[CML 040071] Re: 岡山大学津田敏秀教授(疫学)の「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」説の不確かさについて

T.kazu hamasa7491 at hotmail.com
2015年 10月 9日 (金) 20:46:44 JST


東本さん
必死ですね。
でも、せっかくかき集めてくださっても、
読みにくくて仕方ありませんよ。
読者のことを考えて読みやすく、などとは
考えないのですね、大先生気取りの御方は。

だいたい、
なんで現在もしくは最近のWBCのセシウムの値が、
甲状腺がんの否定になるんですか?
甲状腺に取り込まれる放射線ヨウ素とは、
核種がちがうし、物理的半減期もちがいますよ。

まさかキクマコ先生のみ教えだなんて言うんじゃないでしょうね?
キクマコ先生もガックリでしょう。
非科学の伝道師になってしまいます。
ni0615田島 拝

-----Original Message----- 
From: higashimoto takashi
Sent: Friday, October 09, 2015 8:11 PM
To: 市民のML
Subject: [CML 040070] 岡山大学津田敏秀教授(疫学)の「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」説の不確かさについて

昨日の8日に岡山大学の津田敏秀教授(疫学)が日本外国特派員協会で記者会見をして発表した「福島の子供の甲状腺がん
発症率は20~50倍」(ハフィントンポスト)という論が重大ニュースを速報する勢いで「反原発」を掲げる各「民主」団体のメーリン
グリストを駆け巡り、拡散されています。その拡散の勢いはメールの数においても速さという点においても「怒濤のように」とでも
言いたくなるほどのものでした。福島原発事故の影響は確実に人を致死に到らしめるがんを増加させていると言いたいのでし
ょうが、そのニュースが特急扱いで拡散されたわりには同じく昨夕からメディアで報じられている「乳児ら2707人検出なし 県
内3病院内部被ばく検査 放射性セシウム県産物『安全性確認』。通常のWBCに比べて5倍から6倍ほど精密に測定可能だが、
受検した乳幼児らから検出限界値を超える放射性セシウムは検出されなかった」(福島民報ほか)というニュースは各「民主」団
体の媒体ではまったく拡散された様子はありません。昨8日に報道されたこの2つのニュースは矛盾するもので福島県内3病院
で実施された内部被ばく検査は津田教授の論の信憑性を疑わせるものになっています。


実のところ津田教授の論の整合性とその論の不十分性については医学者や科学者から以下のような指摘があります。

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">これはやっぱりだいじなことなので繰り返しておきたいのだけ
ど、甲状腺被曝の主な原因となる放射性ヨウ素131は半減期が8日と短いので、とっくの昔になくなっています。だから、今から
甲状腺被曝が増える心配はしなくていい。つまり、甲状腺癌が被曝由来かどうかも慌てて結論づけなくていいわけ</p>&mdash;
菊池誠 (@kikumaco) <a
href="https://twitter.com/kikumaco/status/652100891596713984">2015, 10月
8</a></blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr"><a
href="https://twitter.com/horatio2chsi">@horatio2chsi</a>
実際には津田氏は国立がんセンターが求めた全国平均年間罹患率3/100万を基準値とし、これに潜伏期を4年と想定して掛け
た12/100万を福島県下9地域の甲状腺がん罹患率と比較しています。この方式だと3県の甲状腺がん罹患率は基準値の74/4=
18.5倍</p>&mdash; nao (@parasite2006) <a
href="https://twitter.com/parasite2006/status/652170421836517376">2015, 10月
8</a></blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr"><a
href="https://twitter.com/horatio2chsi">@horatio2chsi</a>
国立がんセンターが求めた罹患率は自覚症状が出てから医療機関を受診し診断が確定した人の数をもとに算出した値ですから、
自覚症状のない人をしらみつぶしに検査した福島県の甲状腺検査結果と比較すること自体意味のない値ですが、津田論文では
その議論は全くなし。</p>&mdash; nao (@parasite2006) <a
href="https://twitter.com/parasite2006/status/652171037623214080">
2015, 10月 8</a></blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">津田さんは「有意差なくても予想して警告すべき。はっきりして
から遅い。それがフィールド疫学だ」っていう主張だから、有意差ないとか指摘してもあまり議論にならないと思う。</p>&mdash;
チャージャーは諦めてデュアルスイーパー (@shun148) <a
href="https://twitter.com/shun148/status/652086487698141184">2015,
10月 8</a></blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">ところが、甲状腺被曝の原因になる放射性ヨウ素はとっくになく
なってるから、この津田さんの立場にはまったく意味がないんだよね <a
href="https://t.co/VPl2XGA91Q">https://t.co/VPl2XGA91Q
</a></p>&mdash; 菊池誠 (@kikumaco) <a
href="https://twitter.com/kikumaco/status/652089609199841280">2015, 10月
8</a>
</blockquote>

逆に「乳児ら2707人検出なし 県内3病院内部被ばく検査 放射性セシウム県産物『安全性確認』」のニュースについてはその
検査結果を報告する論文が日本学士院の英文査読誌に掲載されるなど科学的な検証も十分に行われていることがうかがえます
(日本学士院の英文査読誌に掲載されることと医学雑誌に単に論文が発表されることととは掲載論文の客観的な評価という点で
大きな差異があるでしょう)。

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">すでに昨夕からメディアで報じられている,福島の乳児ら2707
人の内部被ばく検査で一人もセシウムが検出されなかったという結果の論文が,日本学士院の英文査読誌に掲載されました.
<a href="http://t.co/WPhuSrQ7EB">http://t.co/WPhuSrQ7EB</a> <a
href="https://t.co/jwgiXQQlaI">https://t.co/jwgiXQQlaI</a>
</p>&mdash; ryugo hayano (@hayano) <a
href="https://twitter.com/hayano/status/652272203879333888">2015, 10月8</a>
</blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">テレビユー福島スイッチ 10/8 「11歳以下の子ども2700人内部
被ばく調査セシウム検出されず」 <a
href="https://t.co/MSwz4exvtk">https://t.co/MSwz4exvtk</a> via <a
href="https://twitter.co
m/YouTube">@YouTube</a> <a
href="http://t.co/2WsGZVqnHP">pic.twitter.com/2WsGZVqnHP</a></p>&mdash;
ryugo hayano
(@hayano) <a
href="https://twitter.com/hayano/status/652270844110999552">2015, 10月
8</a></blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">福島原発事故:乳幼児から放射性セシウム検出されず - 毎日
新聞 <a href="http://t.co/8Vuxn6fToh">http://t.co/8Vuxn6fToh</a> 僕たちがベビースキャンで2707人測定.検出限界全身で50
Bq以下.1人も検出されず.詳しい記事.</p>&mdash; ryugo hayano (@hayano) <a
href="https://twitter.com/hayano/status/652
248490647515136">2015, 10月 8</a></blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">子供2700人の内部被ばくなし 福島など、病院グループ調査:
日本経済新聞 <a href="http://t.co/MbTS04c3Tc">http://t.co/MbTS04c3Tc</a>
「三春町では「コメ、野菜、水道水すべてを避けて
いる」と答えた保護者は約4%にとどまるなど、検査対象者には福島県産を食べている子供が多い」(見出しに誤字あり)</p>&
mdash; ryugo hayano (@hayano) <a
href="https://twitter.com/hayano/status/652251783415246848">2015, 10月
8</a></blockquote>

<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">津田氏の論文を紹介している金子勝氏にも、読んでほしいで
すね。県内ではこういうの記事のほうを信頼する人が多いと私は思う。福島民報では一面トップ扱いです。それくらい重要な【事
実】なんです。&#10;<a
href="https://t.co/0X8xr8gxOZ">https://t.co/0X8xr8gxOZ</a></p>&mdash; あふらん(アイコンに偽りあり)
(@pinwheel007) <a
href="https://twitter.com/pinwheel007/status/652277021226106880">2015, 10月
9</a></blockquote>

また、津田敏秀教授の福島甲状腺がん「アウトブレーク」説の非論理性については以下のような皮肉まじりの指摘もあります。津
田「アウトブレーク」説批判の一例としてご紹介しておきます。

福島甲状腺がんと鼻血、その弁証法的帰結(抜粋)(ちきゅう座 ブルマン!だよね 2014年9月4日)
http://chikyuza.net/archives/47106

福島甲状腺がんの見かけ上の多発については、これまでの拙稿の中で繰り返し福島第一原発起因の放射線被曝によ
るものではなく、数年程度過去にあった何らかの事象によるものだという見解を示し、岡山大津田先生の「アウトブレー
ク」説に対しては疑問を提起してきた。が、ここではいったん津田先生の説くところをそのまま受け入れ、その含意を一
層延長した場合何が想定されるか、そこに焦点を当てて考察してみたい。ちょうど去る7月26日に開催された例の悪評
芬々たる長瀧重信長崎大学名誉教授が座長を務める「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理
のあり方に関する専門家会議」 第8回の議事録が下記にて公開され、招集された専門家の一人として津田先生の発言
も記載されているので、それも参照しながら論じてみる。
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01-08b.html

この会議の中での津田先生の発言で極めて重大なのは、福島甲状腺がんの多発のこれまでの論理に加え、資料中で
は表現されていない論点として、これまで通説的に唱えられていた甲状腺がん発病の機序である半減期の極めて短い
ヨウ素131の甲状腺への蓄積に加え、今も続くセシウム系に代表される放射性同位元素からの被曝を関与していると
されている点である。津田先生はこれまでのがん統計と比較して、福島での甲状腺罹患率が数十倍であることを主張さ
れてきているのは周知のとおりであるが、半減期の極めて短いヨウ素131だけが原因であるとすると、すでにそれは事
故から3年余りが経過しており、今更「予防原則」に則って対策を考えるにも被曝は過去のもので、なす術がない、しかし
今も残留する放射能からの被曝が甲状腺がん多発を加速しているから、汚染地域から避難を早急に進めよ、とご主張
されていると読み取れる。

この多発の倍数については、先生は換算に用いる有病期間を発表の機会ごとに、いくつか違う数字を用いられているの
で、ここでは倍数を簡単に50倍として見る。津田先生は初期のヨウ素131による多発寄与度と残留放射能による寄与度
を定量的には明らかにされていないが、先生の切羽詰まった語調から推測するに、恐らくや数倍を想定されているのだ
ろう。ここでそれをまた簡単に5倍とすると、初期のヨウ素131の寄与度は10倍ということになろう。ここまでは単純な算数
の世界の話なのだが、残留放射能による寄与度が仮に5倍であるとするならば、甲状腺がん以外のがん発生についても、
同様の事態が生じていると推定すべきではないだろうか。もしこれが正しいならば、この国のがん統計に従えば現今の死
因の30%ががんであるとされており、福島では今後ある時点からは事故死以外の病死はすべてがん起因となろう(30%
X5=150%!)。しかもこの残留放射能による被曝によって、発がん時期も前倒しされていると見るべきであるから、甲状
腺がん発症のペースに相似な形でそれが観察されてくるだろう。

【附記】
なお、上記に引用している早野龍五氏や菊池誠氏について自分たちと意見を異にするというだけで「御用学者」などと安易にレッテ
ル張りをする風潮が一部にありますが、当然、安易にレッテル張りをするべきではないでしょう。問われるべきはその論の内容が事
実であるか、また、その論に根拠があるかどうかです。安易にレッテル張りをして人を貶め、中傷するところには科学的な議論も有
意な議論も成立しません。こうしたあまりにも当たり前のことすらもわからない自称「脱原発」主義者がこれまたあまりにも多すぎます。
こうした人たちが「脱原発」運動自体を貶め、「脱原発」運動の足腰を弱め、「脱原発」運動の市民的レベルでの拡がりを妨げる重大
な障害になっているのです。真の脱原発主義者はこのような人たちを決して許してはなりません。そのことを特に附記しておきます。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/



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