[CML 037666] むなかた九条の会10周年記念集会

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2015年 5月 31日 (日) 21:54:23 JST


 福岡の坂井貴司です。
 
 フェイスブックで知り合った友人の案内で、福岡市と北九州市の間にある宗像
市で活動している「むなかた九条の会」の集会に参加しました。その報告です。
 
 「むなかた九条の会」は、2004年6月に大江健三郎、小田実、井上ひさしらが
呼びかけたアピールを受けて、福岡教育大学の教員を中心に翌年3月に結成され
ました。以後、10年間に渡って活動してきました。2011年2月からは9の日に宗像
市内のJR駅で情宣をしています。憲法9条を守るという一点で集結しています。
 
 集会は日本赤十字九州看護大学の「結いまーるのわ」のエイサーから始まりま
した。なぜエイサーなのかと言いますと、辺野古新基地建設に県民あげて反対し
ている沖縄と連帯する意味を込めてです。
 
 九条の会福岡県連絡会事務局長の村井正昭さんの講演です。

 「どこの『九条の会』会員の高齢化が進んでいます。これに対して、九条の会
の全国事務局長は言いました。『九条の会は年寄りが会員だから強いのです。な
ぜなら、高齢者は右も左も上下も見る必要がありません。真っ直ぐ一途に憲法九
条を守る運動ができます』」。
 
 次は、沖縄県宜野湾市出身で、在日アメリカ軍普天間基地のそばで育った弁護
士の天久泰さんの講演です。
  
「私の実家は普天間基地の至近にあります。自宅の真上を普天間基地のヘリコプ
ターやオスプレイ、CH130輸送機、F18ホーネット戦闘機が飛びます。

 普天間基地が宜野湾市の中心に位置するため、小中学校は分散して配置せざる
を得ません。 

 騒音防止のため、飛行ルートが日米政府の間で取り決められています。実際は
全く守られていません。宜野湾市上空を自由に飛んでいます。

 騒音防止のため、宜野湾市内の小中学校は二重窓になっています。それでも、
騒音で授業は中断します。二重窓ではない家の騒音は想像を絶します。

 ヘリコプターは旋回する時が一番墜落しやすい飛行機です。私の実家は、米軍
のヘリが旋回する位置にあります。墜落の恐怖にいつもさらされています。

 2004年8月13日、沖縄国際大学に普天間基地の大型ヘリコプターが墜落しました。
原因はピンを一つ留め忘れたということでした。当時イラク戦争中でした。普天
間基地からイラクへ出撃していました。基地の整備士は連続17時間勤務していま
した。疲れていたので、ピンを留め忘れたのです。
  
 この事故のあと、宜野湾市民集会が開催されました。集会で普天間基地基地撤
去を訴えた小学生の島袋さんは、その後興南高校野球部に進学し、甲子園高校野
球大会でピッチャーとして大活躍しました。

 辺野古移設を容認した仲井真知事に対して、沖縄県議会は辞任決議をしました。
強い言葉で仲井真知事を糾弾する内容でした。今までにないことでした。

 普天間基地の辺野古移設が決まって以降、名護市には国庫から大金が投じられ
ました。ほとんどがハコモノ建設に投じられました。その後、補助金は削られま
した。ハコモノを維持するため、名護市は福祉に使うべき税金を投じています。
これが名護市を苦しめています。ですから、基地振興策を信用していません。

 普天間基地問題は人権、憲法、社会問題の縮図です。あらゆる権利が基地によ
って侵害されています。どのような未来を子どもたちに残すか、という問題です。

 安倍首相が成立させようとしている安保法制は、日本全国を沖縄にするもので
す。あらゆる施設が米軍が使います。思いやり予算は際限なく増えるでしょう」
   
 午後は憲法、原発、教育の三つの分科会に別れてディスカッションをしました。
私は憲法分科会に参加しました。

 お茶を飲みながら、出席者が午前の講演会の感想、憲法改正の動き、活動報
告をしました。

 私は次のように発言しました。

 「私の職場は非正規労働者が6割を占めます。職歴を聞くと、自衛隊にいたとい
う人がかなりいます。自衛隊しか働く場所がなかった、三年間は国家公務員とし
て働ける、様々な資格が取れる、という理由で自衛隊に入隊しました。

 現在の自衛隊は戦争をする心配がないので、安心できます。しかし、安倍首相
の安保法制が成立したら、殺し殺されるでしょう。

 自衛隊は戦場に行くべきだと言う人は、自分は戦場に行くことがない高齢者が
多いです。社会的地位が高く、高所得の人が目立ちます。私はそのような恵まれ
た高齢者が貧しい若者に戦争をしろ、と気楽に言う状況に腹が立ちます」
と発言しました。

 これに対して、反論と補足がありました。

 「それは少し違います。50、60歳の中高年が若者よりも早く戦場に送られます。
いえ、実はすでに送られました。

 高度な技術で製造される兵器や戦闘車両の維持や修理のために、高度な技術と
豊富な経験を持つ中高年の民間人が戦場に送り込まれています。戦闘が続いてい
るイラクに、日本の大手機械メーカーの技術者が秘密裏に送られました。施設や
車両の維持と修理のためです。

 民間人技術者が戦場と同じような危険な場所へ行かされようとした事件があり
ました。日本と韓国が国交を結ぶ前、韓国が設定した境界線『李ライン』付近で
の海底通信ケーブルの補修のために、電電公社の技術者が千代田丸という船に乗
せられて、行かされました。当時、李ライン付近では日本の船を拿捕したり、砲
撃したりする事件が相次いでいました。そのような危険な所へは行きたくないと
拒否した技術者がいました。命令拒否で解雇されたその技術者は最高裁まで争っ
て、解雇取消を勝ち取りました。1956年の『千代田丸事件』です。

 戦場に送り込まれるのは自衛隊の若者だけではありません。看護士や医師、技
術者、運輸労働者などが年齢に関係なく行かされます。今ある法律でも、これら
の民間人を戦争に協力させる事が出来ます」 

 戦争は自衛隊員だけでなく、民間人もやらされるという事を知りました。他人
ごとではないのです。
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp


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