[CML 040067] IK改憲重要情報(103)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2015年 10月 9日 (金) 15:25:34 JST


IK改憲重要情報(103)[2015年10月9日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
(TEL03-6914-3844,FAX03-6914-3884)

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/

_________________
 (以下の見解は、河内個人の見解です。市川の見解は、必ずしも河内の見解と同一
ではありません。御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。)

     米海軍南シナ海へ

 10月10日付「夕刊フジ」は、驚くべきニュースを伝えています。
 「オバマ政権が近く海軍の艦艇を中国が「領海」と主張する人工島の12カイリ内に
航行させる見通しであることが分かった」と報じています。
 上記記事の出所は「フィナンシャルタイムズ」です。
http://www.ft.com/intl/cms/s/868ab0d2-6d6c-11e5-aca9-d87542bf8673,Authorised
=false.html?siteedition=intl&_i_location=http%3A%2F%2Fwww.ft.com%2Fcms%2Fs%2
F0%2F868ab0d2-6d6c-11e5-aca9-d87542bf8673.html%3Fsiteedition%3Dintl&_i_refer
er=http%3A%2F%2Fwww.ft.com%2Fintl%2Fworld%2Fasia-pacific&classification=cond
itional_standard&iab=barrier-app#axzz3o2WRJlRM

 フィナンシャルタイムズのニュースソースは、「米政府高官の話」です。
 2週間以内に踏み切る可能性がある、ということです。

 これ以上のことは分かりません。ガセネタの可能性もありますし、アメリカのアド
バルーンの可能性もあります。
 ただし、南シナ海の情勢が緊迫していることは、間違いないと思います。南シナ海
の問題を十分に取り上げてこなかった、日本の民衆運動の「方針転換」が求められて
いると思います。

 では、アメリカは、具体的に何をしようとしているのでしょうか。これも分かりま
せん。
 軍事評論家の兵頭二十八氏は、過去にアメリカがこのような局面で行った軍事作戦
(兵頭氏はFON作戦と言っています)の例を分析しています(兵頭二十八「兵頭二
十八の防衛白書2015」草思社、192頁以降)。
 これを全文引用すると著作権の問題が生じるので、1989年に生じた「第2次シドラ
湾事件」の概要を説明させていただくと、リビアが「領海」と主張したシドラ湾に、
空母2隻が侵入し、4機の「ミグ23」と米F14の交戦がなされ、2機の「ミグ23」が
撃墜されています。

   「China 2049」のお勧め

 現在本屋に以下の本が並んでいます。
*マイケル・ピルズベリー著、野中香方子訳『China 2049 秘密裏に遂行される「世
界覇権100年戦略」』日経BP社

 この本の著者マイケル・ピルズベリーは、ニクソンからオバマにいたる政権で中国
の防衛政策の分析にあたってきた、最高のアナリストの一人です。もっと端的に言え
ば、対中融和派の最も最先端にいた人間が2006年に対中強硬派に転じ、アメリカの対
中政策の裏側を暴露しているのです。
 「事実は小説より奇なり」という言葉が、この本にぴったりと当てはまります。
 この本の面白い話を一つだけ紹介すると、1990年代の初めに、アメリカのある会議
で、中国の評価が問題になり、中国からのスパイ「ミスター・ホワイト」と「ミズ・
グリーン」
が対決します。ミスター・ホワイトは、{}小平はタカ派の側にいて、タカ派が中国共
産党指導部を制圧したと証言します。ミズ・グリーンは、{}小平は親米で、タカ派は
力を急速に失いつつある、と証言するのです。
 政府のあらゆる部門の中国専門家が集まったこの席で、専門家はミズ・
グリーンに軍配をあげ、報酬200万ドルが支払われます。しかし、のちにミズグリー
ンは中国共産党の三重スパイであったことが判明するのです(中国共産党のスパイと
してアメリカに入国し、FBIのスパイになり、後中国共産党のスパイになる)。
 
 ピルズベリーの主張は明快です。
  中国指導部は、2049年(中華人民共和国創立100周年です)までに中国が世界の覇
権を握るという戦略を 
たて、それを実行に移している。とくに敵を欺く、という中国の春秋戦国時代以来の
戦術には要注意である。
自分も長い間、騙されてしまった。

 ぜひ、この本を読んでください(2015年11月号のピルズベリー論文も参照してくだ
さい)。日本の民衆運動の活動家、いや日本国民必読の書と言ってよいかと思いま
す。
 私は、書いてあることすべてを信用すべきとは思いませんが、基本的には正しいと
思います。

________________
            以上




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