[CML 037648] ビデオ:イスラエルの暴徒、反-パレスチナの狼藉で「エルサレムの日」を祝う(後)

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2015年 5月 29日 (金) 23:08:00 JST


*ユダヤの女はユダヤ人の「もの」*

ついでデモの暴徒たちは旧市街に入り、普段はパレスチナ 人の商店主や買い物
客でいっぱいの狭い通りに向かって駆け降りていった。

反-異 種族混交のグループ・レハーヴァ(Lehava)のメンバーーなかにはまだか
なり 若く見える者もいるが―もまた、「アラブよ、気をつけろ―ウチの女はいい
なりにならねぇぞ」と叫んでデモに参加した。[最初のビデオを見よ]

【訳注:レハーヴァ(Lehava <http://electronicintifada.net/tags
/lehava>):ユダヤ人の異種族との同 化、とくにユダヤ人女性の非ユダヤ人と
の異種族混交に反対する極右シオニスト・グループ。ベンツィ・ゴプシュタイン
(Bentzi Gopstein)やメイル・カハネ(Meir Kahane )の影響で2009年にモー
ぜ・シオン(Mosis Zion)によって設立された。「左派の死」「アラブの死」な
どという過激な言論と妨害活動を展開中。】

彼らはまた、「イスラエルの女は、イスラエル[ユダヤ]民族のものだ」と叫び
合った。

これらは、ユダヤの女に寄り付くなというパレスチナの男 たちに対する警告で
ある。事実上、ユダヤの女はもっぱらユダヤの男たちのものだという表現だ。

*宗教的憎悪*

同じデモ隊の中に、人気のある宗教的ナショナリストの 歌、アブラハムを謳っ
た「われらの父祖はまだ生きる」の旋律で「カハネはまだ生きている」と歌って
いるのが聞こえる。

ユダヤ防衛同盟(JDL)を設立し暗殺されたブルックリ ンのラビ、メイル・
カハネ(Meir Kahane)は、このようにほとんど聖書 の族長レベルにまで高めら
れた。

カハネはまた、イスラエルにおいてさえ非合法化されテロ リスト集団と扱われ
た過激な人種差別組織、カハ(Kach)を創設した。

【訳注:メイル・カハネ(Meir Kahane) およびカハ(Kach):メイル・カハネ
(1932〜1990)は、米国ブルックリンのイェシヴァでラビとなり、過激シオニス
ト、好戦的なウル トラ人種差別主義者であった。1968年米欧で活動するユダヤ
防衛同盟(JDL) を設立したが、暗殺と爆破を繰り返しFBIからも「テロ
組織」と名指された。1971年 イスラエルに移住し政党カハを設立しクネセト議
員となり宗教右翼に大きな影響を及ぼした。1994年 ヘブロン・イブラヒーム・
モスクで集団殺戮した医師バルーフ・ゴールドシュタインもJDLの 同盟員。1998
年イスラエル政府はカハを「反民主主義」として禁止した。JDL の「アラブ
人をガス室に」という落書きが西岸各地に見られる。1990年マンハッ タンでア
ラブ人に射殺されたといわれている。】

彼メイル・カハネは、全パレスチナ住民はイスラエルが占 領した土地から追放
されるべしという要求でもっとも記憶されている。

挑発と中傷を意図したスローガンの声の中には、ムスリム の預言者ムハンマド
は「ホモ」で「売春婦の息子」だというシュプレヒコールも聞かれる。

パレスチナ人への敵意に満ちた表現、さらにジェノサイド を呼び起こすヘイト
(憎悪)は、昨年7月に10代 のパレスチナ人ムハンマド・アブー・フデイルを誘
拐し生きたまま焼いてクライマックスに達した「アラブに死を」のデモ行進を連
想させる。

**

*エルサレムのモスクを破壊せよ*

【画像:「アルアクサ・モスクを破壊せよ」というヘブライ語のフライヤー
 *jerusalem-flyer-sm.jpg*】

「エルサレムの日」のデモで配られた一枚のチラシは、ユダヤ教の神殿に道をあ
けるためアル=アクサ・モスクを「つぶせ」とイスラエル政府に訴えている。
(シャーロット・シル ヴァー)

ユダヤ人の過激組織は、その場所をユダヤの第三神殿に 取って代えるためイス
ラエル政府がエルサレムのアル=アクサ・モスクと岩のドーム を破壊するよう要
求するチラシをばらまいた。

イスラーム世界の最も神聖な場所の一つであるアル=アクサ・モスクの破壊は、
イスラエル政府に後押しされ資金提供されるいくつかのイスラエ ル・ユダヤ人
組織の積年の目標である。

日曜日のデモで受け取った絵を使ったチラシは次のように 主張している。

/「エルサレムの日を祝して、われらすべてのものはイスラエル政府に要求す
る。われらが 生贄の捧げものを再興し神殿を建てることが出来るよう神殿の丘
にあるモスクを打ち倒すことを。」/

「[神 殿の]丘に帰還すること」を要求した組織が署名している。

激しい憎悪と宗教的国家主義的なショーヴィニズム(好戦 的排外的愛国主義)
のムードは、イスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフの宣言によって疑いなく
鼓舞されたのである。つまり彼は、「エル サレムは―他のいかなる民族でもなく
―いつでもただユダヤの民だけの首都であった」とその日に語ったのである。
(ハアレツによる⇒http://www.haaretz.com/polopoly_fs/1.656921.1431885137!
/image/1999316212.JPG_gen/derivatives/landscape_640/1999316212.JPG
<http://www.haaretz.com/polopoly_fs/1.656921.1431885137%21/image
/1999316212.JPG_gen/derivatives/landscape_640/1999316212.JPG>)

デモは、嘆きの壁で行われた大規模集会で、他の政府要人 のなかでもユダヤの
家[Habayit Hayehudi]の党首、教育大臣ナフ タリ・ベネットの参加によって最
高潮に達した。

/ディナ・シャンラーの翻訳と分析に感謝して/

(以上、翻訳終わり)

【訳者ひとこと:

激しい憎悪表現はナチの再版をみているようだが、日本でもこの数年、あからさ
ま な人種差別的排外ヘイトが主に在日韓国・朝鮮人に対して顕在化してきた。
「殺 せ、殺せ朝鮮人」「ガス室に朝鮮人、韓国人をたたき込め」などと口汚い
言葉が横行している。イスラエル、日本双方ともに、他者の血潮を踏 み台にし
たままの国家神話に突き進み新たな鬼子を生み出している。表現の根には、共通
して「抹殺の思想」があり、その背景には侵略と戦争 犯罪の反省、謝罪、賠償
の捻じ曲げ、無視による「対話の拒絶」がある。

侵略と民族浄化に何の反省もなく「ユダヤ国家」を標榜するイスラエルの人種主
義 がエチオピアやモロッコのアフリカ系棄民を生み出しているように、俘囚に
も蝦夷にも賤民にも穢多にもアイヌにも琉球にも在日朝鮮人にもお よそ被差別
の人間に深刻な反省をしてこなかった中心部日本人が福島の棄民を生み出してい
る。エルサレムの、新大久保のヘイトスピーチは、 地獄への燈火である。】



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