[CML 040715] Re: 韓国検察、朴裕河を名誉毀損罪で起訴

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2015年 11月 20日 (金) 09:50:42 JST


前田 朗です。
11月20日

東本さん

ご意見ありがとうございます。

澤藤弁護士のような人たちが、ヘイト・スピーチを容認・放置しているのです。

「不愉快ではあったが、このような書物を取り締まるべきだとか、著者を処罰せ
よとはまったく思わなかった。」というのは、正直な意見です。自分は被害を受
けていないから、「放っておけ」と言えるのです。

ヘイト・スピーチや差別表現は、対等な市民の間の関係ではなく、社会的に差別
構造があるなかで行われる、主にマジョリティによるマイノリティに対する差別
と暴力の煽動です。

同じヘイト・スピーチや差別表現を目にし、耳にしても、マジョリティは何も感
じません。被害がないからです。マイノリティは被害を受け、人間の尊厳を侵害
され、時に生存権を奪われます。

仮に在日朝鮮人が「日本人は出ていけ」と叫んでも、何も被害は生まれません。
圧倒的多数派であって権力を持っている日本人が「朝鮮人は出ていけ」と叫べば、
朝鮮人の自由と権利、人間の尊厳が侵害され、生命の危機すら感じるのです。

この差異を無視して「表現の自由」と唱えるのは、日本国憲法を理解していない
からです。澤藤さんだけでなく、多くの憲法学者や弁護士も日本国憲法13条と
14を無視し、12条も無視して、21条の表現の自由だけを唱えます。何も考
えていないからでしょう。

澤藤さんの意見は「マジョリティの表現の自由を守れ。マイノリティには表現の
自由も生存権も保障する必要はない」と言っているのと変わりません。

(朴裕河の本がヘイト・スピーチだと主張しているわけではありません。)

ではまた。


----- Original Message -----
> 前田さん
> 
> この件については、弁護士の澤藤統一郎さんが「表現の自由」という民主主義
の根幹的な理念を擁護する立場から韓国社会の
> 非寛容を憂い、反対を表明しています。
> 
> ・「帝国の慰安婦」著者の起訴に韓国社会の非寛容を惜しむ(澤藤統一郎の憲
法日記 
> 2015年11月19日)
> http://article9.jp/wordpress/?p=5937
> 
> 上記で澤藤統一郎さんは次のように言っています。
> 
>       「朴裕河の「帝国の慰安婦」の日本語版にはざっと目を通して、
読後感は不愉快なものだった。不愉快ではあったが、
>       このような書物を取り締まるべきだとか、著者を処罰せよはまっ
たく思わなかった。よもや起訴に至るとは。学ぶべき
>       ものが多くあるとの印象が深かった韓国社会の不寛容の一面を見
せられて残念でならない。
> 
>       もちろん、私は日本軍による戦時性暴力は徹底して糾弾されなけ
ればならないと思っている。被害者に寄り添う姿勢
>       なく、どこの国にもあったことと一般化することによって、旧日
本軍の責任を稀薄化することにも強く反対する。しかし、
>       それでも見解を異にする言論を権力的に押さえつけてよいとは思
わない。当然のことながら、私が反対する内容の言
>       論にも、表現の自由を認めねばならない。」
> 
> 私も朴裕河の論理には批判があります。韓国とは逆にこのニッポンにおいては
朴裕河の著書は評価され、最近立て続けに毎日
> 新聞社主催の第27回アジア・太平洋賞特別賞や石橋湛山記念早稲田ジャーナ
リズム大賞文化貢献部門大賞などを受賞してい
> ます。私はそうしたニッポンの朴裕河評価の風潮はこのニッポンの現代思潮の
右傾化の風潮と無関係ではありえない。そう思っ
> て彼女の著書『帝国の慰安婦』の受賞をこのニッポンの右傾化の風潮とあわせ
て強く批判してきました。
> 
> が、それでも、「表現の自由」を権力的に抑え込むことには私も反対です。民
主主義の理念に反することだと思っています。その
> 民主主義の理念を擁護しえない者は権力にたやすく操られる者に堕してしまう
でしょう。「権力の罠」はそのようにして仕掛けられ
> るのでもあります。戦前、私たちの先輩の多くはその罠にはまりました。同じ
過ちは繰り返してはならないだろうと思います。
> 
> 私は澤藤統一郎さんの論を支持します。
> 
> 
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
> 
> 
> From: maeda at zokei.ac.jp
> Sent: Thursday, November 19, 2015 11:25 PM
> To: pmn ; 市民のML ; 無防備地域運動 ; all-rentai ; vaww-rac ; erd-net ;
> wam_ml
> Subject: [CML 040705] 韓国検察、朴裕河を名誉毀損罪で起訴
> 前田 朗です。
> 11月19日
> 
> 朝日新聞夕刊に掲載されています。
> 
> 韓国検察、「帝国の慰安婦」著者を在宅起訴 名誉毀損罪
> http://www.asahi.com/articles/ASHCM347THCMUHBI00Y.html
> 
> 韓国刑法についての知識がないため、ちゃんとしたコメントはできません。
> 
> 感想のみ。
> 
> 『帝国の慰安婦』は、歴史の記録と創作の違いを無視したデタラメ本です。
> 
> 日本の責任逃れに加担する「韓国版歴史偽造」の朴裕河に対する批判は必須不
可
> 欠です。
> 
> 世界の植民地解放闘争に対する侮辱本ですから。
> 
> 朴裕河が、自分の本が日本で評価されたと自慢しているところが凄いところで
す。
> 
> なお、朴裕河の本については下記参照。
> 
> 植民地解放闘争を矮小化する戦略――朴裕河『帝国の慰安婦――植民地支配と記憶
の
> 闘い』
> http://maeda-akira.blogspot.jp/2015/07/blog-post_13.html
> 
> 




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