[CML 040809] 世界、現今の世界情勢から見た「9条改憲阻止の会」結成10周年の意義について、雑駁な覚え書き(メモ)を提出いたします。  塩見孝也

塩見孝也 rsr80930 at nifty.com
2015年 11月 26日 (木) 05:26:55 JST


世界、現今の世界情勢から見た「9条改憲阻止の会」結成10周年の意義について、雑駁な覚え書き(メモ)を提出いたします。  塩見孝也

来年は「9条改憲阻止の会」10周年の年です。ここでは、この10周年を記念する意義について、現今の世界、世界情勢から見ての雑駁な覚書を提出してみます。(2015年、11月7日)   
 
 覚書の項目の諸点
(1) 中国発世界恐慌は世界資本主義において脱出不能で、甚大なる資本主義の全般的
危機をますます促進してゆくであろう。
 以上を踏まえつつ、金融資本主導の新自由主義グローバリズムの表の顔と裏の顔、建前と実質があることをしっかりと捉えぬこう。 この両面を見つつ、表の顔については一応の評価をしつ 
つ、裏の顔、グローバリズムの有す本質、基本矛盾、偽善性を炙りだし、ここに立脚し、世界社会革命を推進してゆかなければなりません。
 (2)グローバリズム世界の錯綜としながら流動化し、解体化する諸現象に、右顧左眄、一喜一憂、右往左往せず、革命的マルクス主義の世界観を持ってこの世界を根底から転覆する思想・理論闘争を準備しよう。
 (3)マルクス思想・世界観の構成要素、<資本主義批判>・<共産主義論>・<過渡期社会論>の思想的・理論的原点を踏まえなおそう。そこから、<過渡期世界論(過渡期世界認識)>が唯物史観に沿った、もっとも正しい世界史認識であることを確信しよう。
 (4)過渡期世界において<攻勢の段階>が顕れ始めていること。この攻勢の中心機軸を確定しなければなりません。それは、グローバリズム資本主義と真正面から向かい合い、労働運動と労働者の階級的形成を促進してゆきながら、資本主義の現在直下で、合法ぎりぎりの線を最大限守りつつ、労働者が<資本を統制>し、<自主管理>し、<資本主義を構造的に改革、社会革命>してゆく布陣を敷いて行くことです。
 (5)「9条改憲阻止」を旗じるしにして、「徳高き、信義ある、エコロジカルで福祉的な自主日本を!」を目指して行こう。日本民衆・国民(その一部を形成する「会」は)世界の前衛足り得る可能性を有していること。このことを確信し奮闘しよう。

● 1、 リーマン世界恐慌・世界経済停滞の唯一の防波堤であった中国において、過剰生産恐慌が勃発した以上、世界資本主義の<死の苦悶><痙攣><周期的恐慌と最終的な大崩落>――<資本主義の全般的危機>は避けがたい。紆余曲折、一進一退はあるにしても、資本主義の<全般的危機>は長期的視野から見れば、今や、資本主義は没落期に入った、と捉えられます。 
 言語矛盾も良いところの<金融資本が主導する新自由主義のグローバリズム>は、<植民地なき帝国主義(資本主義)>であり、かつてのような<植民地><帝国主義国民国家><帝国主義軍隊>の三位一体でワンセットをなし、超過利潤の暴利をむさぼる資本蓄積の様式を喪失しています。もっとも整備された世界統一市場を舞台として、市場競争で利潤を得る蓄積方式では、かつてのような暴利を 貪るこ 
とは出来ず、利潤率は傾向的に低落して行きます。
 このようなグローバリズムの蓄積方式を、平言葉で、建前的にスローガン化したものが、「相互依存」「共存・共栄」・「互恵・互助」であり、「平和共存―平和競争―極力の権力の独裁制反対・民主化・革新」等だといえます。
 このことを、別の言葉で言えば、資本主義が世界的規模で、確固たる中心機軸がないまま、世界恐慌対策として「ニューディール」政策を採用して行かんとしている、とも捉えられます。
  しかし、実際のグローバリズムは、表の看板と裏腹に、裏の顔として以下4点のような本質的な基本的矛盾、弱点、偽善性を孕んでいます。
 a、 世界の危機を過度に演出し、民衆の不安を煽り、保守化せしめつつ、このことを通じつつ、金融資本が主導する新自由主義のグローバリズムの受け入れを観念させんとします。そうすることで、交換価値、貨幣を物神化する、拝金主義がしょうけつさせ、人々の人間的価値を、労働(時間)を規準とせず、カネの多寡で人が人を支配する関係性をかつてないほどに深めさせます。
 b、人の人に対する搾取を更に強化し、 階級間の格差化を更に推進して行きます。 

 c, 国家間の格差化が推進します。
 d, 非人間的な残酷極まる局地戦を果てしなく継続せんとし、軍需経済、「死の商人」経済が経済の可なりなウエイトを占めるようになる。
 
  もう一つ、特別に注意を払わなければ政治が浮上していることにも留意すべきです。 

 グローバリズムのこの胡散臭さ、偽善性にイラつき、ぶっ飛んでしまい、それ以上に反動的で悪質、悪徳な、グローバリズムの鬼っ子的な位置を占める、最極保守ともいえる政治が登場することです。この政治はグローバリズムに対してブロック化、冷戦復活、はたまたは1930年代型政治の復活も厭いません。一時期の安倍の「戦後レジームの清算」や現ロシア・プーチンの「民族浄化」で「レコンキスタ」を狙う対ウクライナ政治、この政治の延長としてのアサド・シリア政権支援の空爆などの政治のことです。 このような政治は、決して世界政治 
・経済の主流にはなれませんが、僕等は、特殊に注意を払ってゆくべきでしょう。
●2、錯綜とし、ドラスチックに流動し、解体化して行きつつある、金融資本主導の新自由主義グローバリズム世界に、右顧左眄、一喜一憂、右往左往せず、革命的マルクス主義の世界観を持って根底からグローバリズム世界を撃って行く思想・理論闘争を推進してゆこう。
 日帝打倒を基本戦略として堅守しつつ、自由主義帝国主義と官僚制国家資本主義を同時に撃とう。
 世界・各国プロレタリアートは、「アメリカが駄目なら中国、その中国が駄目なら再びアメリカへ」というような具合に「資本主義世界の領導国が、いずれか」などといった軽めの発想に陥ることなくアメリカ・中国両者を同時に撃ちつつ、グローバリズム資本主義の総体を批判、揚棄してゆく、もっともラジカルでインターナショナルな政治、革命的第3極潮流を創出してゆこう。
 この世界革命の旗じるしは対象批判の武器としては、マルクス<資本主義批判>を復権してゆくことであり、主体の側の思想としては、あくまで、「民衆、人間の命と自主性を最高尊貴」し、「何よりも戦争を徹底否定する」反戦争・世界平和の追求を前提としなければなければなりません。
 或いは、階級と人類の利益を、民族・国家の利益に優先させる道を歩まねばなりません。
 キューバはこの階級と人類の利益を、民族の利益に優先させる自力更生の道を歩み続けています。核武装などしなくとも、人民の確固たる団結があれば、決して、壊滅させられず、侵略・反革命を跳ね返し、主権を守り通せることをキューバは実証して見せてくれています。
 これに反して、中国は、東南アジア海洋で、南沙、西沙の岩礁を領土と勝手に定め、勝軍事基地化しつつあります。又東北アジア海洋でも、「尖閣列島」を領土と定め、この問題を共産党と国家、軍の「核心中の核心問題」と言い、艦船を巡回させ続けている。
 この政策は、中国グローバリズムにとってすら、まったく不要で無益な間違った、まったく愚かな判断と言えます。この愚行の根底には<大中華民族主義>が座っています。
 「尖閣列島」問題では、「日本側(野田政権やその後の安倍政権)」が先に国有化した点で決定的過ちを犯しましたが、南沙、西沙の領土・領海問題では、中国の方がまったくの近隣や世界政治・経済の関係のバランスを無視し、傍若無人な過ちを犯していると言えます。中国は、数ある過ちの中でも、もっとも目立つような、このような拡張主義・覇権主義の領土・領海問題に対する態度を先ずもって早急に改めるべきです。
●3、マルクス(エンゲルス)を創設者とする、マルクス主義の<資本主義批判>、<共産主義論>と<過渡期社会論>の原則を守り抜いて行こう。 <過渡期世界論>の世界史認識の正しさを確信し 
よう
 資本主義は、いつも、スターリン主義とマルクス主義を混同させることで、マルクス主義を抹殺してきましたが、革命的マルクス主義はこの風潮が跋扈する度ごとに、不死鳥の如く蘇ってきました。現今の時代もそうです。僕らはマルクス(エンゲルス)思想・理論・世界観の原点に立ちかえり、マルクス<資本主義批判>、<共産主義論>、<過渡期社会論>を再確認し、復権して行くべきであろう。
  イ、「労働が必要に迫られたものではなく、生命が泉のように噴出してゆくような」労働となる共同体
  ロ、「一人の自由が万人の自由の条件となる」ような世界。「自由な人間の連合した共同体社会」
  ハ、三大分業である精神労働と肉体労働、工業と農業、都市と農村の分業を始めとするあらゆる分業からの矛盾を超えた<全面的に発達した人間>を目指す社会。
  ニ、共産主義には二つの段階がある。「共産主義の低い段階」である、「能力に応じて働き、労働時間に応じて受け取る」社会主義とこの段階を経て到達する「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」「共産主義の高い段階」です。 資本 
主義の未発達な社会で実現されたプロレタリア革命はマルクスが「ゴータ綱領批判」で、展開・規定した社会主義前段階の「過渡期社会」」と言えます。このような「過渡期社会」社会では、マルクスが定めた過渡期の原則を守ってゆくべきでしょう。
  ホ、ロシア10月革命以降、国際プロレタリアートの階級形成は、進展し、対象と主体の両面が合わさって、各国毎に分断されて、進行するのではなく、有機的に単一に結び合うような、「資本主義から社会主義に移行する」世界的規模で世界史の時代、すなわち<過渡期世界>の時代へと入って行きました。そして、この<過渡期世界>は、現代にあっては、一進一退、紆余曲折あるにしても、長期的視野から見れば、資本主義の全般的危機が深化し、国際プロレタリアートの攻勢が必然化してゆく時代と規定しえます。
●4、このような時代は、民衆の側からすれば、攻勢の段階と言えます。現代過渡期世界の変革の基本戦略の機軸に、<資本主義の構造改革>を、資本主義存命の現在直下で、労働者の階級的形成を要としつつ、暫時にですが、能動的に実現してゆく戦略が必要とされます。
 世界では、スターリン主義は、唯生産力主義の中国のような国やスターリン主義そのものような国も未だに残っていますが、他方で、マルクスが提示した「過渡期社会」の基本原則を一貫して守り抜いているようなキューバのような国も健在です。
 資本主義の全般的危機が深まっているような現今の時代、僕等は、「過渡期世界」認識を持って「世界同時革命」を堅持してゆきつつも、 あの60年代70年代から半世紀もたっているのです 
から、その間の変化に適応しつつ、変革の在り様、形態については新たに創造してゆかなければなりません。
 何よりも戦争に反対し、世界平和、民主主義、生活防衛、環境防衛と自然循環エネルギー確保の課題を果たしてゆかなければなりません。 この方向で、自主管理型の世界社会主義を世界的規模 
で創出してゆくことを目指し、グローバリズム資本主義の現在直下で、資本主義の構造的改革、革新、変革、社会革命を目指すべきでしよう。
 政治闘争(機動戦)と生活を中心とする経済闘争(陣地戦)を結合し、資本主義を斬新的に変革し、最後には廃止する、より広いパラダイム、世界コンミューン創出のより広義な陣地戦(現代世界革命)を追求してゆくべきとおもいます。このような広義の陣地戦戦略の中に、各種のスターリン主義おも包摂し、変革してゆかなければなりません。
●5、憲法9条を機軸にし、<徳高き信義ある福祉と環境の自主日本>を戦略的方向性堅持してゆこう。
 我が日本国は憲法第九条を持つ。この第9条を土台にして活かして行くこと。この9条でインターナショナリズムを貫いて行けます。もって「徳高き信義ある、エコロジカルで福祉豊かな自主的な日本」を世界に先き駆けて創造して行けます。
 この国は、資本主義私有財産制を基本としていることからして、この良き憲法を土台にし、この成果を活かして、将来、更に良い憲法である社会主義憲法(人民、人間が中心となる自主管理型の社会)に改正する課題を抱えています。しかし、この未来課題は、現憲法が定める改憲の規定に沿って、国民投票を持ってそうすべきである。たとえ、「下から」であっても、こっそりと、強権的、行政主義的にやる過ちを犯してはなりません。
・ 法制化された安保(戦争)法に反対し続けること。原発再稼動、普天間基地の辺野古への移転、TPP、消費税10%増税反対する。
・ 来年参院選での反「戦争法」での全野党共闘を!



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