[CML 040297] IK改憲重要情報(110)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2015年 10月 25日 (日) 16:01:05 JST


IK改憲重要情報(110)[2015年10月25日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所電話
03-6914-3844,FAX03-6914-3884

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
___________________
 (以下の見解は、河内個人の見解です。市川の見解は、必ずしも河内の見解と同一
ではありません。御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。)

   米軍の南シナ海・人工島周辺への進入をめぐって

 この「IK改憲重要情報」でお知らせしているように、米軍艦艇の南シナ海・人工
島周辺への進入は、ほぼ(!)確実の情勢となってきました。
 今朝の「毎日新聞」は、米軍の進入は、ミスチーフ礁とスービ礁周辺の可能性が高
いと報道しています。(同記事には、いくつかの問題点がありますが、今は触れませ
ん)。
http://mainichi.jp/shimen/news/20151025ddm001030183000c.html

  産経ニュースは、中谷防衛大臣の中国批判を報道しています。私が特に注目するの
は、中谷防衛大臣が、自衛隊の関与につき「現在は具体的な計画を有していない」と
述べたことです。
http://www.sankei.com/politics/news/151023/plt1510230034-n1.html

10月22日付「夕刊フジ」は、10月20日の米国家安全保障会議のクリテンブリンク・
アジア上級部長と河井克行首相補佐官の会談につき、記者団が、米側から日本の協力
に期待が示されたかと質問したのに対し、河井補佐官が「先方との関係があるため、
答えは控えたい」と述べたことを伝えています。
 以上の二つの記事をリンクしてみれば、当面の米軍行動については、日本の自衛隊
は具体的協力をしないが、今後は大いに協力していく、という日米共通の路線が見え
てきます。
 私は、当面の自衛隊の具体的協力が見送られたのは戦争法反対運動の盛り上がりを
みての日米支配層の判断だと思いますが、今後については十分な監視と行動が必要と
思います。フィリピンの民衆の一部から「日本の帝国主義的進出反対」の声が出てい
ることを日本の民衆運動は受け止めなければならないのでは、ないでしょうか。

    軍事問題分析の重要性
 日本の平和団体の文書やアピールには、戦争の危険が強調されているにもかかわら
ず、多くの場合、軍事問題固有の分析がありません。戦争の危険や、戦争推進勢力の
戦争への意図を裏付けるものとして、若干の軍事データが引用されているだけです。
だから、多くの場合、戦争が抽象的に語られるだけになっているのです。たとえば、
戦争法で戦争の危険が増すといっても、どこで、どのような戦争の危険が増すのか、
具体的な分析が乏しかった、と言わざるを得ません。
 平和運動の関係者の中には、戦争を具体的に語るのは、戦争推進勢力を助ける者
だ、という人もいるのです。
 私は、以前から、この問題が深刻な問題だと考えていましたので、最近、不十分で
も自分なりの軍事分析を提起するように努力しているつもりです。たとえば、当面の
南シナ海での米中戦争については、実際に戦争になったら純軍事的にどういう問題が
おきるかの分析を提起させていただきました。

 私が最近読んだ軍事問題についての2冊の本を紹介させていただきます(もちろ
ん、私の不十分な能力に基づく独断的な推薦です。)

*折木良一「国を守る責任」PHP新書
 折木良一氏は、2009年から2012年まで、自衛隊の統合幕僚長という、自衛隊の最高
トップにあった人です。また、この本は、戦争法以降、自衛隊の進む方向について包
括的に論じている点でも貴重です。

*兵頭二十八「兵頭二十八の防衛白書
 2015」草思社
 
 軍事評論家の本は、ともすると軍事オタクでないと取りつきにくい、という観があ
りますが、兵頭氏の本には、それがありません。とくに、兵頭氏の本は、軍事問題の
表だけでなく、裏も見せてくれます。
 たとえば兵頭氏は、中国の軍事力の最大の弱点の一つが、中国海軍に機雷掃海能力
がないことだ、とズバリ言います。だから、中国の港の近くに数万発の機雷を敷設す
れば、中国経済はストップし、中国はお手上げになる、というのです。これを、な
ぜ、日本の自衛隊はとりあげないのでしょうか。野党は、なぜ、「自衛隊が合憲だと
しても、中国の軍事力に対抗するのにミサイル防衛に力を入れる必要はない、中国が
核を使うぞ、と言っても、それなら、機雷で中国の港を封鎖するぞと言えばよい」と
いう攻め方を考えないのでしょうか。
 兵頭氏は、軍事についての、従来の固定観念を、やすやすと打破するのです。
 お勧めします。

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             以上






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