[CML 039990] 今日の言葉 ――韓国で、いま、梶村秀樹を読むということは、「植民地近代化論」との闘いだろうと思います。日本側の「植民地主義開き直り」、「歴史修正主義」に呼応して、韓国でも「植民地近代化論」が強まっています。

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2015年 10月 4日 (日) 19:15:31 JST


【度し難い、思想の腐敗の腐敗】
私は歴史学者ではないので、梶村さんのことを知ったときには、既に亡くなっていました。後に少しずつ読んできました。残念
ながら、梶村さんにきちんと学んだとはいえません。韓国で、いま、梶村さんを読むということは、「植民地近代化論」との闘い
だろうと思います。

日本側の「植民地主義開き直り」、「歴史修正主義」、要するに「帝国史観」に呼応して、韓国でも「植民地近代化論」が強まっ
ています。朴裕河は、うまく立ち回っていますが、実体は「植民地解放闘争を非難する」ことに主眼を置いています。朝日新聞、
和田春樹、大沼保昭をはじめとするエセ知識人たちが朴裕河をひたすら持ち上げるのもよくわかります。それだけではありま
せん。「慰安婦」問題の解決を求めて20年頑張ってきたはずの人の中にも、今年になって、「和田春樹先生は誠実だ」などと、
文字通り異常で、狂った発言が出ています。度し難い、思想の腐敗の腐敗です。人間に対する侮辱です。

結局、日本人のほとんどは梶村秀樹さんの著作を読む能力がない、のでしょう。歴史に向き合うための基本的立場をきちん
と理解すること、自らの責任を徹底して問い詰めること、いかなる事実からも逃げることなく、歴史と歴史学の総体を把握する
こと、私で言えば、権利の主体と責任の主体を明らかにして、法の本質を解明すること、です。日本人のかなり多くには、こう
した当たり前のことを求めることが不可能なように、思えてきます。そう言ってあきらめるわけにもいきませんが。
                                                           (前田朗 2015年10月2日)

      【補記:「飛田雄一さんの前田さんへの返信」から】
      梶村秀樹研究の本が、韓国でも出版されていますが、その筆者のひとりからいただきました。むくげの会で1970年
      代に梶村秀樹さんの講演会を開いており、最近、その講演録を韓国の人々に見ていただこうをホームページにアッ
      プしました。ご覧いただければ幸いです。むくげ通信目次集から探せます。 


      梶村秀樹
      27号(1974年11月23 日)
      ・講演録 梶村秀樹「解放後の朝鮮 -1945年8~9月を中心に-」
      26号(1974年9月22 日)
      ・講演録 梶村秀樹「朝鮮における資本主義萌芽の問題」


東本高志@大分
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