[CML 040808] 「イスラム国」(と金融資本主導の新自由主義グローバリズ資本主義)を批判する。 覚え書き      塩見孝也

塩見孝也 rsr80930 at nifty.com
2015年 11月 26日 (木) 05:15:55 JST


「イスラム国」(と金融資本主導の新自由主義グローバリズ資本主義)を批判する。 覚え書き      塩見孝也編集する
2015年11月22日05:56  162 view.1、 内容なき神、宗教(イスラム)を振りかざす反民衆、人民を殺害することも意に介さない非合理・反知性主義、神秘主義。まともな世界観なき邪教と言いえるのではないか?
 マルクス・唯物史観によれば、資本主義までの、人類史は、<人類の自然史>の時代であり、資本主義が世界プロレタリア社会主義革命によって終焉し、そこから、<真の人類史>が始まる、とする。これは、人類のこれまでの歴史を<自然史>として捉え、それを、世界的、世界史的に総括・綜合した文明を築く事を意味します。それは、決して、イスラムの復活を推進力ととするものでは、全くありません。 この<過渡期世界>に於いて、このような歴史の奔流とは違って、人類はいろんな隘路に遭遇し、中には、人類を暗黒の世界に迷い込まそうとする世界観・哲学・思想を持った政治勢力も現れます。ISもその一つと言えます。
 イスラムも、この「真の人類史」に役立つ文明かも知れないが、ISなどを、そうだとするのは、世界・世界史の展開を理解し得ない、禍々(まがまが)しい限りの謬論といわなければならない。
2、 「十字軍に対する、イスラム主義」の「聖戦論」は単なる現象論のシェーマに過ぎず、人騙しの虚構のスローガンである。 サラディーンの頃は、イスラムの文明、科学はヨーロッパを凌駕する面が多々あった。今、それがあるであろうか?
 サミエル・ハンチントンは、十数年前に「文明の衝突」を書いたが、これは、アメリカ帝国主義が仕掛けた人騙しの、資本主義の千年王国を前提とする、間違った文明論、歴史観であリます。これに乗せられてはならない。現代では「十字軍に対するイスラムの聖戦」論は、まったく貧相決まりないまがいモノである以上に、ペテン師たちが想いつく、珍奇極まる大道芸の口上の類と言える。
 現在の主としてヨーロッパ・アメリカとアラブの矛盾は、決して泥沼と化しつつある宗教対宗教の対立・宗教戦争ではない、金融資本主導の新自由主義のグローバリズム資本主義と国際プロレタリアートを中心とする人民の世界的規模の世界主義・人類共同体を目指す階級闘争であり、資本主義打倒の社会革命である。 それが、「イスラムの衣」を被っている段階と言えます。
 人民殺しを「聖戦」などとするのは、浅はかで、愚かな、やがては消滅する謬論も良い所の代物である。やがては、この「衣」をアラブ民衆は脱ぎ捨てて進んで行くでしょう。
 それにしても、唯物論であろうと観念論であろうと、人民、人間(それを社会的に実現する自主性・社会的共同性)を最高に尊貴しない哲学・世界観が変革の力となった歴史が、これまであったであろうか。
3、女性差別(男性絶対主義)、奴隷制の復活の批判は、僕等が決して、譲れぬ原則に位置する思想立場である。彼等は、女性を略奪し、暴虐する。これが、「聖戦」などと言えるであろうか。
 ISとその他のイスラム宗派を厳格に区別すべき。
4、「反米・反ヨーロッパ」の<聖戦>論は、身勝手極まる欧米人民への殺人行為によるこけおどしの挑発と言える。 アルカイーダに対しても、僕は批判的ではあるが、それでも、彼等は、アメリカ権力中枢を攻撃し、執権勢力と民衆を区別するところがあった。ところが、ISにはこれが、微塵もないのである。これでは、テロをやればやるほど、孤立してゆく。
5、 「アラブの春」が鎮圧されて以降のアラブの反動化情況(エジプトでの米欧よりの軍事独裁政権の成立、イラク占領とフセイン処刑、エジプトのムバラクの死刑中止)閉塞状況からこのような非合理、反知性主義が生まれた、と言える。アラブ「マルクス主義」とされて来た<スターリン主義(エジプト・イラク・シリア)>のバース党政治の破産でもある。シリア・アサドの独裁政治の破産である。
6、 戦略・戦術なきテロリズムの宗派主義集団。他のイスラム宗派や他の宗教、宗教的世界観以外の唯物弁証法・唯物史観の世界観を持つ、--例えば、その代表としてのマルクス主義者、-ー民衆との没交渉、独善主義。国際主義、インターナショナリズムの否定、パレスチナ連帯の大義もない。パレスチナ人の不屈の現在でも継続されるインティファーダ(大衆蜂起)の継続。僕等は依然としてこの基準を忘れてはならない。ところが、彼等がパラスチナ連帯を掲げるのを一回も見たことも、聞いたこともない。
 「アルカイーダ(僕は批判しているが)」などよりも遥かに幼稚である。石油資源を確保している。人質料からの収入。それも、そろそろ底を尽きはじめているのではないのかな。
7、国際金融資本主導の新自由主義グローバリズム帝国主義は、彼等を極力利用しつつ局
地戦を長期化し、中東・アフリカ支配を強める作戦を取っている。プーチン・ロシアの政治はシリア・アサド擁護の空爆で孤立しかかっていたが、今回の挑発的テロで、忌々しくも、孤立から脱出した。
 暫く、残酷極まる泥沼の局地戦が続いてゆくであろう。
 反動的なウクライナ政治=<民族浄化>政治は遅かれ、早かれ破産する。このような民族浄化政治の延長・拡張としての対IP局地戦争は、第3次世界大戦がやれないことの代替物としてありますが、このようなプーチンや国際グローバリズム資本主義が想定、画策する<局地戦>は、これまで混住していた諸民族が<浄化されて>、<一つの場所>に集まる民族となり、互いを果てしなく憎悪し合い、抹殺し合うまで闘わんとする。20年前続けられた、ユーゴ連邦解体を目的としたボスニア・ヘルシェゴビナでの<民族浄化>戦争の変形と言えます。
 ここでは、大国(アメリカ、EU(ドイツ勢力下のクロアチアや、ロシア)の思惑、利権を背景にした「死の商人」達が暗躍し、大儲けしたのである。<民族浄化>主義は、現在、ウクライナ(クリミヤに集中的だが、そこだけではない)で取っているプーチンのレコンキスタ政治(旧ロシア領や旧ソ連圏の領土の失地回復運動)でもあります。
 泥沼の沼地的局地戦の継続で儲けること。テロを逆手にとって今回の反テロリズム,狂騒劇を演じつつ、すぐ一挙に決着つけるようなことをせず、悪無限的に局地戦を継続してゆく戦略をとるであろう。長期化した方が連中にとっては、都合が良いのである。プーチンはこのIS国の挑発的なフランスでのテロ行動で孤立を免れた。
 オランド・フランス軍需産業は、アラブ首長国連邦にすかさず爆撃30機をを売り込んだ。
8、国際グローバリズム資本主義は、IS国の挑発を通じて、相当なウエイトを持つIS打倒の有利な政治局面を見出しつつある。これは、リーマン世界恐慌に続く、中国発の世界過剰生産恐慌からの格好の脱出策の一つでもあります。
9、在ヨーロッパのイスラム教徒、アラブ人の孤立。難民支援運動の一頓座する。
 メディアに見られる屈折に屈折を重ねた反テロリズム狂騒劇にはうんざりします。 国際資本主義の屈折に屈折をかねる欧米資本主義(+ロシアの)「反IS」の大合唱といえます。
10、革命的マルクス主義の世界観・戦略―戦術に確信を持とう。革命的マルクス主義に基づくアラブ同時革命>にこそ展望がある。(エジプト、エジプト・プロレタリアートに展望があるのな?!)
 昨年、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんに見習おう。彼女は、イスラムの未来、出口は社会主義であるといっている。



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