Re: [CML 040707] Re: 韓国検察、朴裕河を名誉毀損罪で起訴

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2015年 11月 20日 (金) 07:35:54 JST


檜原転石です。

東本さん、こんちは。

澤藤統一郎の言いたいことは、高橋哲哉の過去の発言──「右派にも‘表現の自由’
を認めよ」と似たようなことでしょ?

一方ヨーロッパには反差別法があり、例えばドイツでは日本の右翼のような行動
をすれば逮捕されることもある。

又、日本で「在特会」という珍奇な犯罪集団の差別扇動表現が野放しにされてい
る。これもまた「表現の自由」で犯罪を擁護する論調が見られる・・・

よって、貴方にみたいに軽々しく澤藤統一郎の意見に賛同していいのかどうか・・・。


問題は単純化すれば、「在特会」の差別扇動表現はすぐ法律で取り締まるべきだ
という人が、じゃあ──歴史修正主義者の言説の場合にはどう判断するかというこ
とだろう。もちろん石原慎太郎が典型例だが差別扇動表現と歴史修正主義は密接
に絡み合っている。




▼侵略神社参拝の右翼政治屋とドイツ刑法第130条 「民衆扇動罪」
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/39348780.html

▼反差別法があったなら・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/39438092.html


▼戦略と戦術〜反差別法〜 (2008年)

  将棋でもチェスでも囲碁でもいいが、有段者が初心者を相手にするときは戦
略がいろいろある。「完膚なきまでにたたきのめす」から「一手違いの好勝
負」、あるいは「わざと負ける」もある。この戦略が決まれば、個々の場面で
は、いろんな戦術が駆使されるわけだ。もちろん終盤で「一手詰み」があるの
に、わざと詰まさないのも戦術のうちだ。

★大辞林より――
 戦略:長期的・全体的展望に立った闘争の準備・計画の運用方法
  戦術:1.個々の具体的な戦闘における戦闘力の使用方法。普通、長期・広範
の展望をもつ戦略の下位に属する。
  
  2.一定の目的を達成するためにとられる手段・方法。「牛歩戦術」


★右派にも‘表現の自由’を認めよ/高橋哲哉

  ・・・日本でも民族差別や歴史修正主義的な主張(「南京大虐殺は嘘だった」な
ど)を法的に禁止することに対する議論があるが、私には賛成しがたい。法的な
禁止は、ヨーロッパで事実そのような傾向があるが、禁止された表現や言論の主
体を‘権力により弾圧された犠牲者’に作り上げ、民主主義に対する不信を招きか
ねないからだ。民族差別や歴史修正主義が主張されるやいなや批判され、すぐに
崩壊するような良識ある市民社会を形成していくことが何よりも重要だと思う。



  「‘首都圏地方議員懇談会’が『靖国』の上映映画館に、映画『南京の真実-7
人の死刑囚』の上映を提案したそうだ。」・・・、なんか釈然としないのは、多分
“釣り合い”の問題なのだろう。日本低国では映画『南京1937』でさえ、一般
上映をできなかったのだから・・・。 

  いうまでもなく日本低国では当分の間、反天皇の映画も反靖国の映画も、ま
ず作られないだろう。もちろん南京事件をあつかったマトモな映画も日本では作
られないだろう。ということは、多くの人々が南京事件をあつかった映画で最初
に見るのが『南京の真実』だということにもなるわけだ。・・・
 
  それがいかに異常な事かは、オウム真理教がおこした地下鉄サリン事件を知
るのに、オウム真理教信者が作った「地下鉄サリン事件はなかった」という趣旨
の映画からまず見るということと一緒だ。

  理想論としては「民族差別や歴史修正主義が主張されるやいなや批判され、
すぐに崩壊するような良識ある市民社会を形成していくことが何よりも重要だと
思う。」でもっともだと思うが、歴史修正主義者が権力者として大勢居座る日本
低国の現状を見れば戦術としては最悪だろう。ここはヨーロッパ並に日本でも反
差別法でも作り、石原慎太郎などを刑法犯(民族差別と南京事件の否定)として
裁く戦術をとる方がはるかに有効だろう。

 追記:“個々の具体的戦術レベル”では、ヨーロッパの反差別法を持ち出し、民
族憎悪発言や妄想史観は、それだけで刑法に触れるという事を指摘するのは効果
覿面。いわんや日本低国では権力者そのものが靖国カルトなどがぞろぞろいる現
況なのだから。・・・


On 2015/11/20 5:21, higashimoto takashi wrote:
> 前田さん
> 
> この件については、弁護士の澤藤統一郎さんが「表現の自由」という民主主義の
> 根幹的な理念を擁護する立場から韓国社会の
> 非寛容を憂い、反対を表明しています。
> 
> ・「帝国の慰安婦」著者の起訴に韓国社会の非寛容を惜しむ(澤藤統一郎の憲法
> 日記 2015年11月19日)
> http://article9.jp/wordpress/?p=5937
> 
> 上記で澤藤統一郎さんは次のように言っています。
> 
>       「朴裕河の「帝国の慰安婦」の日本語版にはざっと目を通して、読
> 後感は不愉快なものだった。不愉快ではあったが、
>       このような書物を取り締まるべきだとか、著者を処罰せよはまった
> く思わなかった。よもや起訴に至るとは。学ぶべき
>       ものが多くあるとの印象が深かった韓国社会の不寛容の一面を見せ
> られて残念でならない。
> 
>       もちろん、私は日本軍による戦時性暴力は徹底して糾弾されなけれ
> ばならないと思っている。被害者に寄り添う姿勢
>       なく、どこの国にもあったことと一般化することによって、旧日本
> 軍の責任を稀薄化することにも強く反対する。しかし、
>       それでも見解を異にする言論を権力的に押さえつけてよいとは思わ
> ない。当然のことながら、私が反対する内容の言
>       論にも、表現の自由を認めねばならない。」
> 
> 私も朴裕河の論理には批判があります。韓国とは逆にこのニッポンにおいては朴
> 裕河の著書は評価され、最近立て続けに毎日
> 新聞社主催の第27回アジア・太平洋賞特別賞や石橋湛山記念早稲田ジャーナリ
> ズム大賞文化貢献部門大賞などを受賞してい
> ます。私はそうしたニッポンの朴裕河評価の風潮はこのニッポンの現代思潮の右
> 傾化の風潮と無関係ではありえない。そう思っ
> て彼女の著書『帝国の慰安婦』の受賞をこのニッポンの右傾化の風潮とあわせて
> 強く批判してきました。
> 
> が、それでも、「表現の自由」を権力的に抑え込むことには私も反対です。民主
> 主義の理念に反することだと思っています。その
> 民主主義の理念を擁護しえない者は権力にたやすく操られる者に堕してしまうで
> しょう。「権力の罠」はそのようにして仕掛けられ
> るのでもあります。戦前、私たちの先輩の多くはその罠にはまりました。同じ過
> ちは繰り返してはならないだろうと思います。
> 
> 私は澤藤統一郎さんの論を支持します。
> 
> 
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
> 
> 
> From: maeda at zokei.ac.jp
> Sent: Thursday, November 19, 2015 11:25 PM
> To: pmn ; 市民のML ; 無防備地域運動 ; all-rentai ; vaww-rac ; erd-net ;
> wam_ml
> Subject: [CML 040705] 韓国検察、朴裕河を名誉毀損罪で起訴
> 前田 朗です。
> 11月19日
> 
> 朝日新聞夕刊に掲載されています。
> 
> 韓国検察、「帝国の慰安婦」著者を在宅起訴 名誉毀損罪
> http://www.asahi.com/articles/ASHCM347THCMUHBI00Y.html
> 
> 韓国刑法についての知識がないため、ちゃんとしたコメントはできません。
> 
> 感想のみ。
> 
> 『帝国の慰安婦』は、歴史の記録と創作の違いを無視したデタラメ本です。
> 
> 日本の責任逃れに加担する「韓国版歴史偽造」の朴裕河に対する批判は必須不可
> 欠です。
> 
> 世界の植民地解放闘争に対する侮辱本ですから。
> 
> 朴裕河が、自分の本が日本で評価されたと自慢しているところが凄いところです。
> 
> なお、朴裕河の本については下記参照。
> 
> 植民地解放闘争を矮小化する戦略――朴裕河『帝国の慰安婦――植民地支配と記憶の
> 闘い』
> http://maeda-akira.blogspot.jp/2015/07/blog-post_13.html
> 
> 
> 


CML メーリングリストの案内