると思われる。こういう被害者
側に罪を擦り付ける行為は、日本の差別主義者によく似ている。(時事解説「ディストピア」2015-09-04)

【山中人間話】
以下、省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1514.html


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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