[CML 040000] Re: 今日の言葉 ――なぜ大学に自治会がなくなり、クラス討論が消えて、インターネットやSNSで横断的に結びつかざるをえなかったのか。「全学連とSEALDs」を論じるときには考慮する必要がある。

T.kazu hamasa7491 at hotmail.com
2015年 10月 5日 (月) 17:10:21 JST


東本上級評論員どの
>「全学連とSEALDs」を論じるときには、なぜ大学に自治会がなくなり、クラス討論が消えて、インターネットやSNSで横断的に結び
つかざるをえなかったのかを、考慮する必要があるでしょう。<

その「なぜ」について、まずあなたのお答えを、ぜひ聞かせてください。

>戦後70年「安部談話」でなぜ内閣支持率が下げ止まり、回復しえたのかを、冷静に考える必要があるでしょう。<

その「なぜ」について、まず冷静にお考えになったあなたのお答えを、ぜひ聞かせてください。
ni0615田島 拝



-----Original Message----- 
From: higashimoto takashi
Sent: Monday, October 05, 2015 12:31 PM
To: 市民のML
Subject: [CML 039997] 今日の言葉 ――なぜ大学に自治会がなくなり、クラス討論が消えて、インターネットやSNSで横断的に結びつかざるをえなかったのか。「全学連とSEALDs」を論じるときには考慮する必要がある。

【1 SEALDsの運動はどこまで血肉化されるか】
この夏には、若者や女性たちや学者たちも国会前に集う、市民の大きな反対運動がありました。終盤にはマスコミがこぞって
SEALDsの学生たちをとりあげました。中には「戦後70年、民主主義革命なる」という手放しの礼賛から、「古今東西、警察と合
体し、権力と親和的な真の反戦運動などあったためしはない」という辺見庸さんの辛口批評まで、大きな幅があります。(略)

後に書かれた歴史書ではなく、当時書かれた井手武三郎編『安保闘争』(三一書房)、日高六郎編『1960年5月19日』(岩波新
書)を座右に「15年安保」を見ていると、やはり規模でも歴史的意義でも、「戦後民主主義」と社会運動の後退を、認めざるを
えませんでした。それは8月30日の国会前12万人と、60年6月15日33万人というデモ隊の数にとどまりません。運動の爆発的
広がりと全国への波及が、「60年安保」は空前絶後のものでした。

「15年安保」ではデモの意義が語られますが、「60年安保」には交通ゼネストを含む6月4日の560万人スト、学生の授業放棄、
商店の閉店ストがありました。「15年安保」のストライキは、生コン労働者の時限ストくらいでしょうか。よく「60年安保は政党・
労組の組織動員で、15年安保は普通の市民が個人として自発的に加わった」といわれますが、それは60年5月19日以前の社
会党・総評などの安保改定阻止国民会議、共産党、全学連の前段階の運動についてある程度あてはまっても、5月ー6月のい
わゆる「60年安保闘争」には、適切ではないようです。学生たちはクラス討論・寮生活・サークルなど自治活動を通じて、女性
たちは職場の労組婦人部・青年部などを通じて問題を議論し、最初にデモに加わる時には、それなりに自発的であり、個人の
決断がありました。(略)

「全学連とSEALDs」を論じるときには、なぜ大学に自治会がなくなり、クラス討論が消えて、インターネットやSNSで横断的に結び
つかざるをえなかったのかを、考慮する必要があるでしょう。もちろん「民主主義ってなんだ」「立憲主義ってなんだ」を討論し体
感する若者たちが現れたことは、2001年9月11日以後のイラク戦争反対行動、2011年3月11日以降の脱原発運動を受け継い
だ好ましい事態ですが、これがどこまで血肉化されるのか、沖縄や原発再稼働や日中韓連帯、WSF(世界社会フォーラム)など
グローバルな社会運動ネットワークに参画できるかなど、今後への展開・持続性を見て評価すべきでしょう。

【2 「安部談話」でなぜ内閣支持率が下げ止まり、回復しえたのか】
政治学者として本サイトは、内閣支持率20%台への世論の転換が反対運動の鍵だと論じてきましたが、残念ながらそれは、
実現しませんでした。30%台まで落ちた世論調査はありましたが、法案への疑問・反対増大に比して、内閣支持率・政党支持
率は大きく動きませんでした。特に8月14日の戦後70年「安部談話」により一時的に内閣支持率がアップしたとき、「15年安保」
の社会運動は、「60年安保」と異なる軌道に入りました。丸山真男の60年「復初の説」に相当したのが、15年憲法調査会におけ
る憲法学者3人の集団的自衛権違憲発言にあったとすれば、戦後70年「安部談話」でなぜ内閣支持率が下げ止まり、回復しえ
たのかを、冷静に考える必要があるでしょう。(略)

「新たなる戦前」にあっては、戦後70年ばかりでなく、20世紀世界の中でのアジアと日本の動き全体を、深刻に振り返らざるをえ
ません。なにしろ冗長な「安部首相談話」は、「圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄
せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち
立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」と始
まるのですから。これを全面的に論じるには一書を必要としますが、日清・日露戦争期に日英同盟、第一次世界大戦から第二
次世界大戦期に日独伊枢軸に入って敗戦、被占領から70年をかけて日米同盟を完成してきた軍事・外交上の軌跡を、忘れる
わけにはいきません。いや加害者日本人が世代交代して忘れても、侵略された人々の体験は、受け継がれています。

「安部談話」の「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を
背負わせてはなりません」は、問題の核心です。拙著『日本の社会主義ーー原爆反対・原発推進の論理』(岩波現代全書)の末
尾で、日本人の戦後平和意識に潜む問題点として、.▲献△悗寮鐐萓嫻ぁΣ坦下坩媼韻侶臟 ↓経済成長に従属した「紛
争巻き込まれ拒否意識」、2縄の忘却、じ渋玄匆饉腟舛悗諒刃太力幻想、ジ暁反対と原発推進を使い分ける二枚舌
の「被爆国」、を指摘しました。それらが受け継がれたまま、新たな戦争に入ることをおそれます。(加藤哲郎 2015年10月1日)

【山中人間話】

以下、省略。下記をご参照ください。
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-1561.html


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/



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