[CML 040210] 内田聖子のTPP交渉ウォッチ!vol.11 異例の「マラソン会合」とまやかしの「合意」(転載)

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2015年 10月 20日 (火) 02:24:13 JST


林進です。


私も会員になっていますアジア太平洋資料センター(PARC)の
メール通信より、<内田聖子のTPP交渉ウォッチ!vol.11 
異例の「マラソン会合」とまやかしの「合意」>と<ブラック企業
大賞2015いよいよ始動!>ほかの記事を転載させていただきます。

(以下、転送・転載歓迎)
┌┬────────────────────[2015/10/19]
├┼┐  PARCメール通信 【Vol.25】
│└┼┐  ブラック企業大賞2015いよいよ始動! ほか
│ └┼┐            http://www.parc-jp.org/
└──┴┴────────────────────────
 ■CONTENTS■
【1】内田聖子のTPP交渉ウォッチ!vol.11
【2】ブラック企業大賞2015いよいよ始動!
【3】遺伝子組み換えルーレット・完成上映会のお知らせ
【4】今後のPARC主催・共催・協力イベント一覧

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┃【1】内田聖子のTPP交渉ウォッチ!vol.11
┃異例の「マラソン会合」とまやかしの「合意」
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9月30日から米国・アトランタで開催されたTPP閣僚会合。
当初は2日間の予定が一日、また一日と延長され、
終了したのは10月5日。異例の「
 マラソン会合」となった。

 私は前回7月のハワイ会合に引き続き、アトランタにも
国際NGOの一員として交渉のウォッチと情報発信のため参加した。
ハワイ会合が破たんに終わった後、多くの人が
9月に閣僚会合を開けると思っていなかったのではないだろうか。
米国議会も8月は休会、国連総会など米国はイベント続き、
TPPの難題分野の協議も大きく進んでいなかった。
むしろ今回会合を後押ししたのは
早期妥結をめざす日本の思惑だったと思う。

 しかし実際日本はアトランタでは主要なプレイヤーにはなっていない。
難航する知財(バイオ医薬品の保護データ問題)では米国と
豪・ペルー、チリ、マレーシアが激しく対立。
自動車問題では米国、日本、メキシコ、カナダが
 議論したが
日本は早々に原産地規則ルールで譲歩したために
この分野は会合前半で片付いた。

さらには乳製品問題でも
米国、日本、カナダに自国製品を輸出したいニュージーランドに対し
日本は関税削減を飲んでしまったため会合中盤で議論は収束していった。
現場で記者から日本政府の動向をあれこれ聞く中で、
「甘利氏はどことも交渉していない」
「今日は日本は特に交渉する課題はないようだ」との情報を幾度となく聞いた。
農産品の関税問題もアトランタ以前に「決着」していたのだろう。

 最後まで答えの出ない知財問題で紛糾する中、
米国のフロマン氏が「24時間の会期延長」を提案。
他国が許容する一方、甘利氏は激怒したという。
ホテルでは記者たちが甘
 利氏を追いかけて右往左往し騒然となった。
甘利氏はフロマン氏に対し、米国のせいで固まらない分野を必ず決着せよ
と厳しく釘を刺し、会期延長を受け入れた。
早々に譲歩を重ねた国が、ぎりぎりの交渉を重ねる国々に対し恫喝をする。
米国含めチリやペルー、豪州は最後まで国内の企業や市民団体などと
密接に会い、どこまで譲歩できるか、いやできない、と真剣に議論していた。
仮にそれが企業の意向であったとしても、
掲げた「国益」を死に物狂いで守ろうとする国を、
譲歩しまくった日本が責める筋合いはない。

 結果として「大筋合意」という茫漠とした代物が作りだされた。
しかしこれは最終合意ではない。
12カ国で調印した文書もなければ、条文テキストも完成し
 ていない。
ところが日本ではまるで最終合意かのように騒ぎ立て、
自民党はすぐさま農業対策を実行しようとしている。
閣僚会合最終日の共同記者会見が始まる時点で、
すでにTPP政府対策本部のウェブサイトには、
農産物の関税撤廃を中心に書かれた「TPP交渉の概要」が掲載されていた。
つまりこれらはアトランタで決まったことではなく、
日本はすでに決まったことを発表しに行ったに過ぎないということだ。

 市民社会は、閣僚会合会場でTPP反対のデモやアピールを行なった。
今回、医薬品問題が焦点になったこともあり、
「TPPは死の協定」
「私はがん患者です。医薬品が必要です。8年間も待っていられない」
というアピールを次々と行なった。
TPPのような自由貿易協定
 は命や人権、環境などの価値に
真っ向から反していることを国際市民社会は問うているのだ。

そうした点からいっても、一貫してTPPを農業問題に矮小化し、
譲歩あるのみのまやかしの「合意」を規制事実化し、
参院選という目先の自己利益のみを守ろうとする日本は、
突出して異常な国である。

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★内田聖子のメディア出演情報★
【IWJ】米国の狙いは最初から日本の富の収奪だった!
「TPPは目くらましで日米並行協議が問題」 
TPPアトランタ閣僚会合出張報告で専門家、国会議員らが警告!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269513

【JWAVE】
内田聖子×竹田圭吾《改めてお聞きします。あなたはTPPに賛成?反対?》
「TPP交渉の経緯や浮き彫りになってきた問題点とは?」2015.10.12
https://youtu.be/4hSRcTbWszw  

【週刊朝日】
TPP大筋合意優先で交渉は国益放棄 日本の損害は1兆円超に 
http://dot.asahi.com/wa/2015101300113.html

【大阪MBSラジオ「報道するラジオ」】
「TPP“大筋合意”の裏側」
https://www.youtube.com/watch?v=XHWmuY6AEdM&feature=youtu.be
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┃【2】★ブラック企業大賞2015いよいよ始動!★
┃   http://blackcorpaward.blogspot.jp/
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PARCが事務局を務める「ブラック企業大賞」も今年で4回目を迎えます。
今年は安保法制に関連した国会会期延長や労働法制審議、
またTPP「大筋合意」など国政の動きが大きく、
「ブラック企業大賞」開催の時期も例年より少し後ろになりました。
ご関心を持ってくださり、お問い合わせくださった皆様にも
ご心配をおかけいたしましたが、
10月27日(火)に今年のノミネート企業を発表&
その日の夜には阿佐ヶ谷ロフトにてプレイベントを開催します。
授賞式は11月29日(日)に行います。ぜひご注目&ご参加を!

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(1)阿
 佐ヶ谷ロフトにてプレイベント開催
 2015年10月27日(火)19:30~  
 http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/38579
 記者会見でのノミネート企業発表直後のこの日、
 恒例となった阿佐ヶ谷ロフトでプレ企画として
 トークライブを開催いたします。国会議員数名をゲストにお招きし、
 労働法制の動きをうかがう他、今年のノミネート企業の詳細を解説、
 また毎年行っている「ウェブ投票」もこのイベントにてスタートします。

(2)ブラック企業大賞2015 授賞式
  日時:2015年11月29日(日)14:00~17:00
  会場:韓国YMCA 9F国際ホール
 ※詳細は追ってウェブサイトに告知します。

 ★ブラック企業大賞 実行委員会★
 〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
 アジア太平洋資料センター(PARC) 
 気付
 TEL.03-5209-3455  FAX.03-5209-3453
 E-mail: office at parc-jp.org http://blackcorpaward.blogspot.jp/

★実行委員★
 古川琢也(ルポライター)
 河添
 誠(都留文科大学非常勤講師)
 佐々木亮(弁護士)
 坂倉昇平(NPO法人POSSE雑誌編集長、ブラックバイトユニオン事務局長)
 松元千枝(レイバーネット日本)
 内田聖子(アジア太平洋資料センター〈PARC〉事務局長)
 須田光照(全国一般東京東部労組書記長)
 水島宏明(ジャーナリスト・法政大学教授)
 竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大学教授)
 土屋トカチ(映画監督)

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┃【3】PARCの翻訳DVDプロジェクト
┃『遺伝子組み換えルーレット―私たちの生命のギャンブル』
┃ ★日本語版製作に向けて、クラウドファンディング実施中!
┃ ★10月31日(土)完成上映会
┃ 【公式サイト】http://geneticroulette.net/
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私たちの食卓にすでに多く出回っている遺伝子組み換え食品。
その実態と健康に与える影響はどのようなものか、
関心と懸念は年々高まっています。

本作品は、2012年米国で製作され、大きな話題となりました。
遺伝子組み換え作物の専門家として国際的にも著名な
ジェフリー・M・スミス氏が主宰する 
「Institute for Responsible
 Technology(IRT)」が製作したこの作品は、
遺伝子組み換え作物の脅威を扱ったドキュメンタリーの中では
下記の点で際立っています。

1)遺伝子組み換え作物の健康に与える影響に
  焦点を当てたものであること
2)政府の規制機関で関わっていた研究者の証言、医療関係者など
  専門分野の多数の証言によって構成されたものであること。
3)子どもの健康被害に直面した親、医療関係者などの証言、
  GMO飼料による家畜の健康問題、
  そしてNonGMOに切り替えた場合の改善など、GMOの危険のみならず、
  その具体的解決策まで示唆する内容となっていること。

こうした中身は日本の現状への示唆に富み、
私たちにも決して無関係ではないことを、映画は伝えてくれ
 ます。
またこの映画では後半、子どもたちの健康を守るため次々と立ち上がった
米国の母親たちの運動を紹介しています。
「Moms Across America」(http://www.momsacrossamerica.com/)

日本語版の完成後には、地域で、職場で、生協やNPOの中で、
ぜひ本作品の上映会やトークを行い、問題を共有し、
広げていっていただきたいとスタッフ一同願っております。
ぜひ、ご支援とご参加をお願いいたします!!(内田聖子)

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◆『遺伝子組み換えルーレット―私たちの生命のギャンブル』
 日本語版
 完成記念上映会&トーク
 日時:2015年10月31日(土)18:30~20:50 (開場18:10)
 会場:東京ウィメンズプラザ ホール
     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目53-67
 参加費:1500円
 ※予約優先
 ※クラウドファンディグ支援者の方は無料(要予約)
 ※託児あり。先着順(要申込)

 プログラム
・ドキュメンタリー映画
 『遺伝子組み換えルーレット―私たちの生命のギャンブル』上映(85分)
・完成記念トーク
「遺伝子組み換えによる健康被害の実態と私たちにできること」
  安田美絵(自然食研究家・社会活動家)
  印鑰智哉(オルター・トレード・ジャパン:ATJ)
  内田聖子(アジア太平洋資料センター:PARC)
  お申し込み:http://geneticroulette.net/event/20151031 

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◆クラウドファンディングについて
 https://motion-gallery.net/projects/parc201507
◆ドキュメンタリー映画
『遺伝子組み換えルーレット』日本語版公式ホームページ
 http://geneticroulette.net/


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