[CML 040712] 原発右翼の東本さんが甲状腺がんと福島原発事故の関係を認めるのに果たして何年かかるのでしょうか?

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 11月 20日 (金) 07:47:15 JST


檜原転石です。

原発マフィアの御用科学者は確信犯的に“測り間違い”をする。こういう常識はウ
ソコキ悪徳企業のモンサントの手口(良心的科学者が排除されることも含む)を
見ていてもすぐ分かるわけですが・・・

★プースタイ博士の研究:百十日以上、遺伝子組み換えジャガイモを与えられた
ネズミは、身体及び肝臓と心臓の小型化、免疫機能の低下、さらに際立って脳が
小さかった
▼ウィリアム・イングドール 『マネーハンドラー ロックフェラーの完全支配
【アグリスーティカル(食糧・医薬)】編』 為清勝彦 ・訳/ 徳間書店 (2010/4/30)

第2章 GMOポテトを投与されたネズミの驚くべき姿
――科学的真実は葬られてている!

 「プースタイ問題」について、まずモンサントがクリントンに話をし、次にク
リントンがブレアに直接話を持ち込んだ。そしてブレアはローワットのジェイム
ズ所長に話をしたというわけだ。その24時間後にプースタイ博士は解雇され、
研究内容について口外することを禁止され、元同僚と話すこともできなくなっ
た。(引用おわり)




私の素朴な疑問はこうです──

 原発右翼の東本さんが甲状腺がんと福島原発事故の関係を認めるのに果たして
何年かかるのでしょうか?原発マフィアと東本さん、さてどっちが早く認めるの
でしょうか?

 また、科学ネタは間違いを書きやすい分野です。この記事の間違いも忌憚なく
指摘してください。

▼原爆は人体実験?「治療してしまってはもう研究自身ができなくなってしまうと
いうことですから、治療は一切しないということになっていました」〜第149回
小出裕章ジャーナル

2015年11月14日
http://www.rafjp.org/koidejournal/no149/

・・・

西谷:
このABCCのですね日本側の代表を務めた方に、重松さんという方がおられるんで
すが。この方はですね、チェルノブイリの原発事故の時に安全宣言を出したとい
うことなんですが、これ一体どういうことなんでしょうか?

小出さん:
まあ、重松さんという方、トータルで人間を評価するというのはあまり良いこと
ではないかもしれませんけれども、でもABCCにも深く関わり、IAEAにも深く関わ
り、いわゆる被爆者問題にも関わり、それも全ていわゆる国家の側からの要請を
担って関わってきた方ですので、いわゆる原子力の中心にいた方だった。

西谷:
 研究者の中心におられたわけでしょうか?

小出さん:
はい、そうです。

西谷:
なんか人格なき学問っていうのがありますけど。

小出さん:
そうですね。そんなふうに思ってしまいます。

西谷:
 思ってしまいますねえ。要は、このチェルノブイリの時に大したことないと
言ったので、現地の人も安心したということだったですもんねえ。

小出さん:
そうです。行って、重松さんなんかは「こんな被ばくではなんでもない」という
ことを言って歩いていたのですが、やがて甲状腺のがんが多発して、結局はIAEA
もチェルノブイリの事故のために甲状腺が多発したということを認めざるを得な
くなりました。
西谷:
そのチェルノブイリの事故の教訓を福島に活かさないかんのですが、福島でもな
んか似たようなことがありましたよねえ。

小出さん:
はい。今現在もそうですね。原子力を進めてきた人達は、福島で今、甲状腺がん
が多発しているのですけれども、それは被ばくとの因果関係がないというような
ことを主張しているわけです。ただまあ年が経てば、いずれにしても事実は明ら
かになるはずだと私は思います。

*****

 「歴史は繰り返す」というけど、ここは市民運動と関わりのある場ですが、同
じ事が起きている・・・。

 タバコだって疫学という科学を無視して、「タバコががんを引き起こす機序は
証明されていない」と言い張って喜んでいるトンデモがけっこういましたが、以
下がそのトンデモに与える機序を証明する仮説の1つです。納得するかどうかは
別問題ですが・・・。

▼[CML 033339] 体内原発のタバコの「ラジウム含有量 海水の10⁶~10⁷
倍」の意味
http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-August/033392.html

よって、福島原発事故後でも甲状腺がん発生との因果関係を否定する輩がいても
不思議ではないのですが・・・。もっともそれが全否定なのか、「発症率が10分の
1」の論文なら文句はないのかとかいうような細部までは分かりません。


★原発右翼の東本さん曰く──

先月の10月8日に岡山大学の津田敏秀教授(疫学)が日本外国特派員協会で記
者会見をして発表した「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」説について
は、その論の不確かさについて、同津田論文の不整合性を指摘する専門家(医
者、物理学者)の意見を紹介する形で翌日の9日付けで弊ブログに記事にしてい
ます。が、科学的な問題提起(私の紹介している専門家の意見の謂い)を科学的
なそれとして受けとめることができずにただ「脱放射能」至上主義とでもいうべ
き立場からいたずらに政治的(自身の歪んだ立論に固執するの謂い)に歪曲して
私を非難、誹謗する者が堪えませんでした。ただし、お決まりの顔ぶれの人たち
ですから怒るのもアホらしいので私は無視することにしています(私が真に怒っ
ているのは、そうした誹謗、中傷を誹謗、中傷とも認識できずにただ許容してい
る人たちです)。私はその後も同津田論文の問題点を指摘、解説する英語圏
の動画なども紹介しているのですが、反応は前と同様です。

*****

 東本さんと言えば、以下の珍奇な論理で小出裕章をトンデモ呼ばわりする本物
のトンデモです。

☆東本さんの投稿文──「過去の指標(基準値)」ではなく「過去の実測値」にす
ぎないものです。小出さんは、「今の基準値」』と「過去の実測値」を比較する
という論理のスリカエをして・・・」

 これについては、私の以下の記事を読めばトンデモぶりは簡単に分かるでしょ
う。 

▼[CML 039450] 原発右翼の東本さんは、なぜ反省も謝罪もしないのか?
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/39929203.html

 記事を繰り返せば──

 [たとえて言うなら、「地球は丸い」と言ったら、「地球は四角だ、デマ言う
な!」と10回以上も連発するようなものですが、この知的レベルの悪口が許さ
れるなら、知的レベル最悪の安倍晋三の解釈改憲クーデターもさほど悪くない気
もしてきます(笑)。かような人物が左翼の知的退廃を指摘するって、すごくな
い?]

 津田敏秀批判も良いのですが、東本さんの小出裕章批判を見ると全面否定が得
意のようですから、多分津田敏秀の全面否定なのでしょう。その根拠はといえば
、多分──小出裕章をトンデモと断定した勘違い思考法から見て──勘違いの思考で
のWBC検査の結果でしょう。しかし、甲状腺がんは主に放射性ヨウ素131が原
因ですし、半減期が短く、数ヶ月で検出できなくなるので、この頃のWBC検査
とは無関係です。よって万が一WBC検査での内部被曝ゼロを信じたとしても、
無関係ですから勘違いの確信を補強するものでもありませんが、勘違い思考では
十分補強材料になります。

 これについては、田島さんが指摘済みです。
★東本さん
必死ですね。
でも、せっかくかき集めてくださっても、
読みにくくて仕方ありませんよ。
読者のことを考えて読みやすく、などとは
考えないのですね、大先生気取りの御方は。

だいたい、
なんで現在もしくは最近のWBCのセシウムの値が、
甲状腺がんの否定になるんですか?
甲状腺に取り込まれる放射線ヨウ素とは、
核種がちがうし、物理的半減期もちがいますよ。

まさかキクマコ先生のみ教えだなんて言うんじゃないでしょうね?
キクマコ先生もガックリでしょう。
非科学の伝道師になってしまいます。
ni0615田島 拝

★ヨウ素-131(131I)
放射能ミニ知識	
http://www.cnic.jp/knowledge/4815

半減期 8.04日

崩壊方式
ベータ線を放出して、キセノン-131(131Xe)となる。ガンマ線が放出される。
・・・
この事故(引用者注:チェルノブイリ事故)では、30京ベクレル(3.0×1017Bq)
が放出された。その影響は大きかったが、顕著なものとして甲状腺がんの多発が
ある。事故の影響を小さくみようとする専門家も居たが、そのような人たちもこ
の事実は認めざるを得なかった。

★ヨウ素-129(129I)
放射能ミニ知識	
http://www.cnic.jp/knowledge/2595

半減期 1,570万年

崩壊方式
ベータ線を放出して、キセノン-129(129Xe)となる。低エネルギーのガンマ線が
放出される。

▼調査名: ヨウ素129 の測定を通じたヨウ素131 の土壌濃度マップの精緻化
http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat03/pdf04/1-4-9.pdf
・・・
(参考資料)
土壌中のヨウ素129 の測定を通じたヨウ素131 の推定
学習院大 村松康行
はじめに
福島原発事故において環境中に放出されたヨウ素131 は1.6×1017 Bq と推定され
ており(保安院)、放出核種の中ではキセノン133 に次いで量が多い。放射性ヨ
ウ素は甲状腺に濃縮され被曝をもたらすため、住民への初期被曝を評価する上で
各地点での降下量を調べることは大変重要である。しかし、131I は放出量とし
ては多かったが、半減期が8 日と短いため、数ヶ月で検出限界以下になった。そ
の為、放射性セシウムなどに比べ測定データが少ない。
一方、131I と同時に放出された129I は放出量こそ少ないが、半減期が1570 万
年と長いため、現在も検出可能である。そこで、ヨウ素129 を測定することで事
故当時のヨウ素131 の環境中でのレベルを推定できる可能性がある。
チェルノブイリ事故に際してもヨウ素129 は放出されており、129I/131I 比(原
子比)は事故時に換算すると12~23 程度である。
・・・
*****

保安院推定では福島原発事故では1.6×10の17乗 Bqのヨウ素131が放出。
チェルノブイリ事故では3.0×10の17乗Bqのヨウ素131が放出。

▼シリーズ:六ヶ所再処理のここが問題(7)
胎児や乳児を苦しめる人工の放射性ヨウ素
ヨウ素を大切に使うという人類進化の結果がもたらす皮肉な危険性
青森県はなぜわざわざヨウ素の影響を無視するのか
2008 年4 月14 日 美浜の会
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/rokkasho_series7.pdf
・・・
チェルノブイリ事故など原発事故では、放射性のヨウ素131がまず害を及ぼ
す。これは半減期が約8日と短く、短い期間に雨あられと放射線を照射するから
だ。その放射線(ベータ線)のエネルギーは、甲状腺という小さな器官にすべて吸
収される。甲状腺は大人で約20g、乳児ではわずか5g程度しかない。一般に
放射線による害を表す被ばく線量は、細胞が吸収した放射線エネルギーをその細
胞重量で割った値、すなわち細胞1g当たりの吸収エネルギーにほぼ比例する。
すなわち被ばく線量は、放射線エネルギーを吸収する器官の重量にほぼ反比例す
る。甲状腺のような小さな器官に吸収されるのだから放射性ヨウ素のもたらす被
ばく線量はきわめて大きい。まさにヨウ素が小さな甲状腺に集中することそれ自
体が、ヨウ素の危険性の根拠となる。さらに、甲状腺が人体にとってきわめて重
要な役割をもつことが被害を決定づける。

・・・

六ヶ所再処理工場から放出される放射性ヨウ素は主にヨウ素129とヨウ素
131である。ヨウ素131は半減期が8日でわりと早くなくなるが、ヨウ素
129は半減期が1570万年とべらぼうに長い。ほとんど衰えることなく蓄積
されていく。このような蓄積が魚類や貝類にどのような成長障害を引き起こすだ
ろうか。それを食べる人類や動物たちにどのような被害をもたらす
だろうか。このようなことは検討されたこともないに違いない。
******

 また主に放射性セシウム含む放射性物質についても「WBC検査では内部被曝
の正確な検査はできない」という科学的な常識は彼には無視されます。いや、そ
れ以前に、「あれだけの原発事故で住民の内部被曝が何で検出できない?」と彼
には素朴な疑問が湧かないことにまず驚きます。
 
 以下も再掲です──
★ ベンジャミン・フランクリン、トーマス・ジェファーソン、リンカーンなど
みんなが人種差別主義者なのですから、当時の科学者の論文も又、白人社会の偏
見に合うように、有色人種は白人より劣っている、という結論を導き出すために
科学を無意識にねじ曲げたというわけですが、具体的には[人種のランク付けを
したくて、頭蓋容量を量り続け、データを都合の良いように操作したモートン。
人相によるラック付けを正当化するためにカリカック一族の写真を修整したゴ
ダード。生得的知能を測れると思い知能テストをアメリカ軍の徴兵全員に課した
ヤーキーズ。シリル・バートが知能を単一の因子として数学的に正当化するさい
に犯した誤り。(スティーヴン・J・グールド追悼 書評・人間の測りまちがい
 高橋徹 http://www.jca.apc.org/inochi/euge/eugenics08.htm)]

  核・原発マフィアに貢献する今日の御用科学者も当然“測り間違い”をするわ
けで、当時も騙された人がいたように今日でもまんまと騙された人がいても不思
議ではありません。

  しかし普通の常識があれば、福島からかなり遠い地域でも事故後の食品汚染
が事故前のそれの1000倍以上もある状態で、”福島の子どもが内部被曝がゼ
ロ”という論文を信じることはないと思います。

  もう一つの別の“常識”、内部被ばくの研究者にとっての常識では、WBC検
査自体が、内部被ばくの実態を正確に評価するに耐えるものではない。よって検
査でゼロと出ても、もちろん安全を保証しない。御用学者の早野教授は「福島県
内の土壌の汚染から危惧されていた内部被ばくのレベルよりも、住民の実際の内
部被ばくの水準はかけ離れて低く、健康に影響がでる値では到底ない」などと断
言しているが、被ばくによる健康影響に安全しきい値など存在しないのは国際常識。

  かように、これだけ常識外な論文でも丸ごと信じてしまう人がいるのは、原
発災害を経験しながらも、放射性物質に関する知識を全く獲得しなかった人がい
るからで、ある意味この事態は恐ろしいことです。

  “無知を力”に私の投稿をデマ呼ばわりする前にやることがあるはずです。そ
う、いくつになっても勉強は必要なのです。
 
 

★・・・信じる者は確証バイアスをもちやすいからだ。確証バイアスとは、何が起
こっても、先入観を強めるようなかたちでその出来事を解釈する傾向 のこと
だ。信者は、信念を支持するような情報は拾い上げ、信念に矛盾する情報は捨て
去る。セラピストはとくにこの確証バイアスをもちやすい。なぜ なら彼らは、
自分の治療が効くのを見れば、感情的にも金銭的にも大いに見返りがあるから
だ。確証バイアスは、トルストイによる次の言葉にちなみ 「トルストイ・シン
ドローム」と呼ばれることがある。

 自慢げに人に教えたことや、人生のいしずえとしてきたことが、間違いだっ
た認めなければならないような事態になれば、たいがいの人は――こみ いった問
題をやすやすと理解できる人まで含めて――明々白々たる事実さえ認められないも
のだ。

(以上、サイモン・シン、エツァート・エルンスト『代替医療のトリック』(青
木薫・訳、新潮社)より引用

******

 日本では「血液型性格占い」というトンデモも流行っていますが、それも確証
バイアスの1つです。雨乞いも“雨が降るまでやり続けます”から、雨乞いすれば
必ず雨が降ります。


 繰り返します、私の素朴な疑問はこうです──

 原発右翼の東本さんが甲状腺がんと福島原発事故の関係を認めるのに果たして
何年かかるのでしょうか?原発マフィアと東本さん、さてどっちが早く認めるの
でしょうか?

※追記:どんなトンデモ言説でも「言った者が勝ち」で、一定の効果をもたらし
ます。よって原発右翼の東本さんの言説に触れたら、現実を直視するために必ず
小出裕章などの記事を読むことを薦めます。

▼2014/5/20更新

放射線管理区域(4万Bq/)に数百万人が、普通に暮らす
─という違法状態を直視すべき
京大原子炉実験所 小出 裕章さん

http://www.jimmin.com/htmldoc/151501.htm

▼中村隆市ブログ 「風の便り」
2014/06/20
子どもの甲状腺がん50人 疑い39人 リンパ節転移が多数
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-16617

子どもたちが何人甲状腺がんになっても「被曝の影響は考えにくい」で済ませて
しまう福島県と国。そして、そのコメントをそのまま報道するマスメディア。

甲状腺がんと福島原発事故の関係を認めるのに何年かかるのだろうか?

チェルノブイリ原発事故の後、IAEA(国際原子力機関)などが原発事故と甲
状腺がんの因果関係を認めたのは事故から10年後だった。それと同じことが福島
原発事故でも繰り返されている。
・・・

▼中村隆市ブログ 「風の便り」
2015/03/12
福島で育児 半数 「不安」 できるなら避難したい 24.6%
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-19515
・・・
福島原発事故の前から存在している法律
 *法律で定められた一般市民の被ばく限度は「年1ミリシーベルト」
 (放射線障害防止法)
 *病院のレントゲン室などの放射線管理区域は「年5.2ミリシーベルト」
 (放射線障害防止法)放射線管理区域では、18歳未満の就労が禁止され、飲食
も禁止されている。
 *原発等の労働者がガンや白血病で亡くなった場合の労災認定基準は年5ミリ
シーベルト以上
 (累計5.2ミリシーベルトで労災が認定されている)

日本赤十字社は、原子力災害時の医療救護の活動指針として、「累積被ばく線量
が1ミリシーベルトを超える恐れがあれば、退避する」としています。
・・・

▼ベラルーシにおけるチェルノブイリ原発事故後の

小児甲状腺ガンの現状

菅谷 昭,ユーリ・E・デミチク,エフゲニー・P・デミチク

国立甲状腺ガンセンター(ベラルーシ)

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Sgny-J.html

▼IPPNW情報
 電離放射線の危険について
2013年10月19日ドイツ、ウルム市で開催された専門家会議概要 

http://www.fukushima-disaster.de/fileadmin/user_upload/pdf/japanisch/Health_Effects_of_Ionizing_Radiation_Japanese.pdf
・・・
ウルム専門家会議の個別結論:  
 1)バックグラウンド放射線だけでも健康被害の引き起こされることは、疫学
的に証明されている。
 2)医療診断を目的とした放射線の使用が引き起こす健康被害は、疫学的に証
明されている。
 3)原子力エネルギーの利用や核実験は、疫学的に証明可能な健康被害を引き
起こす。
 4)疫学研究の基本に集団線量の概念を用いることによって、低線量被ばくの
領域における健康リスクを確実に予測し定量化することが可能である。
 5)ICRP(国際放射線防護委員会)が未だに用いている広島・長崎で行なわれ
た研究を基本とするリスク係数の算定は、時代遅れである。
 6)被害を最少に抑止する原則を厳格に適用しながら、リスクに基づいた放射
線防護コンセプトを導入する必要がある。
                                    
           

・・・

1)バックグラウンド放射線だけでも、健康被害の引き起こされることは、疫学
的に証明されている

低線量のバックグランド放射線(ラドンの吸入、大地および宇宙由来の放射線、
食物とともに体内に摂取される自然放射線同位体)でさえ、健康被害を引き起こ
すことは、疫学的に証明されている。そのため、ある放射線量が「自然な」バッ
クグラウンド放射線の線量域に収まっているから無害だとする論拠は、誤解を招
くものである。1-

2) 医療診断を目的とした放射線の使用が引き起こす健康被害は、疫学的に証
明されている

 コンピューター断層撮影(CT)、また従来のエックス線検査のいずれにおいて
も、発がんリスクの高くなることが証明されている。(最もよく見られるのが乳
がん、白血病、甲状腺がんや脳腫瘍である)。小児および思春期の若者は、成人
に比較してより強い影響を受ける。とりわけ影響の大きいのは、出生前の胎児で
ある。18-40

診断を目的としたエックス線と核医学の使用は必要最小限に留め、低線量のCT機
材のみを、厳密な適応状況に限って使用し、可能であれば常に超音波やMRI(核
磁気共鳴画像法)を用いることが強く推奨される。

 例えば、乳がんの遺伝的素因を持つ女性のように、特定の集団においては、放
射線リスクはより高くなる。そのようなリスクを背負った女性には、エックス線
を使ったスクリーニング検査を行なわないことが推奨される。41-45

・・・

5)ICRPが、未だに広島・長崎の原爆被爆者調査に基づいて低線量被ばくのリス
ク係数を決めているのは、時代遅れである。

ICRPなどの機関は今でも、広島・長崎で行なわれた研究調査を、放射線による健
康被害を予測する際の決定的な参照データとしている。原爆被爆者をベースにし
たリスク予測は、通常よりも増加した放射線量に長期にわたってさらされている
住民に対して適用することはできない。その理由は、下記の通りである:


 日本の原爆被爆者が受けたのは、短時間の、貫通力のある高エネルギーのガン
マ線である。放射線 生物学の研究によると、そのような放射線は、放射性核種
の体内摂取によって起こるアルファ線や ベータ線による内部被ばく、あるい
は、通常の環境放射線範囲におさまる線量の、自然および人工 放射性同位体を
原因とする慢性的なエックス線やガンマ線による被ばくと比較して、体内組織へ
の 損傷が少ないことが実証されている。158,159
・
原爆から放出された放射線は、非常に高線量だった。そのうな放射線はかつて、
低線量の放 射線に 比較して変異原性が高いと考えられていた。ICRPは現在で
もこの仮定が有効であるとし、彼らの発 する勧告の中では、発がんリスクの数
値を2で割っている。職業上放射線にさらされる労働者のグループを対象とした
研究は、この仮定に反する結果を出しており、もはやWHOも、リスク係数を二 分
することを正当とは見なさなくなっている。160,161
・
広島、長崎では、放射性降下物と中性子線による放射化がもたらした影響が顕著
であったにもかかわらず、放射線影響研究所(RERF)はこれらを考慮に入れな
かった。そのことによって、実際の放射線の効力は過小評価されることになっ
た。162
・
RERFの調査は1950年に始まったため、原爆投下後の最初の5年間の重要なデータ
が欠落している。このため、潜伏期間の短い催奇作用や遺伝的影響、がんの評価
が不完全であることを念頭におかな ければならない。
・
原爆投下後の広島・長崎を見舞った被災状況を生き延びることができたのは、特
に生命力の強い 人々であったと想像できる。つまりそれはひとつの選択された
グループ(適者生存)を形成したことになる。そのため、調査の対象となったグ
ループは、一般的な人口集団を代表していたとは言えない。このような選抜の働
いた結果、放射線リスクは約30%低く見積もられることになった。163
・
原爆被爆者たちの多くは、社会的に迫害されていた。そういった事情から、例え
ば子孫の結婚や社 会復帰のチャンスを逃さないように、出身地、また子孫に現
われた疾患について、彼らが正直な報告を行なわないことが度々あったと考えら
れる。164
 ▼核戦争防止国際医師会議
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E9%98%B2%E6%AD%A2%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A%E8%AD%B0

核戦争防止国際医師会議(かくせんそうぼうしこくさいいしかいぎ、
International Physicians for the Prevention of Nuclear War: IPPNW)と
 は、核戦争を医療関係者の立場から防止する活動を行うための国際組織で、1980
年に設立された。本部はマサチューセッツ州サマービル(Somerville)[1]。各
 国に支部があり、日本支部の事務局は広島県医師会内にある[2]。






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