[CML 040877] IK改憲重要情報(120)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2015年 11月 29日 (日) 17:55:57 JST


IK改憲重要情報(120)[2015年11月29日]

私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所電話
03-6914-3844,FAX03-6914-3884

河内が参加している「南シナ海問題署名運動」のサイトは以下のとおりです。
http://www.southcs.org/
___________________
 (以下の見解は、河内個人の見解です。市川の見解は、必ずしも河内の見解と同一
ではありません。御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。)

   朝日新聞は見解を変えたのか?

 私は朝日新聞の愛読者ではありませんが、朝日新聞が日本の政治に大きな影響を与
えていることは、よく知っているつもりです。それで、朝日新聞の南シナ海問題につ
いての見解につき一言、言いたいのです。
 朝日新聞は、アメリカが航行の自由作戦に踏み切った後の10月28日の社説で、「事
態をエスカレートさせず、説明通りの目的に沿うものなら、米国の主張は支持でき
る」と書きました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12038216.html?rm=150

  朝日新聞の見解は、アメリカの航行の自由作戦にひそむアメリカの意図を見逃し、
中国が屈服するまでにあった戦争の危険に目をつむり、中国をきびしく批判してきた
見解に知らん顔をしてきた自己の合理化をはかるものです。なによりも、このような
見解では、再び南シナ海で高まっている戦争の危険を国民に知らせるという報道機関
の使命を果たすことは、できません。

 朝日新聞は、11月21日の社説で、「独断で、ルール変更をめざす中国の行動は容認
できるものではなく、首相の[航行の自由作戦]支持表明は理解できる」と書きまし
た。
 しかし、朝日新聞は、南シナ海問題についての平和的解決をめざす方策や努力につ
いて、どれだけ報道してきたというのでしょうか。そういう報道の努力ぬきに、「理
解できる」と書いても、現状容認の意思表明にすぎないのではないでしょうか。
 朝日新聞は、自衛隊の南シナ海派遣に関連して「何を、どこまでするのか。国民的
な議論が欠かせない」と書いていますが、アメリカの航行の自由作戦を支持したうえ
でこのように書いても、どれだけの意味があるのでしょうか。なぜ、自衛隊の南シナ
海派遣の問題について、朝日新聞で、もっとキャンペーンを張ろうとしないのでしょ
うか。また、南シナ海問題を通じてのアメリカと日本の行動が、東南アジア諸国に対
する覇権の確立につながりかねないということに、なぜ目が向けられないのでしょう
か。
 私は、朝日新聞が、南シナ海問題で闘う姿勢を弱めようとしているのではないかと
心配なのです。
 自衛隊の司令官が「命令あれば南シナ海での活動も可能」と言明しました。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2643574.html

    アメリカ国内の見解
 アメリカの保守派の重鎮マケイン議員が、これまでの「航行の自由作戦」には満足
できないという見解を表明しました。これは、オバマ大統領に対する
強力なプレッシャーになるでしょう。私は2016年が大統領選挙の年なので、大統領選
挙が南シナ海問題にどのような影響をあたえるか、注目しています。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12084362.html?rm=149

       中国国内の動き

 私が、アメリカの第2回目の航行の自由作戦が戦争を招く可能性に注目し、警鐘を
乱打している最大の理由は、中国の国内の動きにあります。
 習近平外交が失敗し、中国が国際的に孤立しつつあることは、中国首脳部はもちろ
ん、中国民衆のなかに広まりつつあります。中国のなかでは、「だから、もっと強硬
な外交を」というふうに進むからこわいのです。
  宮崎正弘氏が、中国共産党内の外事工作領導小組が内部報告文書で「(9月の習近
平訪米は){}小平以来、最大の外交失敗だった」と総括しているというニュースを伝
えています。
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshi2_99/34363176.html

 中国国内で反日気運が高まっているというニュースもあります。
http://www.news-postseven.com/archives/20151128_367259.html

    本の紹介

 私は、最近、西原正監修 平和安全保障研究所編「対立深まる南シナ海 進む日米
越比協力」(朝雲新聞社)という本を入手しました。東南アジアの情勢を丁寧に分析
してあるよい本ですが、残念ながら今年の秋の激動には分析が及んでいません。しか
し、いつかは振り返られなければならない本とは言えると思います。

_________________
            以上

 




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